ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと!

僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

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 ひとつの会社で、サラリーマンを19年やった。
 残念ながら、僕のサラリーマン人生は失敗だった。まだ、課長レベルだったけど、すでに先は見えていた。
 自分ではデキるつもりで突っ走っていたのだけど、自分なりに壁を感じていたし、人事の同期から漏れ聞く会社の評価も、中程度のものであった。
 
 僕らの世代(いま50代中盤)のサラリーマン人生も過酷だ。
 順調なひとたちは、すでに取締役になっているが、最近のリストラで今更会社を辞めざるを得ないひともいる。
 サラリーマンを続ける以上、上位に評価されるようにしなければ、若いころのわずかの差が、20数年後には無残な差となって突きつけられる。

 いまでも、ときどき、ああこうすればよかったな、と思い出して後悔することがある。
 そして、若くて元気なひとたちを捕まえて、オレみたいになるなよ、と説教したくなってしまう。
 でも、僕の話など誰も聞いてはくれないので、こうやってブログでブツブツと嘆いているのだ。
 成功者の話は、聞いてもあんまりためにならない、と言われる。
 しかし、実際のところ、若い人たちは、失敗者の話も、その話者が失敗者であるがゆえに、真剣に耳を傾けてくれようとはしないのだ。
 ちょうど、若いころの僕のように。
 あんたが、失敗したのは、あんたがあまりにも馬鹿だからで、オレはあんたとは違うし、と。

 それはわかっているが、今日はやっぱりそれを書きたい気分なので、書いておく。
 また、ひとつだけ、追記しておくが、僕はサラリーマン生活では失敗したが、人生そのものの成否は、まだついていないと思っている。
 あしからず。
  

1.入社初日から社長を目指して、全力疾走すればよかった

 僕が入社させていただいたのは、百貨店だったのだが、とても入りたいと思って入った会社ではなかった。
 だから、入れていただいておいてまったく失礼な話なのだが、今から思えば、最初から気が入っていなかった。よそ見しながら走っていたようなものだ。
 だが、同期の中には、有名大学で流通のゼミに所属し、入社初日から、社長目指して全力疾走しているような連中がいた。
 勝てるわけがなかった。

2.ゴルフをすればよかった

   ともかく、ゴルフをはじめればよかった。 
 ゴルフをはじめれば、貴重な土日の休みを上司とのつきあいに「浪費」しなければならないもの、と思っていた。
 しかし、会社を離れても、あるいは大学の友達と、ゴルフを楽しんでいるみんなを見ていると、後悔の念がむくむくと起き上がってくる。
 

3.会社のカラーに染まりたくないと思わなければよかった

 僕の悪い癖で、いつもいつも、その時に属している集団のあるべき姿というか、望まれている人物像に、反発を感じてしまうのだった。
 へそ曲がりなのだ。
 だから、会社のカラーに染まりたくないと思ったし、会社の価値観に反発した。
 うまく書けないのだけど、キモチのうえで、会社の内側に入ることができなかったのだと思う。

4.社内のひとのことに、もっと興味を持てばよかった

  社内の噂話が嫌いだった。
 誰それがどこどこ卒で誰々の後輩とかいう話も、退屈で仕方がなかった。
 だが、社内の人事や人物に興味がないということは、逆に言うと、社内から自分も興味をもたれないということでもあった。
 また、課長ぐらいのとき、「だれでも引っ張ってくるから、必要な人間を言え」と言われて、とても困った。
 そのとき、結局引っ張ってきてもらった人は、できる人ではあったが、すでにいるスタッフのひとりと仲が悪いことで有名な人だった。
 その後、僕がふたりの間に立たされて、泣きに泣いたことは言うまでもない。

 

5.思い上がらなければよかった

 自分なりには、かなりの業績をあげて会社に大きく貢献したと思うことが何度かあった。
 たぶん、その時の僕の顔は、鼻持ちならないものだったと思う。
 サラリーマン生活は、長いマラソンを走るようなもので、ちょっとした期間だけを早く走れても、それだけのことなのだ。
 

6.できない上司、嫌いな上司に優しくすればよかった

  失礼ながら、どう考えてもできないと思われる上司に仕えたこともあるし、頭は良くてもあまりにも利己的で人間的に好きになれない上司に仕えたこともある。
 慣れない業務で四苦八苦されている上司に仕えたこともある。
 そんなときの僕は、優しくなかった。
 まったく、優しくなかった。とても後悔している。

7.あのひとのようになりたいというひとを、もっと早くみつければよかった

 サラリーマンは上司を選べない。だから、入社して最初に仕える上司が、その後のサラリーマン生活に与える影響は大きい。
 上に書いたように、会社の価値観に染まるものかと思っていたので、心底、「あのひとのようになりたい」というひとに出会ったのは、入社後何年も経ってからであった。
 社内のことにもっと興味を持っていたら、もっと早くにそういうひとと出会えたのではなかったのか、と思うのだ。

8.男気なんてゴミ箱に捨てればよかった

 さて、会社の価値観にも染まらず、「自分が唯一無二である自分である」と思うためには、筋を通す、意味のない指示などには反対する、部下を守る、取引先との約束を守るなどということであった。
 どうせ会社は自分のことを評価してくれないと思うと、そういう考えがさらに強く、身体の芯に凝り固まったような気がした。
 まったくもって、馬鹿だった。
 もっと柔軟に、もっと上層部の意向を理解して動けばよかった。 

9.もっと勉強すればよかった

  とくに若いころ、もっともっと勉強すればよかった。
 経営陣が突きつけられいること、もっとリアルに実感できるように、勉強することはヤマのようにあったのに、ただ漫然と日経新聞を読み、ランダムにビジネス書を読んで勉強した気になっていた。
 何を勉強したらいいのか、どこを着地点として目指すべきなのか、わからなかったのかもしれない。 

10.できる評判を得たいために、長時間働き続けなければよかった

  課長ぐらいのとき、めちゃくちゃ仕事をした。ほとんど会社を休まなかった。
 なにかで大きな成功をしたあと、また、次も次もと、抱えきれない仕事を自ら自分に課して、狂ったように仕事をした。
 不健康だったし、家族との関係もまずくなった。
 短距離走ではなく、マラソンであるという認識を、しっかりとたもつべきだった。
 

11.同期が先に昇進したとき、笑って忘れればよかった

  いまから思えば、昇進に遅れることは、なんら不思議ではない。
 でも、当時はどうしても飲み込めなかった。
 狂ったように働いている最中だったので、余計に飲み込めなかった。
 飲み込めないことが、さらに僕に悪い影響を与えた。
 周囲からすれば、「おまえごときが何を思っているか!」であったろう。
 飲み込む、あるいはすくなくとも、完璧に飲み込んだふりをすればよかった。

12.社内での自分の評判に、もっと気を使えばよかった

 そんなこんなで、会社のなかで、使いにくい「頑固な変わり者」になってしまった。会社のなかでの、その評判・イメージは、もう自分から引き剥がすことはできなかった。
 会社のなかで、あるいは業界のなかでも同じだが、いったん自分についたイメージというのは、相当なことがない限り、変えることができないのだった。
 僕は自分のイメージを、社内へ伝える重要なメッセージのひとつとして、もっと慎重につくりあげるべきであった。

番外.もっと早く辞めればよかった

 ここまで読んでいただいた大方のかたには、「そりゃ、サラリーマンとしては、ダメやわな」であろう。
 上の目指してがんばっている若い方も、僕のように馬鹿じゃないだろうけど、まあ、ひとつでも思い当たるところがあって、そうかもな、と思ってくださると嬉しい。

 でもね、僕の個人的なあくまで超個人的な結論は、これ。
 もっと早く辞めればよかった。
 

*写真は明治の袱紗 鯉に乗った琴高仙人

お金が欲しいですか?

 お金ってやつは厄介だ。
なくっちゃ困るが、ありすぎても困る。いや、困るらしい。
お金に関する箴言を集めたインフォグラフィックスが面白かったので、そこに載せられているいくつかの箴言を訳してみた。
あわせて、なにかこまっしゃくれたことを書いて、オリジナリティを出そうと思ったが、Wikiから顔写真を貼ったりしていたら、時間切れになってしまった。
箴言は上半分は、かっこいい系、下半分はホンネ系でまとめてある。
Wikiの顔写真をわざわざ貼ったのは、「かっこいい系を述べる顔つき」と「ホンネ系を吐く顔つき」っていうのは、どこか違うんじゃないか。
ポジティブとネガティブじゃないけれど、顔写真を全部並べてみたら、なにか傾向みたいなものが出てるんじゃないかも、って思ったからだ。
まあ、苦労した割りには、そんなことはなかった。
そいで、ちょうど、偉い人たちの洞察力や毒に舌をまき、なにかをつけ加えて述べる気がなくなってしまった。
あんまり知らない箴言もあり、わりと、面白いと思うが、食傷気味のひともいるかもしれない。 
よろしければ、どうぞ。

 

 

お金には、お金がかかりすぎるんだよ - ラルフ・エマーソン. ラルフ・ワルド・エマーソン(アメリカの思想家)"Money often costs too much." - Ralph Waldo Emerson

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お金を稼ぐために浪費する時間はないのだよ    - ルイ・アガシー(のアメリカ合衆国海洋学者、地質学者、古生物学者)"I cannot afford to waste my time making money." - Louis Agassiz

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もし自立のためにお金を望んでいるのなら、永久に手にすることはできないだろう。この世界で真の安心は、知識と経験と能力の蓄積によってもたらされる - ヘンリー・フォード
"If money is your hope for independence you will never have it. The only real security that a man will have in this world is a reserve of knowledge, experience, and ability." - Henry Ford

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詩のなかにはお金はないけれど、お金のなかにも詩はないのだ - ロバート・グレイブス(イギリスの詩人)
"There's no money in poetry, but then there's no poetry in money, either." - Robert Graves

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幸せになるために、お金持ちになり有名になる必要はない。金持ちになるために必要なだけだ - アラン・アルダ(アメリカの俳優)
"It isn't necessary to be rich and famous to be happy. It's only necessary be rich." - Alan Alda

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与えるという豪華さを知らないと、ひとは貧しくなってしまう - ジョージ・エリオット(イギリスの作家)
"One must be poor to know the luxury of giving." - George Eliot

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誰がリッチだろうか? 満足しているひとこそリッチなのだ。それは誰? 特別のひとでない誰かだ。 - ベンジャミン・フランクリンアメリカ合衆国建国の父の一人)
"Who is rich? He that is content. Who is that? Nobody." - Benjamin Franklin

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若いころお金が人生でもっとも大事なものと思っていた。そして、いま歳をとって、やっぱりそうだと思っている - オスカー・ワイルド(アイルランドの詩人・作家)
"When I was young I thought that money was the most important thing in life; now that I am old I know that it is." - Oscar Wilde

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魅力的になるより、定期的な収入がある方が良い - オスカー・ワイルド(アイルランドの詩人・作家)
"It is better to have a permanent income than to be fascinating." - Oscar Wilde

 

 

お金持ちは貧乏よりいい、財政的な理由だけ考えればね - ウッディ・アレン
"Money is better than poverty, if only for financial reasons." - Woody Allen

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自分の持っているお金以上の信用を持つ人間はいない - E.W.Howe(アメリカの小説家)
"No man's credit is as good as his money." - E.W. Howe

 

 

オレは金持ちどもにはムカつくが、金持ちになってみるかとオファーされたら・・・ヤバイ - マーク・トゥエイン
"I am opposed to millionaires, but it would be dangerous to offer me the position." - Mark Twain

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銀行とは、お金が必要ないと証明できたら、お金を貸してくるところだよ - ボブ・ホープ(喜劇俳優)
"A bank is a place that will lend you money if you can prove that you don't need it." - Bob Hope

 

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わたしゃ、大金をもった、貧乏な男として生きたいのじゃよ - パブロ・ピカソ
"I'd like to live as a poor man with lots of money." - Pablo Picasso

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大きな収入が私がいままで聞いたなかで、最高の幸せのレシピよ  - ジェーン・オースティン(英国の女流作家)
"A large income is the best recipe for happiness I ever heard of." - Jane Austen

 

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お金は嫌なことをしなくてすむようにしてくれる。おいらほとんどすべてのことはしたくないから、お金は重宝するんだ - グルーチョ・マルクス(映画俳優)
"It frees you from doing things you dislike. Since I dislike doing nearly everything, money is handy." - Groucho Marx

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 ルールその1:お金を失うな。ルールその2:ルール1を忘れるな - ウォーレン・バフェット

"Rule No.1: Never lose money. Rule No.2: Never forget rule No.1." - Warren Buffet

 

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自転車の街アムステルダムの凄い動画を見て考える

 
 アムステルダムが自転車の街であることは、一般的にはよく知られているのだろうか?
 たぶん、ヨーロッパへよく旅行に行くかたなどはご存知なのだろう。
 僕はそのことを知らず、たまたま上に貼った動画を見て驚嘆した。
 話としてアムステルダムが自転車の街であることを知っているひとも、この動画を見ればその凄さにびっくりするに違いない。
 若いころ、北京だったかどこか中国の自転車の多さに驚いたことがあるが、それは発展途上の風景としての自転車の大群のイメージだった。
 あれと同じイメージが、今度は、最先端の街づくりの結果として、目の前に現れたのである。
 ああ、もうそんなことは知っている、という方には申し訳ないが、ほんとうに凄いのだ。
 動画は10分ある。
 まだ充分にご存じないかたはぜひ見ていただきたい。エコでサステナブルな都市の新しいカタチがどんなものであるか、よくわかる動画となっている。

 さて、これを見て、少し考えた。

 車より自転車が、人間の健康にも環境にも良いのはわかりきっている。
 だが、30年も前に、今のアムステルダムを到達点としてイメージし、街のハードを変え、法律を変え、生活スタイルを変えてきたアムステルダムのひとたちって、凄すぎない?
 
なぜ、そんなことができたのか?
 ちょうど、ヘビースモーカーだったひとが、ある日を境に煙草を辞めると決意し、鉄のような硬い意志で、徐々に煙草を減らし、ランニングを始めるようなものだと思う。
 しかも、それがひとりではなく、200万人にものぼる人たちが一斉にである。
 僕らにも、こんなことができるのだろうか?

 もし、僕らにもそんなことができるとして、では、僕らはどんな未来都市を思い描くべきなんだろうか?
 あくまでアムステルダムアムステルダムである。
 エコで、サステナブル(持続可能)で、個人の健康にも良い、文化的な、新しい日本の街って、どんなイメージなんだろうか?
 またぞろ、カジノをつくろうなどという声があがっている僕らに、あるべき街の姿をイメージすることなど、できるのだろうか?
 そして、それはどんな街、どんな東京で、どんな大阪なのだろうか?

 ちなみに、僕はカジノ反対です・・・ 

*動画はちょっと長いので、画像をいくつか切り出してみたので、どうぞ。
 

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昔のアムステルダムはこんな感じ。

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これじゃいけないと立ち上がった市民たち。

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自転車中心の街に変えて、交通事故死が激減(オランダ全体の数値)

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広い道幅は、自動車レーン、自転車レーン、歩道レーンと分けられている

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さまざまな自転車が走ってます。子供をふたりのせたり

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車椅子自転車?

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出勤風景はこんなかんじ

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とにかく、街の主役は自転車

 

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左に曲がります

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 これがアムステルダム

 

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by ToGa Wandering
あっ、こちらは自転車でなくバイクであふれるベトナムの風景

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by Hikosaemon

こちらは・・・

6000のデーターからわかったアイディア出しに効く7つの方法

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 毎日、毎日、ウンウン唸っている。
 ブログのネタの話だ。
 きっと、世界中には、なにかのアイディアを考えて、僕と同じように頭を掻きむしっているひとが何百万人、何千万人といるのだろう。

 先日、ブレーンストーミングの画期的な方法を紹介したが、今日紹介するのは、アイディアを出すため、クリエイティブな仕事を、ひとりでおこなうときのための方法だ。

 はっきり言って、この手の記事はライフハック記事の定番であり、またかでオワリと決まっている。
 でも、僕がこの記事に興味をもったのは、それが実際のデーターから有効であると導き出された方法をまとめてあるからだ。
 
 
The seven most effective techniques for creativity (backed by real data)
(クリエイティビティのための7つのもっとも効果的なテクニック~リアルデーターから)

 この記事は、「Oflow」というアプリの使用者の集計をもとに書かれているのだ。
 このアプリは、僕のようなアイディア出しに苦労している人たちに、クリエイティブなヒントを与えるために作られており、「あ~~煮詰まった!」というときにアイフォンでこのアプリを開くと、「逆立ちして考えてみるのじゃ!」とか「空を見上げて星を数えてみるのじゃ、たとえいま昼だとしてもな」みたいなアドバイスがもらえるのだ。
 
 このアプリがどれほど効くのかはわからないが、とにかくこれを使った1600人の、6000の生データーを分析して、どういう手法が実際にクリエイティブな解決を得るために役立ったかを集計してある。
 そう言われると、一般的なハック記事より、信ぴょう性があるような気がするではないか。
 
 以下に、その生データーから選びぬかれた7つの方法を紹介する。
 信じるものは救われる、かも。


1. プロセスに焦点をあてる

 あなたが得ようとしている結果にではなく、あなたが使っているプロセスにフォーカスしてみよう。「もっとクリエイティブなるために、どうやったらプロセスを変えることができるだろうか?」あるいは「いつもやっているやり方のせいで、フンヅマリになっているのではないだろうか」と考えてみる。
 意外にも、この方法が一番効果があったことがわかっている。
 たとえば小説。まずストーリーを書き、それから文章を書き、膨らませていくとういのがあなたのやり方だとすれば、ストーリーを書く前に、それぞれの章の最後の文章から書いてみる、というようなこと。

  

2.100のアイディアを書く

  ノーベル賞受賞のボーリング博士は、15分のタイマーをかけて、100のアイディアを書き出すことを薦めている。そうすることで、否定的な思考が薄まり、アイディアが出やすくなる。
 また、100というのは、とんでもない数で、30から75ぐらいのところで、アイディアの飛躍が始まる。そして、真に素晴らしいアィデイアに到達できる。

 

 3.何も気にせず自由に書く

  漢字も、文法も、句読点の位置も、何も気にせず、とにかく、自由に、自分の正直に、思うままに15分間書いてみる。フリー・ライトと呼ばれる手法。

 

4.新しいツールを使ってみる

  たとえば、文章を書くときに、ノートパッドを使っているなら、ホワイトボードに変えてみる。手でパズルを解いているのなら、手をポケットに突っ込んで、口だけを使ってみる(!)ようなこと。

 

5.ゴミをつくろう

  とりあえず、ひどい文章、最悪の写真、眼をおおいたくなるようなイラストを、わざと描いてみよう。
 そもそも、ジョークのつもりで、この方法をoflowに付け足したのだけど、驚いたことにこの手法はよく効くようだ。
 いつだって完璧主義が、あなたのクリエイティビティを殺しているのだ

 

6.自分を騙してみる

  すでにアイディアがみつかった、解決方法はわかった、と自分を偽ってみる。
 そして、とにかく15分間、自分をそう信じこませて始めてみる。
 書いている途中で、ほんとうに解決に至るかもしれない!

 

7.制約を課してみる

 たとえば、動詞だけで考えてみる、とても小さな面積に描いてみるなど、あえて普段にはない制約を課してみる。
 制約こそが、いままで自分が考えたことのない領域へ導いてくれることがあるのだ。
  

 

 
 

努力と才能と夢と諦念の関係

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 人生は、運で決まると思っている。
 夢なんて半分諦めてしまえ、とも思っている。
 だけど、ちょっと書き足りていないことがある。
 つまり、そう考える前提には、少なくともあとで後悔することがないよう、努力を尽くすということがある。
 この「努力」という言葉は危険だから、なるべく触れずにきた。
 「努力せよ」と言われれば、誰だって鼻白む。
 そして、人生が運や才能で決まると言われれば、努力する気も萎えてしまう。

 で、努力と才能と夢と諦念の関係を、もうちょっと書きたくなってきた。
 
 Brandon Toddというトレーナーをご存知だろうか?
 彼は、身長165cm。
 だが、ダンクシュートができる。(最後の動画をどうぞ)

 

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 彼は子供の頃から、誰よりも早く走り、高く飛びたくて、様々な練習をした。
 毎日200回カーフ・レイズ(ふくらはぎを鍛える運動)をやったらダンクができるようになるよと兄に言われて、その言葉を信じた。
 ついにゴールの枠に飛びついてぶら下がれるようになった時、身長はまだ152cmしかなかった。
 彼は様々な練習方法を試し、ついにダンクシュートができるようになった。


 さて、彼のこの話を聞いて、どんなことを考えるだろうか?

1.「夢」は、高く設定せよ

 身長は低くても、「ダンクをするんだ」という「夢」、「目標」を設定したところが素晴らしい。そもそも、この目標設定がなければ、ダンクができるようにはならなかっただろう。

2.「夢」は、努力すれば叶う


 その「夢」が叶うと信じて、努力を続ければ、「夢」は叶う。

3.しかし、彼の身体的「才能」がそれを可能にしたのであって、潜在能力がなければ、その努力も無駄に終わっていたに違いない

4.それでも、やってみなければ、彼にその潜在能力があったのかどうかはわからない

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 そういうところだろう。
 だけど、もう少し語ることがある。

 彼の本当の「夢」は、なんだったんだろうか。
 彼はバスケットボールのコートに夢を見ていた。
 どこにも書いていないけれど、アメリカでバスケットボールをするすべての男の子たちと同じように、NBAで活躍して、大金と名誉を手にすることを夢みていたに違いない。

 高校時代、1年生のときからレギュラーになって、数々の記録を残した。
 だが、身長のせいで、大学チームのスカウトからはそれほど注目されなかった。
 彼は大学に進学したものの、1年で退学し、彼のおじがトレーナーをやっているメリーランドに行って、フィットネストレーナーの仕事を始めるのである。
 その後、いくつかの大学から誘われて、Muskingum Collegeに入りバスケットボールに復帰。また、素晴らしい記録を残す。

 そして、彼はNBAのプレイヤーにはならず、トレーナーになったのである。

 NBAの平均身長は200cmを超えているという。
 いくらダンクができても、165cmという身長は、NBAでトッププレイヤーになるためには、大きなデメリットなのであろう。


 僕が見た範囲では、「NBAのスタープレイヤーになるのが夢だったけど、それは諦めた」とは書かれていない。
 だから、いま書いたことは、僕の想像に過ぎないけれど、伸びない身長に、どこかで彼はその夢を諦めたのではないかと思ってしまうのだ。


 だが、彼は現在、「身長165cmでダンクシュートのできる」超有名トレーナーであり、FlytRightというトレーニング方法を提唱・販売している。
 彼のサイトに詳しく述べられているが、彼のトレーニング方法を実行すれば、最低でも14インチ(35.6センチ)は高く飛べるようになる、という。
 また、FlytRightは、高く飛ぶためだけのトレーニングではなく、身体能力全般のアップに役立つということだ。
 
 彼は、トレナーとして成功し、多くのひとにその新しいトレーニング方法を伝えている。金銭的にも充分なものを手にしているであろう。そして、若いひとたちには、「165cmでもダンクができる。やる気になれば、できるんだ!」という熱いメッセージを送り続けているのだ。
 彼が得たもの、彼が人々に与えているものは、NBAのスタープレイヤーと変わらない。
 

 だから、僕は思うのだ。
 上のメッセージにつけ加えて、こんな風にも考えられるのではないか、と。


5.「努力」しても叶えられない「夢」もあるけれど、その「夢」を諦めても、達成できる大きなものがある

6.「夢」と「努力」は、必ず僕らをどこかへ連れていってくれる。ただし、最初に想像したところとは違うところ、でも、同じように素晴らしいところだ。 

 

 



FIVE/FIVE from chris jurchak on Vimeo.



PS  もしよければ、こちらのエントリーを読んでいただければ、なぜそんなふうに思うか、僕の事例で、もう少し補足になるかも。→ 複合競技のチャンピオンを目指せ


Kimono Flea Market ICHIROYA's News Letter No.520

October is almost gone-after the long and very hot summer, we were having typhoon season. I did belated Koromogae (change wardrobe for the new season)this weekend. When I was a school girl, on Oct 01, we changed to winter uniform. June 01 was the day to start wearing summer uniform. The date was decided and we all followed the rule.

It seems we have more abnormal climate recently, so Koromogae date is not practical. Kimono has so many rules related to seasons but they too are not practical recently, so I think the rules can be relaxed accordingly. It is nice, kimono can tell the coming of the new season but you do not want to faint wearing lined kimono on the day with late summer heat!

It is the time for Fuyujitaku, winter preparation - I put kotatsu in our living room today.

Ichiro loves kotatsu. At first, he sits on the floor, leaning his back to the sofa but gradually his whole body is in kotatsu except his head. Sleeping in kotatsu is just so nice. You cannot get away from drowsiness and just fall asleep when you put your feet in kotatsu on cold day!

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Haramaki, a belly warmer tie is another `must' thing for winter. I remember I was so surprised to hear a missionary from USA was looking for a haramaki in Japan. I asked, `don't you have haramaki in USA?' and he said `no'. Haramaki was always around, it is just a very simple `tube' shape thing to warm your belly. What was seen before  was knitted haramaki, often handmade. Even for summer too, haramaki is good for children to avoid belly from becoming cool. Wearing haramki over pajamas was the popular style for children. Haramaki also reminds us of Tora san, the most loved character of Torasan movies. Torasan always wears haramaki with camel color, that is his trademark.

http://eiga.com/news/20110105/15/

Torasan is a lovable loser character, who keeps travelling and Torasan series movies are more than 48! 

Haramaki keeps your belly and back warm, wearing haramaki at night is good and recently, thin haramaki are popular to wear in winter. There are all kinds of `fashinable' haramaki, there are many kinds of `pokapoka goods`(warming goods) but haramaki is always loved not only for children but for young people too.

At Amazon Japan, you can see all kinds of Haramaki!

http://amzn.to/Hpgf4e

Also, haramaki with cute design are found too!

http://pingmag.jp/2007/01/15/haramaki-a-granny-item-made-fashionable/

Haramaki can keep you warm and healthy during cold season. It might become a popular winter item worldwide-you may already have haramaki in your country...

Mediumが推奨するラジカルなブログの新スタイルは主流となるか?

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 BloggerTwitterを相次いで立ち上げた(共同創業者として)Evan Williams氏がブログの新しいプラットフォームMediumを立ち上げたのは去年の8月。
 話題にはなったものの、何が新しいのか、そのサービスがどこへ向かって、Bloggertwitterのように爆発するのか、各メディアも半信半疑だったようだ。

 久しぶりに、のんびりした時間がとれたので、ブログの新しいプラットフォームがどんなものか、ちょっと試してみた。

 Mediumという命名は、Twitterほど短くはない、ほどほどの長さの内容をもった文章のことを意味もあるようで(サイトでは、’something meatier'と表現されている)、それをクオリティを重視して共有する仕組みを目指しているようだ。

 
 ためしにつくってみたエントリーはこんな感じ。

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*比較的短い文章が推奨されている
 
 
すべてのエントリーには、おおよその読了までの時間が表示されている(読了時間1分、とか3分とか、5分とか)。
 それぞれのエントリーの冒頭だけにではなく、一覧ページにも必ずそれが表示されている。
 また、サイト側が想定している基本的なフォーマットは、数分程度で読める文章と横長の大きめの画像がひとつであるようだ。
 ひとつのエントリーの最後に、次のおすすめエントリーが表示されるのだが、このフォーマット通りに登録すると、画像とタイトルをかぶらせて、ちょうど、以下の写真のように表示されるのだ。(ちょっと読みにくいが Read Next という文字があり、そこに次の記事へのリンクが貼られている)
 

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(次のページに飛ぶと次の写真のように、ヘッダ位置に大きな画像、そして文章というように表示される)

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*文章はすこぶる書きやすい 

 文字の入力編集をする画面は一種類のみで、モード切り替えなどは不要。そのページで簡単に太字にしたり、リンクをいれたり、Youtubeの動画を張りつけたり、すべてのことが簡単にできる。このページに、デモのようなものがある。
 はてなブログも快適な仕組みだが、Mediumはさらにその上をいく。
 

*文章の右サイドの任意の位置に追記やコメントができる

 下の画像は、自分でコメントを追記したところ。
 また、文章のなかで特定の単語・文節を指定して、それに追記・コメントもできる(その右の位置に表示される)。
 文の最後にではなく、該当の文章の横の位置に追記・コメントができるのは、なんだか新鮮である。

 

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*草稿を仲間で校正・加筆修正する仕組みがある

 
草稿をShareするという仕組みがある。信頼できる仲間とだけその草稿をシェアして、ミススペルを指摘してもらったり、わかりやすい文章にするためのヒントをもらったりできる。
 そのために、文章・文節を指定したり、すぐ横に書ける上の仕組みが生きてくる。
 そして、修正を手伝ってもらったひとの名前が、”Thanks To Mary、Tom”などというようにブログの最後尾に表示される。

 

*「コレクション」という記事の分類がキーとなる

 すべての記事は、「コレクション」というどこかのグルーピングに収納される。該当コレクションがない場合は自分でつくることもできる。
 また、ひとつの記事を複数のコレクションに属させることもできる。
 下の画像は、コレクションの一覧を表示させたときの、冒頭の部分。
 自分の読みたい記事は、基本的にはこのコレクションからさがすことになる。

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*評価を数値化しない
 
 それぞれの記事は独自のアルゴリズムで評価されて、コレクションのなかでおすすめされる。
 しかし、評価そのものは表示されない。
 なにか数値化されたもので、記事の評価を知るすべはない。
 「Recommend」というブログ最下部にあるボタンを押せば、評価することになるのだが、Recommendの数も3つ以上は表示されない。(メールで誰がそのボタンを押してくれたのかは知らされる)
 TwitterとFBの共有ボタンはあるが、その数も表示されない。
 なお、すべてのIDはTwitterアカウントと連動する。
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*主役はあくまで記事で、書き手に関することや書き手同士のコミニケーション機能は最低限にとどめられている

  記事の最後尾に記事の書き手Twitterプロフィールが表示され、そこからそれぞれの書き手の記事一覧のページにいくことができる。

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 それぞれの個人のページには、「Most Recommended」(もっとも評価の高い記事)と「Latest」(最近の記事)に分類された記事一覧がある。
 そのデザインは、あくまで記事が主役で、記事を書いたのが誰かは付随的なことであるという思想によるものだ。
 また、評価を数値化しないこととあいまって、無理にでも「評価し合う」というような徒労を生まない仕組みになっているように思える。

 

*記事一覧には日付がない 

 現在のところ、記事の一覧のページには日付がなく、いつ書かれた記事なのかという点は、その記事を開いてみないとわからないようになっている。
 それは、おそらく、「良い記事はある程度の期間、良い記事であり続ける」という見方であって、良いテキストは「日記」ではないし、すぐに陳腐化するような内容はほかのメディアでどうぞ、ということなのか、と思ったりする。


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 さて、少し触ってみて気づいたことはそんなところだけど、このサイトの仕組みは新しいブログのプラットフォームになるのだろうか。
 Alexaで見ると、まだまだ分母は小さなものだが、順調に利用者は伸びているように思える。

 僕もとってもいい感触をもった。

 無理にでも毎日、あるいはそれ以上に書いて、コンテンツを増やさなければならない。
 記事の完成度やコンテンツ充実度よりも、とにかく量を増やさなければ。
 ほかのブロガーと交流しなけりゃ、ほかのブロガーの記事を読まなくちゃ、いいねボタンを押さなくちゃ、Twitterでつぶやかなくちゃ。
 Retweetの数を増やさなきゃ、いいね!の数を増やさなきゃ、はてブの数を増やさなきゃ、スターの数を増やさなきゃ。そうでなけりゃ、カッコ悪いし。
 はてブ数、読者数、アクセス数、数、数、数。とにかく、数字が気になる。

 ブログを書き続けていると、どうしても、そんな思いにとらわれそうになる。
 もちろん、僕も含めて。 
 しかし、ほんとうに読まれるべき文章は、そんな風に生まれないような気がするし、そのために浪費されるエネルギーの総量は相当なものだなと、残念に思ってしまうのだ。

 
 Mediumが推奨するラジカルなブログのスタイルは、たしかに、ブログのあるべき論とは合致するのだ。
 しかし、人間は弱い。つまらない記事でも、多くの人に読んでもらいたいと思い、なにかと汗を書くことをやって、数に一喜一憂するものだと思う。
 Mediumのスタイルが、やがて、BloggerTwitterのように、世界のブログの主流となるのか、とても興味深い。
 そうなって欲しいものだが・・・