2013年11月1日04時21分
戦争の被害と加害の両面を展示してきた全国でも数少ない自治体出資の平和博物館、大阪国際平和センター(ピースおおさか、大阪市中央区)が改装に伴い、旧日本軍の加害行為の展示を大幅縮小する方針を打ち出した。「南京大虐殺」の展示は消えるという。なくすべき展示なのだろうか。研究者と現地を訪ねた。
光を落とした室内に白黒写真が浮かぶ。旧日本軍兵士の前で後ろ手に縛られ、穴の中に座らされた中国人男性。揚子江の河岸に折り重なる数十もの遺体――。ピースおおさかの展示室B「十五年戦争」には、重い空気が流れていた。
「加害に目を背けない姿勢は評価したいと思う」
一ノ瀬俊也・埼玉大准教授(42)はそう語った。
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