◇マイナビABC選手権<第2日>
▽1日、兵庫県加東市、ABCゴルフ倶楽部(7130ヤード、パー71)▽晴れ、気温17・6度、風速4・7メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽87選手(うちアマ3人)▽観衆2070人
藤本佳則(24)が3連続を含む8バーディー、1ボギーで、この日のベストスコア64をマーク、通算9アンダーに伸ばして首位と1打差の2位に浮上した。ツアー通算3勝目を目指す。トップを守ったのは69で回った池田勇太(27)=日清食品=で通算10アンダー。前日ホールインワンを含む2イーグルを記録したアマチュアの和田章太郎(17)=福岡第一高3年=は67とスコアを伸ばし、通算6アンダーの8位に上がった。
バーディーを量産してきた藤本が最後も魅せた。18番パー5。フェアウエーからの第2打、残り193ヤードを6番アイアンで振り抜くと、池の手前にある大きな木の上を越えてピン奥4メートルに2オン。もともとフェードヒッターだが、夏場に練習したドローボールでの攻めが的中した。「ドローでピンを狙えるようになってスキルアップした」と、自画自賛の攻めだった。
ツアー2年目とあって先輩プロとのラウンドが多いが、今週の予選ラウンド2日間は同じ年の小平智、薗田峻輔と同組。気心の知れた若者同士のラウンドが「良いスコアにつながったのでは」と振り返った。
ツアー初優勝だった昨年の日本ゴルフツアー選手権は関東地区開催。2勝目となった今年のトーシントーナメントは中部地区開催。今大会は関西地区での開催であると同時に、東北高2年時に出場してベストアマに輝いた思い出のトーナメント。「この2日間、リズム良く回れた。明日次第で優勝のチャンスもある」。奈良県出身の藤本がツアー3勝目を地元Vで飾る気だ。 (櫛谷和夫)
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