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東電 原発事故以降初の黒字10月31日 20時37分
東京電力はことし9月までの中間決算で、この夏の猛暑で電力販売量が増加したことなどから、福島第一原子力発電所の事故以降、半期として初めて経常黒字となり、黒字額は単体で1100億円を超えました。
東京電力は、ことし9月までの半年間の中間決算を発表し、電気料金を値上げしたことや、この夏の猛暑で電力の販売量が増加したことで、単体の売り上げが去年の同じ時期に比べて12%余り増え、3兆1265億円となりました。
原発の停止や円安の影響で、火力発電用の燃料費の負担は1兆3669億円と過去最高となったものの、経常損益は1120億円の黒字となり、おととしの福島第一原発の事故以降、半期として初めての黒字となりました。
これは売り上げの増加に加えて、発電所や送電設備などの修繕のための投資を去年の同じ時期に比べて367億円を減らしたり、人件費も183億円削減したりするなどしたためです。
東京電力の廣瀬直己社長は31日の記者会見で、「汚染水対策の費用が膨らむなど厳しい状況は変わっていないが、通期での黒字化の達成に向けて経営合理化を徹底するとともに、来年度以降への修繕の繰り延べも検討したい」と述べました。
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