名古屋グランパスのGK楢崎正剛(37)が2日、磐田との練習試合(3日・静岡県磐田市の大久保グラウンド)に本気モードで臨むと語った。指揮を執るジュロヴスキーヘッドコーチも公式戦と同様の内容を求めると明言。対する磐田もJ1残留争いの渦中にあって気の緩みはなさそうで、練習試合とはいえ意地と意地がぶつかる東海ダービーになる。
調整マッチ? とんでもない。Jリーグ次節の横浜M戦(10日)まで試合間隔が空くために組まれた磐田との一戦を前に、主将・楢崎は単なる練習の一環との見方を一蹴した。「ウチには無駄にしていい試合なんて一つもない。プレーに集中しなければいけない」と険しい表情で語った。
Jリーグは残り4戦。現在グランパスは12位に沈んでおり、選手は誇りを懸けて全勝を狙うと口をそろえている。ならば、磐田との練習試合で手抜きはできない。楢崎は「チームとしてどう攻め、どう守るのか。しっかり戦わないといけない」と言う。
磐田戦ではMFダニルソンをサイドに配す新システムが試される。右足首痛のDF闘莉王、腰痛のFW玉田はスタメンを外れそうだが、それ以外はベストメンバーがそろう見通し。
ジュロヴスキーヘッドコーチは「ただのフレンドリーゲームじゃない。試合内容が大事だ」と強調した。
2日には国立でナビスコカップの決勝が行われていた。楢崎は「(公式戦がないのは)寂しいよね。こんな終盤戦はここ最近なかった。何やってんだという思いはある」と複雑な思いを明かす。失った強さを取り戻すため、磐田との一戦をきっかけにしたい。 (木村尚公)
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