韓国が輸入する日本製軽油 初めて月間1億ドル超
【ソウル聯合ニュース】韓国が日本から輸入する軽油が月間ベースで初めて1億ドル(78億5000万円)を超えた。
韓国石油公社が運営する石油情報サイト「ペトロネット」は5日までに、日本製軽油の8月の輸入量を82万1000バレル、輸入額を1億400万ドルと集計した。月間輸入額としては過去最大で、昨年通年の輸入額(1億2300万ドル)に匹敵する。
日本製軽油の輸入量は1〜5月に月4万〜8万バレルで推移した後、6月が20万バレル、7月が53万バレルに拡大している。1〜8月の累計は188万バレルで前年同期比347%、輸入額も2億2800万バレルで320%、それぞれ急増した。韓国が同期間に輸入した軽油の総量は189万バレル(2億3200万ドル)で、日本製がほぼ独占しているといえる。
韓国の軽油消費量が月1000万バレル前後で安定する中、日本製軽油の輸入増は目を引く。日本製のシェアは年初に1%以下だったが、年末には15%まで拡大すると業界はみている。
韓国政府は価格引き下げを狙い、3月に石油製品の電子商取引制を導入し、7月からは電子商取引される輸入品に限り3%の関税割当を廃止した。
業界は、日本製に適用される各種税制の恩恵を金額に換算すると、1リットル当たり60ウォン(4.2円)の価格引き下げ効果があると分析する。高額で輸入した日本製が、韓国市場で価格競争力を持つことを意味する。
そのため、政府が国民の税金で日本の石油元売りと少数の輸入業者を儲けさせているとの批判がやまない。市場での値下げにも特に効果がないという指摘もある。
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