水銀規制の実効性高めるよう訴え 水俣条約採択控えシンポ
水銀汚染の防止を目指す「水俣条約」を採択する国際会議が7日から熊本県で開かれるのを前に、水銀規制の課題を考える国際シンポジウムが5日、熊本県水俣市で始まった。環境問題に取り組む団体などから、規制の実効性を高めるよう訴える声が上がった。
水俣病被害者団体などが主催、各国の研究者ら約150人が参加した。
「化学物質問題市民研究会」の安間武さんは、条約が水銀の使用、排出の削減を目指しつつ「全面的な輸出規制を盛り込んでいない」と問題点を指摘。日本政府は自主的に輸出禁止に踏み切ることも必要だと強調した。
6日には海外の研究者らが世界の水銀汚染の現状を報告する。