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川上哲治氏 しのぶ声相次ぐ
10月30日 18時5分

川上哲治氏 しのぶ声相次ぐ
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川上哲治氏の訃報を受けて、故人をしのぶ声が相次いでいます。

長嶋茂雄氏「とてつもなく大きな存在」

巨人のV9時代に、選手として活躍した長嶋茂雄終身名誉監督は「突然の訃報に驚き、戸惑っています。私にとって川上さんは、とてつもなく大きな存在でした。巨人軍の4番打者として、監督としてバトンを受け、その偉大さを感じた毎日でした。選手としては、赤バットでプロ野球の人気を高め、監督としては、勝負にも選手教育にも一切の妥協を許さない厳しさで、前人未踏のV9に大きな役割を果たされました。巨人軍、プロ野球のあるべき姿を教わるなど、私自身大きな影響を受けた先輩の1人です。ご冥福をお祈りいたします」と球団を通じて、コメントを発表しました。

王貞治氏「勝負に対する執念教わった」

川上哲冶さんが巨人の監督を務めた際、選手として共に戦ったソフトバンクの王貞治球団会長は「打撃の神様と言われ、戦後の野球界をリードするとともに、余人ではできないV9を達成した野球の神様のご逝去に、心よりお悔やみを申し上げます。勝負に対する執念、最後まで諦めないということを徹底して教えていただき、自分の人生で実践することができました。心から感謝申し上げます。安らかにお眠りください」と球団を通してコメントを発表しました。

原辰徳監督「さん然と輝く大先輩」

巨人の原辰徳監督は、「巨人にとって、さん然と輝く大先輩でした。キャンプの前やシーズン中に手紙や電話をいただいていましたが、ここ1、2年は、OB会に出てこられなくなっていた。多摩川にあった室内練習場で、打撃指導をしていただいたことが大変印象に残っていて、私も指導に生かしています。川上さんは、プロ野球にとって宝物で、ご冥福をお祈りいたします」と話していました。

星野仙一監督「勝負に厳しい人だった」

楽天の星野仙一監督は日本シリーズの試合前に報道陣の取材に応じ「野球に人生をかけた勝負に厳しい人だった。監督としていろんなことを学ばせてもらった。野球を離れれば情にも厚い人でパ・リーグ優勝のあとはがきを頂いた。『しっかりやれ』ということだった」と思い出をかみしめるように話していました。

落合博満氏「野球界で一番大事な人亡くした」

現役引退後に野球解説者として一緒に活動していた時期のある中日の落合博満ゼネラルマネージャーは「川上さんには生前、『お前の野球を見てみたいから俺が死ぬまでに監督をやれよ』と言っていただいた。『お前のキャンプに取材に行くからな』と言ってくれて沖縄までわざわざ見に来てくれて2、3日間練習を見て『おれは満足して帰るよ』とニコッと笑って帰って行かれた。川上さんがどれだけ偉大かは改めて述べる必要のない人だと思っている。野球界で一番大事な人を亡くしたという感じがする」と話していました。

金田正一氏「すばらしい野球人生」

現役時代、川上さんと何回も対戦し、その後は巨人に移籍して選手としてV9を支えた400勝投手の金田正一さんは「寂しいけどしかたない。人のまねできないことを全部やられて、すばらしい野球人生だったと思う。厳しい人だったが、チームをまとめていくことには長けた才能の持ち主だった。『金田あってのV9の始まりだ』と言ってくださったのは感動してうれしかった。素直に自分の師匠のように思っている」と話しました。
そのうえで「われわれは川上さんを忘れてはならないし、思い出も語り尽くせない。やり尽くして、やり遂げて、野球人生を満喫した川上哲治さんという人は、とてつもなく幸せな人だと思います」と話していました。

桑田真澄氏「大エースになれと言われた」

巨人でエースとして活躍した桑田真澄さんは「若いころに遠征先の宿舎で『巨人のエースになるには、ほかのチームの選手と同じ気持ちではだめだ。もっと野球を深く勉強し、大エースになりなさい』と言われたことを、印象深く覚えています。巨人にとって偉大な方を亡くしましたが、川上さんの思いを皆でつないで、これからの巨人に生かしていきたい。野球人として『ありがとうございました』と言いたいです」と話していました。

堀内恒夫参議院議員「巨星落つ」

プロ野球・巨人のV9時代のエースとして活躍し、巨人の監督も務めた自民党の堀内恒夫参議院議員は、東京都内で記者団に対し「先ほど亡くなられたことを知り、驚いた。100歳まで生きられると思っていたので、残念としか言いようがない。私にとっては雲の上の人で、選手としては『打撃の神様』と言われ、監督としても9連覇を成し遂げた大監督であり、『巨星落つ』という感じだ。野球人生に悔いはないと思うし、本当にゆっくりと休んでいただきたい」と述べました。

高田繁氏「競争意識作るのが上手だった」

巨人のV9時代に活躍したDeNAの高田繁ゼネラルマネージャーは「川上さんが監督でなければV9は達成できなかったと、断言できます。チームの中に緊張感や競争意識を作るのが本当に上手な方でした。気を抜いたり、痛い、かゆいと言えば、すぐにメンバーから外される。当時は長嶋さんや王さんも同じ緊張感を持っていたのではないかと思います。心から尊敬していました」と球団を通じてコメントを発表しました。

野村克也氏「真の野球学話し合いたかった」

南海時代にV9時代の巨人と日本シリーズで対戦した野村克也さんは「野球人である前に社会人であれという考え方の持ち主だった。亡くなったことはなんといっても残念。もう1回、直接お会いして真の野球学というものを話し合いたかった」と話していました。

元阪神の小山氏「ボールの見極めすばらしかった」

阪神などでプロ野球歴代3位の通算320勝を挙げ、現役時代の川上哲治さんとも対戦した小山正明さんは、「私がプロ入りした時、川上さんはすでに現役の晩年だったが、ボールの見極めがすばらしくうまかったことを覚えている。その川上さんが『小山は次代を担う投手になる』と言っているのを人づてに聞き、大きな自信になった。川上さんのひと言ひと言が、当時、若造だった私をどれだけ勇気づけてくれたか分からない。お悔やみ申し上げます」とコメントを発表しました。

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