NSC局長:谷内氏で調整
毎日新聞 2013年11月02日 23時25分(最終更新 11月02日 23時57分)
政府は2日、外交・安全保障の司令塔となる国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局となる国家安全保障局の初代局長に、元外務次官の谷内正太郎(やち・しょうたろう)内閣官房参与(69)をあてる方向で調整に入った。NSC設置法案は今月中にも成立する見通しで、法案成立後に正式に就任要請する。
国家安全保障局は、首相や関係閣僚らで構成されるNSCを支える常設の事務局機能。谷内氏は、安倍晋三首相が信頼する外交ブレーンで、外務省の総合外交政策局長や外政担当官房副長官補なども歴任しており、米国や中国の政府関係者の間でも知名度が高い。
ただ、谷内氏は安倍政権下で、日中首脳会談の開催に向けた中国側との水面下での協議など非公式な活動に専念してきた経緯があり、谷内氏自身はこうした役割の継続を望んでいる。政府側は法案成立後に谷内氏の意向を確認したうえで最終判断する。【古本陽荘】