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(3時間33分前に更新) |
【嘉手納】米軍嘉手納基地所属のHH60救難ヘリコプターからカメラ1台が落下していたことが1日、分かった。米軍や沖縄防衛局によると、落下したのは10月29日で、本島北部の中部訓練場(キャンプ・ハンセン、シュワブ)か、訓練場に向かう海上の可能性が高いという。
カメラは奥行き約5センチ、高さ約6センチ、幅約9センチ、重さ約500グラム。常時機体に装備しているわけではなく、必要なときに取り付けるという。機体のどの部分に取り付けたのかは不明。
HH60ヘリは29日午後3時38分に嘉手納基地を離陸。うるま市を通過して海上から訓練場に入り、同じルートで午後6時すぎに嘉手納基地に戻った。その時に整備員が、カメラがなくなっていることに気付いたという。
米軍は「今後、しっかりとカメラを機体に取り付けたい。被害報告はない」と説明している。
防衛省は30日午前、外務省から一報を受け、沖縄防衛局を通じて在沖米空軍に事実関係を照会。防衛局は同日夕、県や関係市町村に情報提供し、米軍側へは原因究明や再発防止の徹底を申し入れた。
県基地対策課は1日、「整備、点検はしっかりするべきであり、カメラの落下があったことは遺憾」として米軍に原因究明と公表、再発防止と安全管理の徹底を口頭で要請。防衛局にも米側からの情報があれば速やかに提供するよう求めた。
8月5日にはHH60ヘリの同型機が、宜野座村のキャンプ・ハンセン内に墜落炎上し、乗員1人が死亡する事故が発生。米軍は同型機を整備点検した結果「共通する問題や異常は見つからなかった」として、原因を特定しないまま事故から11日後に訓練を再開した。