当ブログのうち
日本の軍艦の彩色写真について
彩色のやりかたを含む記事を除き
一旦非公開としました
問題の解決が迅速に行われないための措置ですが
個人で運営するブログが組織と対峙する場合
こちら意思を示しておくことは重要かと思います
本日のこの記事につきましては、後日削除することを前提に
彩色写真の意義と危険性
彩色無断利用の手法の検証
等をメモしていく場とするつもりです
ブログ更新を楽しみにしてくださっている方には
久しぶりの記事がこのような形になってしまい
大変申し訳ありません
Irootoko_jr 二代目色男
/////////////////////////
2013.07.05 19:24:22
編集プダクションより
竹書房発行で日本の戦艦にまつわる書籍制作の為、彩色写真を使いたいとのメッセージ
2013.07.08
当方から返信
利用の件了解と、印刷用データ制作のため使用画像の指定を希望する旨
連絡先メールアドレスとともに返信
以降先方から連絡無し
////////////////////////
これまでも年に数回は同様の依頼があり、既に複数の出版社と実績があります
実際に彩色を採用する出版社は依頼に具体性があり、多くは新規制作を望みます
既存作品の流用を希望される場合も、理由が添えられた誠実な対応
模型メーカーからの依頼も、同様に誠実な対応でした
海外からの依頼も同じ
また、サイトやニコ動といったネットで、あるいは同人誌での利用の依頼の場合
個人同士、非商業的ということもあるのか100%誠実な対応でした
(中国の環球網等、そもそも無断である場合を除く)
ただ「使いたい」とだけ、中でも編集プロダクションからの依頼では
今回のように「なしのつぶて」のケースが過去にもあり今回で4度目です
テレビ番組の制作プロダクションも同様(くもじい見てるー?)
今回もそのケースだろうと考えていました
ようするに、そのままフェードアウトはよくあること
こちらから連絡忘れることだってあるんだしお互い様よね
////////////////////////
2013.08
竹書房より日本の軍艦120艦艇出版
2013.10
重版時、当方ではじめてこれを確認
無断利用が疑われるすべての画像に加工が入っていたため、これの検証作業
2013.10.27
竹書房営業担当への確認依頼(twitterにて)
2013.10.28
先方から事実関係の確認を行う旨の返信(twitterにて)
2013.10.31
連絡無し
身動きできないのでやれる手を打つ
商業的な編集プロダクションの狩り場にされることは本意ではない
閉鎖を念頭に一部画像の非公開化
2013.11.01
これから三連休
何の返事も無いまま途方に暮れる
スピード感は人それぞれ、業界の慣習もそれぞれ
「しばらくお待ち下さい」とはどれくらいの期間をさすのだろうか
//////////////////////////
ただの行き違いであったと思いたいが、 私個人と組織との問題であり
あらゆる可能性を排除しないことは「殴られっぱなし」を避けるために
大切なことだと思います
今後のためにも具体的に「何がいけない」と当方が考えるか、そして
「本当にいけないことなのか?」 の検証を合わせて進めたいと思います
----------------------------------------
まずはもっとも判りやすい例から
再モノクロ化について
当時のモノクロ写真と現代のフィルムを比較すると、感光する波長の幅に差があります
カラーではフィルムにRGB層をあて、重ねることで可視光を表現しています
パンクロマチックモノクロではRGBの波長をすべてフォロウ
オルソではおおよそGB
青感性ではBのみ
可視光線のうち偏った一部のみ記録することは、当時の技術の限界というよりも
その必要が無いことも大きい気がします
その分、繊細な階調表現があり美しい写真はたくさん残っています
ところが彩色写真になると、RあるいはRGがそもそも記録されていないことに
注意が必要になります
「記録されていない」ものに「復元」などありえません
そのため加筆という手段をとり、ゆえに「主観」であると断りを入れています
同様に強く感光する青の扱いも難しく、ポジとしては感光しすぎで白く写り
カラーとするといかにもバランスが悪い
このため「海」と「空」が背景のほとんどを占める船の彩色写真では
背景に別の写真をコラージュする手法が多用されます
つまり「ウソ」
これが再びモノクロ化され、オリジナルを知らない人が見るとどう思うでしょう?
「ウソ」を「ウソ」と見抜くのはほんとうに難しい
プロは見破るでしょうが、やはり歴史写真のもつ資料性信憑性を揺るがすことは避けたい
このため、彩色写真を制作する側としては
「彩色写真は作品である」
「再モノクロ化は作品の著作権のうち同一性保持権の侵害にあたる」
この二点を持って、再モノクロ化への抑止力とする必要があります
そしてもう一つ
合成には権利の侵害に備える重要な意味があります
「雲は自由曲線であり再現は不可能、無断利用側がオリジナルを主張できない」
「同一性保持権とともに、雲の著作権を問える」
軽い気持ちで無断使用するとこうなります
どこにどんなトラップがあるかわかりません
再モノクロ化は避けた方が無難だと、強く主張しておきます
将来にわたって紙の出版物がもつ資料性信憑性を担保したければ、ですが。
さて、私のブログの彩色写真ではこの雲トラップは多用していません
その必要が無くなったため、現在ではオリジナルのイメージを損なう雲の
加筆を極力避けています
次は雲以外でどのようなオリジナリティの確保を行っているか
鍵は「カラー化のため、RGBのバランスを加筆する」ことにあります
2013.07.05 19:24:22
編集プダクションより
竹書房発行で日本の戦艦にまつわる書籍制作の為、彩色写真を使いたいとのメッセージ
2013.07.08
当方から返信
利用の件了解と、印刷用データ制作のため使用画像の指定を希望する旨
連絡先メールアドレスとともに返信
以降先方から連絡無し
////////////////////////
これまでも年に数回は同様の依頼があり、既に複数の出版社と実績があります
実際に彩色を採用する出版社は依頼に具体性があり、多くは新規制作を望みます
既存作品の流用を希望される場合も、理由が添えられた誠実な対応
模型メーカーからの依頼も、同様に誠実な対応でした
海外からの依頼も同じ
また、サイトやニコ動といったネットで、あるいは同人誌での利用の依頼の場合
個人同士、非商業的ということもあるのか100%誠実な対応でした
(中国の環球網等、そもそも無断である場合を除く)
ただ「使いたい」とだけ、中でも編集プロダクションからの依頼では
今回のように「なしのつぶて」のケースが過去にもあり今回で4度目です
テレビ番組の制作プロダクションも同様(くもじい見てるー?)
今回もそのケースだろうと考えていました
ようするに、そのままフェードアウトはよくあること
こちらから連絡忘れることだってあるんだしお互い様よね
////////////////////////
2013.08
竹書房より日本の軍艦120艦艇出版
2013.10
重版時、当方ではじめてこれを確認
無断利用が疑われるすべての画像に加工が入っていたため、これの検証作業
2013.10.27
竹書房営業担当への確認依頼(twitterにて)
2013.10.28
先方から事実関係の確認を行う旨の返信(twitterにて)
2013.10.31
連絡無し
身動きできないのでやれる手を打つ
商業的な編集プロダクションの狩り場にされることは本意ではない
閉鎖を念頭に一部画像の非公開化
2013.11.01
これから三連休
何の返事も無いまま途方に暮れる
スピード感は人それぞれ、業界の慣習もそれぞれ
「しばらくお待ち下さい」とはどれくらいの期間をさすのだろうか
//////////////////////////
ただの行き違いであったと思いたいが、 私個人と組織との問題であり
あらゆる可能性を排除しないことは「殴られっぱなし」を避けるために
大切なことだと思います
今後のためにも具体的に「何がいけない」と当方が考えるか、そして
「本当にいけないことなのか?」 の検証を合わせて進めたいと思います
----------------------------------------
まずはもっとも判りやすい例から
再モノクロ化について
当時のモノクロ写真と現代のフィルムを比較すると、感光する波長の幅に差があります
カラーではフィルムにRGB層をあて、重ねることで可視光を表現しています
パンクロマチックモノクロではRGBの波長をすべてフォロウ
オルソではおおよそGB
青感性ではBのみ
可視光線のうち偏った一部のみ記録することは、当時の技術の限界というよりも
その必要が無いことも大きい気がします
その分、繊細な階調表現があり美しい写真はたくさん残っています
ところが彩色写真になると、RあるいはRGがそもそも記録されていないことに
注意が必要になります
「記録されていない」ものに「復元」などありえません
そのため加筆という手段をとり、ゆえに「主観」であると断りを入れています
同様に強く感光する青の扱いも難しく、ポジとしては感光しすぎで白く写り
カラーとするといかにもバランスが悪い
このため「海」と「空」が背景のほとんどを占める船の彩色写真では
背景に別の写真をコラージュする手法が多用されます
つまり「ウソ」
これが再びモノクロ化され、オリジナルを知らない人が見るとどう思うでしょう?
「ウソ」を「ウソ」と見抜くのはほんとうに難しい
プロは見破るでしょうが、やはり歴史写真のもつ資料性信憑性を揺るがすことは避けたい
このため、彩色写真を制作する側としては
「彩色写真は作品である」
「再モノクロ化は作品の著作権のうち同一性保持権の侵害にあたる」
この二点を持って、再モノクロ化への抑止力とする必要があります
そしてもう一つ
合成には権利の侵害に備える重要な意味があります
「雲は自由曲線であり再現は不可能、無断利用側がオリジナルを主張できない」
「同一性保持権とともに、雲の著作権を問える」
軽い気持ちで無断使用するとこうなります
どこにどんなトラップがあるかわかりません
再モノクロ化は避けた方が無難だと、強く主張しておきます
将来にわたって紙の出版物がもつ資料性信憑性を担保したければ、ですが。
さて、私のブログの彩色写真ではこの雲トラップは多用していません
その必要が無くなったため、現在ではオリジナルのイメージを損なう雲の
加筆を極力避けています
次は雲以外でどのようなオリジナリティの確保を行っているか
鍵は「カラー化のため、RGBのバランスを加筆する」ことにあります
彩色された画像を利用させていただく場合の注意についてお伺いしたいと思いますがよろしくお願い申し上げます。