2013年10月31日22時56分
医療法人財団パルモア病院(神戸市中央区北長狭通4丁目、三宅潤理事長)が、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けていたことがわかった。申請は10月30日。帝国データバンク神戸支店によると、負債総額は今年3月末時点で約14億6800万円。同病院は「診療やお産の受け付けも従来通り続ける」としている。
1956年開院。乳幼児の死亡率が高かった当時、小児科を併設して新生児医療に初めて取り組んだ「伝説の病院」として、NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」に取り上げられた。小児科、産科、婦人科、内科、麻酔科があり、病床数は70床。年間約900件のお産を扱い、2007年にはユニセフと世界保健機関(WHO)から「赤ちゃんにやさしい病院」に認定された。
施設老朽化のため、来年9月に神戸市東灘区に移転する計画だったが、病院の借入金返済をめぐり連帯保証人と係争を抱え、資金繰りに行き詰まったという。
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朝日新聞社会部
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