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【大リーグ】

大リーグ選手会が今オフのFA選手発表 注目される黒田、松坂の去就

2013年11月2日 紙面から

 ストーブリーグ“開幕”−。レッドソックスの6年ぶり8度目のワールドシリーズ(WS)制覇で幕を閉じた2013年シーズンだが、その余韻がなお残る10月31日(日本時間11月1日)、早々と今オフのストーブリーグが幕を開けた。大リーグ選手会は同日、今オフにFAとなる選手を発表。日本人選手では黒田博樹(38)=ヤンキースからFA=、松坂大輔(33)=メッツからFA=両先発右腕が名を連ねた。来季はどこのユニホームに袖を通すのか、その去就が注目される。一方、各球団の来季に向けた契約の動きもWS終了を合図に号砲が鳴り、早くも“厳冬”にさらされた選手が出るなど風雲急を告げる展開となっている。

 黒田も松坂も今のところ古巣残留の可能性が高いが、なおその去就については不透明だ。

 黒田は今季、登板32試合で11勝13敗、防御率3・31。投球回も2季連続で200イニングを超えるなど、先発ローテ投手としての役割を十二分に果たした。負け越してはいるが、打線の援護に恵まれず、救援陣が打ち込まれて自身の白星が消えたなどの実態があり、ヤ軍首脳陣の評価は高い。

 キャッシュマンGMも引き留め方針だが、やはり今オフFAの二塁手、ロビンソン・カノ(31)の引き留めをヤ軍は第一に考えており、後回しになるようだと、他球団入りも十分にある。今季年俸15億円で来季のお値段も決してお安くはないが、経験値が高く、安定感あふれる右腕は他球団の垂ぜんの的だ。米国の自宅がロサンゼルスにあること、また古巣広島カープへの恩返しで日本球界復帰も視野に入る中、予断を許さない状態にある。

 松坂は8月入団のメ軍で登板7試合で3勝3敗、防御率4・42と数字上はぱっとしない成績に終わった。ただ、3連勝した最後の3試合だけを見れば、防御率1・31と終わり良ければ全てよしでFA市場での価値が若干ではあるが上がった。

 エース格の右腕マット・ハービー(24)が右肘手術で来季絶望などメ軍の先発陣が脆弱(ぜいじゃく)なこともあり、メ軍側は再契約に前向きな姿勢を示しているが、メ軍の買い手市場から両者のバランスは微妙に変化しており、すんなりとはいきそうにない。

 日本人選手以外にも、ブライアン・マキャン捕手(29)=ブレーブスからFA=、ジャコビー・エルズベリー外野手(30)=レッドソックスからFA=ら優良銘柄がそろい、今オフのFA市場は例年以上に活性化しそうな気配だ。

 

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