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【琴音さんの夢】「一度でいいから話してみたい」「おやすみって言う」 小6女児のエッセーに反響続々
「神様が1日だけ魔法をかけてしゃべれるようにしてくれたら…」。産経新聞夕刊1面に毎日掲載している「夕焼けエッセー」。その1日付で掲載された大阪府岸和田市の小学6年生、森琴音さん(12)の「わたしの願い」が反響を呼んでいる。事故の後遺症で肢体不自由となり言葉も失った琴音さん。願いがかなうなら、「ただいま」と言ってみたい、お兄ちゃんに電話をかけたい、そして魔法がとける前に家族に「おやすみ」と言いたい-「それで じゅうぶん」とつづる。12歳の魂の声は、読んだ人々の心の奥深くを、優しくゆさぶっている。
父親の淳さん(35)は「肢体不自由になるまではよくしゃべる子供でした」と話す。だが琴音さんが3歳のとき事故で心肺停止となった。一命を取り留めたが、低酸素脳症の重い後遺症で下半身はまひし、声は出るが言葉にならなくなってしまった。
現在は岸和田市立東光小学校の6年4組で30人の同級生と学校生活を送る。しかし手を動かすのにも時間がかかるため一部の授業は支援学級「しいのみ」で受けている。発言の際は机上のひらがなの文字盤を指し示す。
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