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【サッカー】

柏 14年ぶり2度目V 千金ヘッド 工藤MVP

2013年11月3日 紙面から

◇ヤマザキナビスコ杯<決勝> 

浦和−柏 前半ロスタイム、ゴールを決めガッツポーズする柏FW工藤(北田美和子撮影)=国立競技場で

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 工藤、千金1発−。4万6675人の観衆を集めた決勝は、柏が浦和を1−0で下して1999年以来14年ぶり2度目の優勝を果たし、賞金1億円を獲得した。3シーズン連続で国内主要タイトルを手にした。柏は前半終了直前にエース工藤壮人(23)が先制し、反撃を封じて逃げ切った。20年東京五輪へ向けた改装のため、現在の国立での開催は今回が最後となる。

 「最高で〜す!」。エースは表彰台で、声を裏返らせて、優勝の喜びを口にした。有言実行のゴールでMVP。FW工藤が柏を14年ぶりのナビスコ杯制覇に導いた。

 決勝前日の公式練習で宣言。その言葉通りのゴールは、前半終了直前のロスタイムに生まれた。右からDF藤田が繰り出したクロスに、ファーサイドでフリーになると、ゴール右隅に流し込む鮮やかなジャンプヘッド。この千金弾を、全員で守り抜いた。

 「藤田クンから、決めるだけでいいボールがきた。柏のすべての人の気持ちが乗り移ったゴールだと思う。下馬評で『柏は厳しい』と思われてたでしょうが、勝った方が強いんです。鹿島もできない全冠制覇です」。2010年のJ2、11年のJ1、昨年の天皇杯に続く、ナビスコ杯制覇。工藤は国内タイトルのすべてを獲得するという史上初の偉業に胸を張った。

 J1を制覇した11年当時は脇役だったが、献身的に攻守をこなす姿勢がネルシーニョ監督に評価され、12年からエースとして起用された。「ネルシーニョはこだわり過ぎだよ。工藤で落とした試合もあるのに」と、当時の強化担当が嘆いても、指揮官は頑として工藤を使い続け、若きストライカーも着実に期待に応えた。代表入りを果たし、今季のJ1では17得点。このナビスコ杯でも優勝の原動力となった。

 今季は志願して北嶋の背番号9を受け継いだ。「柏の9番はこうじゃなくちゃいけないところを見せられた。また、代表に選ばれるよう、結果を残し続け、自分の存在を見せつけたい」。次のターゲットは日本代表のエースの座だ。 (相原俊之)

 

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