安倍政権は、外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局となる国家安全保障局の初代局長に、元外務次官の谷内正太郎(やちしょうたろう)・内閣官房参与(69)をあてる調整に入った。安倍晋三首相の外交ブレーンとして信頼が厚く、首相側が就任を打診した。

 ただ、谷内氏は民間企業や大学で役職に就いているなどとして現時点で就任に難色を示しており、政権はNSC設置法が成立したら谷内氏が受諾するかどうかを見極めて最終判断する。