【ソチ五輪金候補特集】2014年2月7日に開幕するソチ五輪。各競技でシーズンが始まり、五輪ムードが高まってきた。冬の祭典に臨む日本選手団はいったい、何個のメダルを手にできるのか。金メダル候補を本紙は一挙公開する。
ノルディックスキー複合の渡部暁斗(あきと、25=北野建設)のソチ五輪メダル確率はなんと「90%」だという。
サマーグランプリ(GP)で初の個人総合V。渡部は競技の枠にとどまらず、ソチでの主役を奪おうかという勢いだ。指導する“キング・オブ・スキー”こと荻原健司氏(43)によると、好調の要因は2つあるという。まずはジャンプ。「昨年の雪のない時期に比べれば、数段いい仕上がり。スタートしてからのクラウチング姿勢が非常に安定している」。昨シーズン終了後、渡部は早い段階で助走姿勢を修正し、ジャンプに対する不安を払拭した。
続いて、クロスカントリーでは7~8月に荻原氏と2人で行ったニュージーランド合宿の成果を指摘する。合計300キロ以上、徹底した走り込みで走力を鍛え「全体的な走力が上がってきている」と荻原氏。今年から取り入れたロードバイク特訓も下半身強化につながったという。
では、現時点でのメダルの確率は? 荻原氏は「メダルを取るっていう意味では80~90%与えてあげてもいい」と高評価した。金メダルは「30%」とまだまだ慎重だが、それでも「確率は必ずあるっていうこと」と荻原氏は期待を寄せる。今後、本格的に始まる冬のシーズンに向け「とにかくジャンプでいい順位につかない限り、どんなに走力があったって、なかなか表彰台に上がることはできないと思う」とアドバイスを送った。
複合団体で五輪金メダルに輝いた荻原氏は、個人では五輪でメダルを手にすることはできなかった。果たして、渡部はソチで“師匠超え”を果たすことができるか。

一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。