2013年11月1日14時00分
参院議院運営委員会の岩城光英委員長(自民党)は1日、山本太郎参院議員(無所属)が10月31日の園遊会で、天皇陛下に手紙を手渡したことに対し事情を聴いた。5日に同委員会理事会を開き、対応を協議する。事情聴取には与野党筆頭理事が同席し、水落敏栄・与党筆頭理事は記者団に「理事会にかけ、何らかの処分はしなければいけないと思っている」と述べた。
山本氏は聴取後、記者団に「マスコミが騒ぐことによって政治利用にされてしまう。政治利用なら手紙の内容を公開するはずだが、一切していない。個人として陛下に子供たちの健康被害や被曝(ひばく)労働者の切り捨ての実情を伝えたかっただけだ」と、政治利用との指摘を強く否定した。ただ、「ルールを知らずにお手紙を渡したことは事実。そのことに関する議会のお沙汰が出た時には受け止めるしかない」と述べ、同理事会が処分などの決定を出した場合は従う意向を示した。
脱原発を掲げる山本氏は、東京電力福島第一原発の事故の現状を天皇陛下に伝えたかったといい、手紙には原発事故による子どもたちの被曝(ひばく)や作業員の労働環境の現状などを書いたという。31日、記者団に「政治家である前に人間として憂えを持っている。身分を横に置いて、思いを伝えたかった」と述べていた。
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朝日新聞官邸クラブ
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