◇マイナビABC<第1日>
▽31日、兵庫県加東市、ABCゴルフ倶楽部(7130ヤード、パー71)▽晴れ、気温18・2度、風速4・8メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽90選手(うちアマ3人)▽観衆1680人
主催者推薦で出場の17歳のアマチュア、和田章太郎(福岡第一高3年)が16番パー3でホールインワンを達成した。2012年からの規定変更でアマでもホールインワン賞の賞金が受け取ることができるようになり、和田は男子ツアーで初めて賞金をゲット。ちなみに賞金は10万円だった。ほかにも14番パー4でイーグルを奪うなど、2イーグル、4バーディー、6ボギーの2アンダー、69で回り10位タイの好スタートを切った。今季初優勝を目指す池田勇太(27)=日清食品=が63、8アンダーで単独首位に立った。
16番は221ヤードと距離のある池越えのパー3。ピン位置はグリーン左寄りのほぼ中央。ユーティリティー2番を使った和田。「出だしはちょっと右に。ドローがかかって、4メートルくらい手前にキャリーして、フックラインに乗って入りました」。カップインするところをしっかり見届けた。
自身2度目のホールインワン。1度目は中学のときのジュニアの試合。プロツアー競技での初エースに「素直にうれしいです」。昨年のアマチュア規定変更で、アマチュアでもホールインワンの賞金を受け取れるようになった。男子ツアーではその適用第1号。開催コースから贈られる10万円は「携帯電話を買おうと思っていたので、それに使いたい。アイフォーンを買います」という。
14番のイーグルは、残り100ヤードをウエッジでカップインさせた。アマチュアのハーフ2イーグルは、資料の残る1985年以降では昨年のキヤノンオープン最終日の伊藤誠道以来となる。
9歳の時に家族旅行で米ツアーのハワイアンオープンを観戦。宿泊ホテル下のゴルフ場に連れて行ってもらったのが、ゴルフを始めるきっかけだった。2010年九州ジュニアV、今年の九州アマ、日本ジュニア(15〜17歳の部)優勝と着実に力を伸ばしてきた。今年のVanaH杯KBC(40位)と日本オープン(予選落ち)に続き、今回がツアー3試合目。10位の発進に「予選を通過して、ほかにもアマチュアが通過していればローアマを。一人(通過)だったら、上を目指していきたい」とキッパリ言った。(櫛谷和夫)
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