【ソチ五輪金候補特集】2014年2月7日に開幕するソチ五輪。各競技でシーズンが始まり、五輪ムードが高まってきた。冬の祭典に臨む日本選手団はいったい、何個のメダルを手にできるのか。金メダル候補を本紙は一挙公開する。
2度目の五輪出場となるフィギュアスケート女子の浅田真央(23=中京大)は、修行僧ばりの食生活で金メダルに近づいている。
前回バンクーバー五輪ではキム・ヨナ(金 妍児=23、韓国)に敗れ銀メダルに涙した。その後、佐藤信夫コーチ(71)と3年計画でスケート技術の改良に臨んだ結果が出てきている。
フィギュア解説者の杉田秀男氏(78)もこう太鼓判を押した。「以前に比べ明らかにスピードがあり、ジャンプを跳ぶ前の上下動もなくなった。今季もルッツ(刃の外側で踏み切るジャンプ)でエッジのエラーが出たが、前よりは非常に良くなっていて本当に微妙なところまで直っている。スケーティングも本来、とても柔らかだったが、さらに滑らかに向上している。佐藤君は基本に厳しいコーチですから、それが実っている」
改良に長い時間を要したためバンクーバー五輪後は成績が出ず苦しんだこともあったが、ソチ五輪シーズンには見事に間に合ったという。
真央が練習に臨む姿はストイックで「修行僧のようだ」と評されるほど。アスリート精神は食生活にも表れている。体重管理が重要な種目とあって有機野菜を積極的に取り入れ、肉よりも魚を好み和食中心で栄養バランスを保っている。成長過程では体重を気にしすぎ、必要以上に食べない時期もあった。だが「それでは滑りきる体力が持たない」という佐藤コーチらの忠告を聞き入れ、今ではベストの肉体を維持している。
ヨナが足の負傷のためGP戦を欠場中。ライバル不在の試合が続くが、真央の敵はあくまで自分自身のようだ。
一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。