国際「半沢直樹」に重なる中国 歴史の恨み「倍返しだ」 アップル、スタバ…予想外の問題でやり玉に+(1/3ページ)(2013.11.1 10:22

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「半沢直樹」に重なる中国 歴史の恨み「倍返しだ」 アップル、スタバ…予想外の問題でやり玉に

2013.11.1 10:22 (1/3ページ)中国
おなじみの看板がかかった北京市内のスターバックスの店舗。国営テレビが「中国のスターバックスは高い」と題する番組を放送したが、市民は冷ややかだ(ロイター)

おなじみの看板がかかった北京市内のスターバックスの店舗。国営テレビが「中国のスターバックスは高い」と題する番組を放送したが、市民は冷ややかだ(ロイター)

 遅ればせながら高視聴率で話題を呼んだTBS系連続テレビドラマ「半沢直樹」を見た。中国では放送されていないが、上海人の友人が「とにかく感動した」といって、わずか20元(約320円)で購入した海賊版DVDを貸してくれたからだ。(フジサンケイビジネスアイ

 日本の半沢直樹ファンには大変申し訳ないのだが、半沢直樹の思考と行動に「中国」という国を重ねてしまった。中国語の字幕で「加倍奉還(ジャーベイフォンホアン)」と訳されている「倍返しだ」の決めゼリフから、「韜光養晦(とうこうようかい)」という、トウ小平がかつて示した中国外交の基本理念を思い出したからだ。

 韜光養晦は「鋭気や才能を隠して時を待つ」と訳され、広辞苑でも「韜晦」から引くことができる。現実主義者だったトウ小平は1978年にようやく改革開放にカジを切った発展途上国の中国は、まず経済力を蓄え、国力を増すまでは「キバは隠しておけ」と諭した。

 韜光養晦の4文字の後に、トウ小平はさらに「有所作為」と続けた。為(な)すべきを為して業績を上げよ、との意味だが、アヘン戦争以後、欧州勢や日本に侵略を受けた歴史を恨む中国では、一般的に、「いずれ国力をつけて仕返しせよ」と解釈しているという。これぞ「倍返し」だ。

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北京市内の米スターバックス=22日(共同)

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