韓国の主要紙に「隠し子がいる」と報じられていた検察トップの蔡東旭検事総長が13日辞任した。4月に就任したばかりの蔡氏は事実無根と主張していたが、黄教安法相が検事総長に対し初となる監察を同日、蔡氏に実施すると表明した直後、辞意を表明した。
大手紙、朝鮮日報が今月6日、蔡氏は不倫相手との間に隠し子がいると報道。蔡氏は同紙と争う姿勢を見せ、不倫相手と目された女性も子どもは同氏の子ではないと主張していた。蔡氏は13日の辞任表明でも報道を否定、在任中に検察は公平な捜査をしてきたと主張し、辞任は監察に伴う混乱を避ける目的だとの考えを示した。
蔡氏は検察の独立性を確保するため、弁護士らも加わり新設された検事総長候補者の審査機関が推薦して就任した最初の総長。辞任を受け検察改革が後退するとの指摘もある。(共同)