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山本太郎議員が陛下に直訴するという騒動のあと、山本議員の書簡の内容、その内容の主旨であった福島第一原発の作業員、福島県民がどのように感じたかが報じられていないので取材した。
匿名で書くことを条件に、本心を明かして頂いた。作業員の方々は年代を、福島県民の方々は地域名、年齢、性別などは記そうとしたが、陛下に関わることなのでそれも伏せてほしいと要望され、書いていない。
11月1日に、筆者が山本太郎議員の行動に対するコメントを求めているということが広まり、1日夜には作業員や福島の方々が自ら電話やメールなどで、いろいろなコメントを送ってくださったことを感謝する。
取材をして、作業員や福島県民の受け止めは
・山本太郎議員の行った行動は、軽率ではあるが、代弁してくれたという感はある
・山本太郎議員は甘いが、彼を批判している議員、著名人は、福島原発事故に関して何か動いてくれたのだろうか?
に集約されていたように思う。
特に、取材をしていてオリンピック誘致の際の皇族の方への思いに触れ、こんな激しいものだったのかと筆者は驚いた。
書こうか書くまいか逡巡した。
しかし、想いを打ち明けた方が「難しいと思うけど、書けるんだったら書いてほしい、知ってほしい」と最後に言ったこと。そして、他の福島の方数人に、このような内容を記事に書くのはためらわれる旨を相談したところ、そう考えている人間はいる、自分も同感だ、と話されたため、やはり書くことにした。
筆者は祖父が神主の資格を持ち、神事に携わっていたこともあり、天皇陛下は敬愛している。
筆者は日本を愛しているが、それは日本政府を愛しているということ同義ではないことを最後に付け加える。
【DNBオリジナル】