陛下に手紙 閣僚から批判や懸念11月1日 12時10分
先月31日の秋の園遊会の会場で、山本太郎参議院議員が天皇陛下に手紙を渡したことについて、閣僚からは、閣議のあとの記者会見などで、天皇陛下の政治利用につながりかねないなどと、批判や懸念を示す意見が出されました。
先月31日、東京の赤坂御苑で開かれた秋の園遊会の会場で、園遊会に招かれていた山本太郎参議院議員は、両陛下や皇族方が招待者と歓談していた際、天皇陛下に手紙を手渡しました。
この行為について、下村文部科学大臣は「議員辞職に当たる行為だと思う。まさに政治利用そのものであり、看過することがあってはならない。これを認めれば、いろいろな行事で天皇陛下に対し手紙をお渡しするのを認めることになる」と述べました。
また、谷垣法務大臣は「憲法上、天皇は国事に関する行為のみを行い、国政に関する権能を有しないとなっている。政治家である参議院議員が書状を提出することは、天皇陛下を国政に引きずり込むことになりかねないのではないか」と懸念を示しました。
新藤総務大臣は「皇室へのマナーとして極めて違和感を覚える行為だ。国民の代表が招かれる園遊会で、どういうふるまいをすべきなのか。新人とはいえ、国会議員になったのであれば、その自覚を持ってもらいたい」と述べました。
加藤官房副長官は「園遊会という場で、国会議員が天皇陛下に直接手紙を渡し、みずからの政治的主張を伝えようとするかのような行動が適切なのかどうか、本人が常識的に判断すべきことだ」と述べました。
民主党からは
また、民主党の松原国会対策委員長は、記者会見で「今回の行為は、権力を持つ国会議員が、天皇陛下を政治利用する意図があることは間違いなく、到底許されるものではない。今後の推移を見ていきたいが、議員辞職をすべきだという意見に私は共感をする」と述べました。
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