ソチ五輪シーズンのフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズが米国大会を皮切りに始まった。浅田真央(中京大)はショートプログラム(SP)もフリーも首位で米国大会を制した。2位、5位に終わり初めてGPファイナルを逃した4年前の五輪シーズンとは見違えるような充実感のある笑顔を見せている。
■SPもフリーもプログラムに流れ
今季のSP曲はショパンの「ノクターン」。シニア1年目にも使った曲で、「浅田らしい」と評価が高かった。フリーはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で、王道の名曲だ。同じラフマニノフでも4年前の「鐘」と違い、テンポがいい。
初戦はSP、フリーともにプログラム全体としての流れがあったことが印象的だ。SPはトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で、フリーレッグ(着氷しない方の足)が氷面をかすって減点されたものの、クリーンに回ってきれいにプログラムをまとめた。
フリーはトリプルアクセルで派手に転倒し、3回転―3回転ジャンプが3回転―2回転になった。ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)―3回転も後ろのジャンプは2回転、ほかにも回転不足が出たが、流れは大きく崩れなかった。
■もっともっとやれば上を目指せる
SP73.18点、フリー131.37点。2位は地元・米国のエース、アシュリー・ワグナー。GP大会はご当地選手にやや甘めに点が出ることがある。ワグナーはSP、フリー両方で3回転―3回転の連続ジャンプを決め、ジャンプミスは浅田より少なかったが、フリーの得点は浅田より6.82点も低かった。
ジャッジが五輪とGP大会では違い、ルールも変わったので単純比較はできない。だが、トリプルアクセルを計3度決めた前回バンクーバー五輪並みの得点に、浅田は「あのときから滑りもスピンも違うし、ジャンプもルッツまで6種類全部(バンクーバーでは苦手意識の強かったサルコーとルッツを回避)入れている。この演技でこれだけもらえるのは満足。もっともっとやれば上を目指せるのではないかな、と思う」。
浅田真央、アシュリー・ワグナー、エレーナ・ラディオノワ、カロリナ・コストナー、金妍児
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