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坂口良子さん、57歳で死去…尾崎健夫と結婚もわずか7か月

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04年、後に夫となる尾崎健夫とゴルフをする坂口さん

 「前略おふくろ様」や「池中玄太80キロ」(共に日本テレビ系)などのテレビドラマ、映画で活躍した女優の坂口良子(さかぐち・りょうこ)さんが、27日午前3時40分、横行結腸がんと肺炎のため死去した。57歳だった。通夜及び告別式は、故人の遺志により近親者のみで行われた。愛らしい笑顔、爽やかなキャラクターで1970年代から活躍。昨年8月には長年、交際していたプロゴルファーの尾崎健夫(59)と再婚したものの、わずか7か月の新婚生活となってしまった。

 愛くるしい笑顔で誰をも魅了し、爽やかなキャラクターでドラマに欠かせない女優だった坂口さんが、57歳という若さで天国に旅立ってしまった。

 29日午後、長女でタレントの坂口杏里(22)と夫の尾崎が、所属事務所を通じてファクスで急逝を発表。「これから家族全員 力をあわせて、皆様のご厚情を賜りながら頑張って参ります」とつづった。既に、葬儀・告別式は近親者のみで済ませ、棺(ひつぎ)の中には生前、最後のドラマ出演となった「渡る世間は鬼ばかり」の台本が納められたという。

 関係者によると、坂口さんは2年ほど前から体調を崩して通院をするようになり、その過程でがんが判明した。周囲には元気に振る舞っていたようで、ある関係者は「2週間ぐらい前に電話で話しましたが、普段と声は変わらなかった」と言う。今週に入ってから体調が急変したという。最期は、尾崎と杏里がみとったそうだ。

 坂口さんについては、今月12日発売の「週刊女性」が「消化器系の重病が見つかった」と報じていた。これに対して、坂口さんは同日付の自身ブログで病状を説明。「腸閉塞を患い、それとほぼ同時期にインフルエンザから肺炎になってしまった」とつづり、「今後とも皆様に喜んでいただけるようなお仕事をして参る所存です」と復帰に強い意欲を見せていた。

 北海道出身の坂口さんは71年、「ミス・セブンティーンコンテスト」で優勝してモデル活動をスタート。翌年、フジテレビ系連続ドラマ「アイちゃんが行く!」で主演デビューし、その後も「前略おふくろ様」「池中玄太80キロ」など、数々の名作ドラマに出演した。

 プライベートでは86年に不動産会社社長と結婚し、1男1女をもうけたが、94年に離婚。娘の杏里は08年から芸能活動を始め、最近はバラエティー番組などで数多く共演しており、まるで姉妹のような仲の良さで知られていた。

 前夫との離婚後、知人の紹介を通じて知り合った尾崎と98年頃から交際。事実婚状態にあったが、子供たちが成人したことを機に昨年8月10日、ゴールインした。尾崎の故郷の徳島・海陽町で披露宴を開催したが、この模様はTBS系「ぴったんこカン・カン」で完全放送され、話題を呼んだ。別の関係者は「尾崎さんが坂口さんの体調が芳しくないことを思い、『結婚』という形でけじめを付け、坂口さんを安心させたかったようだ」と証言している。

 わずか7か月の夫婦生活。披露宴で見せた坂口さんのはにかんだ笑顔は、もう見られなくなってしまった。

 ◆坂口 良子(さかぐち・りょうこ)1955年10月23日、北海道・余市町生まれ。71年モデルデビュー、翌年に女優に転身。同年「あこがれ」で歌手デビュー。代表作にTBS系連続ドラマ「サインはV」(73年)、「前略おふくろ様」(日テレ)、映画「犬神家の一族」などがある。

特集   訃報・おくやみ

[2013/3/30-06:00 スポーツ報知]

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