三河工芸ガラス美術館の「巨大万華鏡」は2002年版ギネスブックにも載った、当時世界最大のもの。でも本当のすごさは大きさよりもガラス工芸とエレクトロニクスを駆使した素晴らしい映像にあります。美しいナレーションと壮大なストーリーで劇的に展開するさまは、シアターといえるほど。巨大万華鏡はあなたを運ぶスターシップです。
美しさのワケ
愛知万博の巨大万華鏡をご覧になったお客様が「スフィア」を見て、「こっちの方がずうっとキレイ!」とよく言ってくださいます。(愛知万博さん、ご免なさい。)お世辞だけではないちゃんとした理由があるのです。
万華鏡は大きければ大きいほど迫力があり、美しいのでしょうか? …どうやら違うようです。
本来、万華鏡は小さな筒の中で鏡を利用して無限の広がりを楽しむもの。近くから遠くまで続く連続した広がりが私たちに奥行きを感じさせるのです。星空を見て奥行きを感じることがないないように、柄が余りに遠いと平面的になり実感が薄れるのです。手の届くほど近くから無限の彼方までダイナミックに続く、360度の眺めをひとりじめ出来るのがスフィア。
「ベストサイズの万華鏡」…美しさの一つの理由がここにあります。
さらに「スフィア」の鏡は美容院にも使われる高級ガラス製。閉館後、毎日スタッフが柔らかいタオルで丁寧にクリーニングします。全ての人にくもりのないクリアな映像をお見せしたい。そんな願いから開館以来8年間、絶え間無く続けてきた思いやりです。
「ただ、あなたを愉しませたい。」という思い。…美しさの二つ目の理由がここにあります。
スフィアは大きく4つの場面に分かれています。
珊瑚礁の海の中、熱帯魚が泳ぎ回ります。
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さらに深海へと進みます。ここは原始生命の世界。
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いよいよ銀河宇宙の旅へ出発です。
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最後は宇宙起源のビッグバンで旅は終わります。