藤本「結果残さないと」

　名古屋グランパスのＭＦ藤本淳吾（２９）が１日、Ｊリーグ残り４試合での失地回復を誓った。前節の大宮戦（１０月２７日）では先発から外れた。故障や累積警告以外の理由でのスタメン落ちは今季初めて。藤本は「例えばローテーションで先発を外れたのならまだわかるけど、そうじゃない。ストレスがたまっている」。少なからずショックがあったようだ。

　怒りの矛先は自らに向く。ケネディ（１１点）、玉田（９点）、小川（７点）の攻撃トリオが得点を積み重ねている一方で、藤本は２得点。チャンスメークで貢献しているとはいえ、物足りない。「結果を残さないとね」と藤本。目に見えるゴールが、周囲も自分も納得させる術なのだ。

　３１日の練習でジュロヴスキーヘッドコーチは藤本を中盤のサイドから中央に移す新布陣をテストした。チーム指折りのキープ力を生かそうという作戦だ。藤本は「期待に応えないといけない」。機を見て前線にも駆け上がり、得点にからむ動きを繰り返している。

　「チームのため、自分のために頑張らないと。点を取りにいく」。自らの誇りをかけてネットを揺らす。　（木村尚公）

　藤本は３日に愛知県蒲郡市のマリンリゾート施設「ラグーナ蒲郡」でトークショーに出演する。１日にはマスコット「ガトー」がクラブハウスへあいさつに訪れた。藤本は「ラグーナには最近行きました。大人のボクでも楽しめる」と笑顔。トークショー当日には「まるごとグランパスデー」と題し藤本との握手会などをセットにしたイベント（要予約・親子限定）が開催される。申し込みは「ラグーナ蒲郡」ホームページへ。