サブカテゴリー

PR:

奈良・三笠、当初から産地を偽装 前料理長が認識

奈良・三笠のメニュー
「大和肉鶏の唐揚げ」をメニューに表示した奈良市の旅館「三笠」のパンフレット
Photo By 共同 

 近鉄系ホテルや旅館がメニュー表示と異なる食材を提供していた問題で、奈良市の旅館「奈良 万葉若草の宿 三笠」の前料理長が2011年4月に「大和肉鶏の唐揚げ」の提供を始めた際、別の産地の鶏肉と認識していたことが2日、分かった。その後もメニューの表示を変更せずに放置しており、偽装であることが濃厚になった。

 三笠はミシュランガイドに3年連続で掲載。経営する近鉄旅館システムズによると、旅館側は当初、大和肉鶏を使うように前料理長に伝えていたが、前料理長は「納入が遅い」として京地鶏に変更、支配人ら経営陣に伝えていなかった。「まずいという認識がなかった」と説明したという。

 約1年後には納入業者を変更、京地鶏からブラジル産の鶏肉を使うようになった。経営陣が気付かなかったことに「鍋料理に使うため大和地鶏の納入実績があり気付かなかった」と釈明した。前料理長は1994年から今年9月まで料理長を務め、現在も普通の料理人として在籍している。

 近鉄旅館システムズは10月31日、「大和肉鶏の唐揚げ」を含めた10種類のメニューで表示と食材が違ったと発表。前日の30日夜、旅館の支配人が電話で約15分、前料理長から聞き取りし偽装も把握したが、公表していなかった。調査自体も不十分ではないかとの質問に「不適切な表示があった事実を速やかに公表することを優先した。今後、詳細に話を聞きたい」と述べた。

 10種類のうち「和牛ステーキ」などの牛肉料理にオーストラリア産牛肉を使った問題では、9月に新料理長に代わってから虚偽表示が始まったことが既に判明している。

[ 2013年11月2日 11:30 ]

Webtools & Bookmarks

注目アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング

        ※集計期間:

        » 続き

        【楽天】オススメアイテム
        クイックアクセス
        スペシャルコンテンツ