浦和ペトロビッチ監督 三度目の正直ならず
2013年11月03日 10時52分
【ナビスコ杯決勝 柏1-0浦和】三度目の正直とはならなかった。試合終了を告げる無情のホイッスルが鳴らされると、即座にピッチを背にしたペトロビッチ監督は柔和な笑みを浮かべながらスタッフと握手をかわした。広島監督時代から3度目の決勝戦は、またも勝利の女神がほほ笑むことはなかった。
最後まで浦和のサッカーを貫き通した。序盤から守備的な布陣を敷く柏に対し、FW原口が得意のドリブルで何度も仕掛けた。DF槙野も左サイドを駆け上がり、絶妙なクロスを入れ続けた。だが、この日はゴールが遠かった。終了間際にはFW興梠のシュートが決まり、4万6675人で埋まった国立競技場の8割を占めた赤いレッズサポーターが一瞬だけ歓喜に沸いた。しかし、線審はフラッグを上げていなかったものの、MF柏木がオフサイドの判定を取られ、幻のゴールに終わった。
「そう判断したのは、主審の判断なのでしょう。でも例えばドイツの決勝で、あれがゴールと認めないといけない場面なら、試合後の主審はキャリアを終えないといけない。それくらい重要な判定だった」とペトロビッチ監督。微妙な判定に異議はないが、どこか釈然としないものが残ったのは事実だった。「決して引けを取ったゲームをしたとは思ってない。今日が最後の決勝の舞台と思っていないし、必ずサポーターに優勝を捧げたい。悲しみは今日まで」。そう言って指揮官は前を向いた。この悔しさは、06年以来のリーグ制覇で晴らすしかない。
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