ここから本文です
[PR] 

沖縄「漫湖」新キャラネーム募集したら下ネタ名が続々

東スポWeb 11月1日(金)11時0分配信

 その表音に赤面する人も少なからずいる沖縄県の「漫湖」をめぐってある騒ぎが起きている。舞台となっているのは風光明媚な干潟。「漫湖水鳥・湿地センター」(豊見城市)が設立10周年を記念して新キャラクターの名前を公募しているのだが、大勢のバカ者たちが便所の落書きのような名前を次々に考案しているのだ。ここで改めて関係者に話を聞くとともに、命名の語源も確認してみた。ひょっとすると、最強のゆるキャラが生まれるかもしれない。

 名称公募は12月20日まで。現地方言で「トントンミー」と呼ばれる「ミナミトビハゼ」と、「クロツラヘラサギ」の2体だ。ホームページを見ると、ハゼは「おっとりしていて(中略)漫湖のことならなんでも知っている」男の子。サギは「物知り」な女の子との設定。イラストは用意されていて、県内在住者であれば「ステキな名前」を考えて応募可能だ。

 嘆かわしいことに「漫湖」に敏感に反応したバカ者たちがネット上で、お祭り騒ぎを起こしている。紹介するのも情けなくなるほど下ネタを並べ立てているのだ。ギリギリ書けるところでは「漫湖水鳥拳」や「漫☆湖太郎」が人気だ。こんな状況を漫湖関係者はどう思っているのか。意外なことに、同センター職員は驚くほどに寛容な態度を見せた。

「関東の人の間では女性器を意味するようだけど、県内の人なら大人も子供も気にせず『漫湖』と言う。気にしない」。この手の話はいろいろあったそうだ。

「漫湖公園を作るのに国の税金を使うので、国に『こんな名前』と説明したら『ふざけるな』と言われたり、九州にプロレスラー『ボボ・ブラジル』が来たときには試合のポスターの『ボボ』から濁点が取られた。ボボも女性器のこと」(職員)

 では、ここでハッキリと漫湖の由来を説明してもらおう。「1600年代に中国から派遣された冊封使(さっぽうし)が帰国してから書いた文書に『漫湖』が登場する。それまで地元民は『大湖』と呼んでたけど、漫湖が広まった。『漫』は満々と水をたたえた風光明媚な場所という意味ではないか」(同)。自然の美しさに感動した外国人から“逆輸入”された名前だった。すてきな話だ。

 さらに覚えておくべきは、漫湖が湖ではないということだ。職員は「河川であり、干潟でもある。だからなめるとしょっぱい。日本で5番目に汚い川にランクされたこともあったが、マングローブを植えたり、水質は良くなった。水鳥には良い環境」と話す。1999年にはラムサール条約の登録湿地に登録を果たした。貴重な水鳥や生き物が暮らす保護すべき場所だ。

 新キャラは着ぐるみなどの活動展開は計画されていないので「ゆるキャラ」の枠組みには入らない。ただし、ある地方自治体職員は「うちでもキャラを作ったけど全く話題にものぼらない。代理店やPR会社に頼んだ金もバカにならなかった」と愚痴って「作る前からこんなに話題なのは正直うらやましい。観光への強力な武器になるだろう」と羨望のまなざし。今後、要望次第では「くまモン」や「ふなっしー」を超えるゆるキャラに大変身するかもしれない。

 ちなみに、沖縄方言では女性器をホーミー(宝味)と呼ぶそうだ。

最終更新:11月1日(金)11時3分

東スポWeb

 
コメントリニューアルに関するご意見・ご要望につきましては、こちらからお寄せください。

PR

PR

注目の情報


PR