2013年11月1日00時14分
【バンコク=武石英史郎】パキスタン国防省は30日、同国上院に対し、米中央情報局(CIA)がパキスタン領内で行っている無人機攻撃について、2008年以降、同日までの民間人の死者数は67人だったと報告した。
報告書はこの間の攻撃が317回で、武装勢力の構成員2160人が死亡したとしている。事実とすれば、民間人の死者の割合は3%程度と、これまで想定されていたより非常に低いことになり、無人機攻撃の是非をめぐる議論に影響を及ぼす可能性がある。
無人機攻撃を巡っては、国連人権理事会が依頼した専門家がパキスタン政府関係者の情報として、04年以降の攻撃で2200人が死亡し、うち民間人が少なくとも400人に上るとしていた。今回の国防省の数字は食い違う。
被害者らから独自に聞き取り調査をした国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、昨年の2件の攻撃で、女性(68)や民間人18人が犠牲になったと具体的に告発していた。国防省は昨年と今年の計59回の攻撃で武装勢力319人が死亡したのに対し民間人の犠牲はゼロとしており、データの信憑(しんぴょう)性に疑問の声が上がる可能性がある。
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朝日新聞国際報道部
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