◇森永製菓ウイダーレディス<第2日>
森永製菓ウイダーレディス第2日、18番のティーショット後、ボールの行方を追う服部真夕=千葉・森永高滝CCで(武藤健一撮影)
|
 |
▽2日、千葉県市原市・森永高滝CC(6652ヤード、パー72)▽曇り、気温15・4度、風速1メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽95選手(うちアマ6人)▽観衆2940人
外国人勢が上位を占める中、前日8位の服部真夕(25)=LIXIL=が4バーディー、ノーボギーの68と伸ばし、首位と1打差の通算7アンダー、2位に浮上した。昨シーズンはツアー新記録となった外国人勢の連勝を7でストップした外国人キラー。8アンダー首位のイ・ボミ(25)=韓国=、2位に並ぶアン・ソンジュ(26)=韓国=らの包囲網をかいくぐり、今季初Vゲットを目指す。
2日間ただ1人ボギーなし。「あれがあったおかげで、きょうもノーボギーで回れました」と、服部が7番パー4のスーパーパーを振り返った。
1打目を左ラフに曲げ、残り190ヤードで握ったのは5番アイアン。その2打目を大きく左にひっかけ、ボールはカート道路を跳ねていった。幸い、ボールはグリーン左奥のブッシュの中、OBラインの手前で止まっていたが、芝に沈み、周りに落ちている小枝や枯れ葉に触ればボールが動きそう。アドレスでクラブをソールできないし、バックスイングも腰の高さまでしか上げられない状況だった。
ただ、グリーン左エッジまでなら抜け道があった。「打てないことはない」。ロフト52度のウエッジでうまくカラー手前まで運んだ。第4打にはパターを選択。「カップまで10メートルぐらい。かなり左に切れるライン」を転がり、最後はピンに当たってカップに沈んだ。この日4つのパー5をすべてバーディーに仕留めたが、そのどれより価値あるパーセーブだった。
昨季は外国人選手の連勝新記録を劇的イーグルVで止めた。今回もV戦線は外国人ばかり。キラーとしての期待もかかる。「でも、相手が誰かは関係ない。自分自身との戦い」。3週前のスタンレーレディスでは、単独首位で最終日を迎えたが4位だった。中盤に連続ボギーをたたき、18番もボギーとした内容に、岡本綾子師匠から「情けない!」と喝を入れられた。
「先週の試合後も『ヘタだねぇ』って…。いつもそう言われて終わるので、今回は褒めてもらいたいです」。5度目のV報告をイメージして、今季32戦目の最終日をスタートする。(月橋文美)
この記事を印刷する