【ベルリン時事】ナチス・ドイツのゲシュタポ(秘密警察)のトップを務めたハインリヒ・ミュラーについて、ビルト紙は10月31日、遺体がベルリンのユダヤ人共同墓地に埋葬されていることが判明したと報じた。

 ミュラーはナチスが「ユダヤ人問題の最終的解決」を決めた1942年1月のワンゼー会議に出席。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の立案者の一人でもあった。戦後、南米や旧チェコスロバキアなど国外に逃亡したとの情報もあったが、生死は不明で大きな謎となっていた。

 ビルト紙によると、ベルリンの「ドイツ抵抗運動記念館」のトゥヘル所長が発見した資料で埋葬が確認された。トゥヘル所長は「遺体は45年8月には見つかっていた」と指摘。将官の制服を身に着け、内ポケットには写真入りの身分証明書が入っていたという。 

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