スポニチアネックス 11月2日(土)9時58分配信
コージは球史に残るクローザー!レッドソックスのワールドシリーズ制覇から一夜明けた31日(日本時間1日)、球団のシニアアドバイザーで、「野球統計の神様」と呼ばれるビル・ジェームズ氏(64)が、上原浩治投手(38)を称賛した。
「救援投手として、球史の中でも傑出した数字を残した。そして世界一。見事と言うしかない」。同氏が着目したのはストライク率の高さ。レギュラーシーズンの74%は、記録が残っている2000年以降では史上最高で、ポストシーズンはさらに76・9%まで上がったという。真っ向勝負を挑みながら被打率は・152。「驚いている。これだけストライクゾーンを攻められる投手はいない」と舌を巻いた。
実は昨オフ、上原獲得をフロントに猛プッシュしたのがジェームズ氏だった。03年には、当時まだ一流ではなかったオルティスをFAで獲るよう進言した人物でもある。上原獲得のキーワードとなった数字が、救援投手の安定度を示す「K/BB」(1四球に対する奪三振数の割合)だ。
オリオールズ在籍時の11年7月8日から12年レンジャーズまでの期間で区切ると、19・50(78奪三振、4四球)。89年にアスレチックスのデニス・エカーズリーがマークしたシーズン記録の18・33(55奪三振、3四球)を超えていたことが決め手になったという。「野球の歴史の中でもまれな記録。連投できない、1イニング以上は投げられない…などいろいろな意見もあったが、全て間違っていた」。数字が導き出した上原獲得。「記録の神様」は上機嫌だった。
◆ビル・ジェームズ 1949年10月5日、カンザス州生まれの64歳。77年以降、独自のデータ分析法に基づく数々の本を執筆し「セイバーメトリクス」を確立。同氏の分析手法を駆使したアスレチックスのチーム編成が、書籍や映画の「マネーボール」で描かれ全米で話題となった。03年にレッドソックス入りし、現在はシニアアドバイザーを務める。06年には米誌「タイム」で「野球界に影響を与えた100人」に選ばれた。
最終更新:11月2日(土)10時7分
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