プロ野球日本シリーズ第6戦は2日午後5時55分から、TBS系列で全国放送される。宮城県内のチャンネルは東北放送。東北楽天の優勝目前で地元ファンの注目を集める中、仙台地区の平均視聴率は50%を超えるとの予測も出ている。
東北放送はキー局のTBSと協力し、1日昼から入念な準備を進めてきた。Kスタ宮城には中継スタッフ計76人を動員し、テレビカメラ24台を駆使する。試合中、東北放送はベンチリポートや中継のサポートを担当するという。
東北楽天がロッテと戦ったクライマックスシリーズで、東北放送は10月20日の第4戦を宮城県内で中継する予定だったが、降雨のため中止。翌21日に東北楽天が日本シリーズ進出を決めた試合は他局が放送し、シリーズの第1戦から第5戦までも他局が放映権を取得した。
悔しさが募ったという東北放送の植村裕テレビ局長兼編成部長(55)は「最後に絶好のタイミングで幸運を射止めた。優勝の瞬間をファンの皆さんと喜べるよう、総力を挙げて熱戦の模様を伝えたい」と気合十分だ。
仙台地区で日本シリーズの平均視聴率は第3戦を除き40%を超えており、第5戦(10月31日)は44.1%、瞬間最高は57.8%に達した。このため大一番となる第6戦の視聴率は平均でも50%を超える可能性がある。