2013.11.2 05:03(3/3ページ)

〆て3発!なんと阪神・藤浪が安芸キャンプ1号や

イチローのような構えを見せる阪神・藤浪=安芸市営球場(撮影・森田達也)

イチローのような構えを見せる阪神・藤浪=安芸市営球場(撮影・森田達也)【拡大】

 大阪桐蔭高時代は通算3本塁打。そのうち昨年の選抜と夏の甲子園でそれぞれアーチを架けた。オマリーコーチも「パンチ力がすごい。ゴールデンルーキーだな」と舌を巻いた。「ナイスピッチャーはナイスバッター」と声をかけられ、右腕が笑みを浮かべる場面もあった。

 それでも、中西投手コーチは「まだ金属バットの振り方。もっと打率を上げてくれないと」と奮起を促した。藤浪の1年目は打率・027(37打数1安打)。投げては10勝したが、9人目の野手としては物足りない。

 「昨日(10月31日に日本シリーズ5戦目で巨人に)勝った楽天も(投手の)則本が四球を選んだ。うちも前田健(広島)にやられている。投げるだけじゃなく、クイックや犠打すべてができて投手」と中西コーチは指摘する、今季、打線全体で失敗が目立った犠打の精度アップも課題。隣のケージに移ると、藤浪はバント練習にも汗を流した。総合力のレベルアップが来季へのテーマだ。

 「もちろん、(打撃力も)上げたい。相手はプロですが、できるだけの努力はしたい」

 マウンド上だけではない。バットを握った藤浪が2年目の飛躍のキーポイントになってくる。 (小松 真也)

(紙面から)