2013.11.1 05:03(2/3ページ)

期待十分や!阪神D1・岩貞、スカウト絶賛カットボールで13K

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2013ドラフト会議
大学日本一への道は断たれたが、岩貞が9回13奪三振の力投を見せた(撮影・中川春佳)

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 岩貞は天を仰ぎ、しばらく動けなかった。明治神宮大会への道は閉ざされた。ベンチ裏で学生最後のミーティングを終えると帽子を深くかぶり、バスへ歩を進めた。学校側から取材規制が敷かれ、本人の取材対応は無し。しかし虎入り前、最後の投球は、さすがとうならす内容だった。

 「いい面がたくさん出てよかった。今後に向けて、いい経験をしたと思う。いいカットボールがピンチを救っていたという印象。もっと真っすぐを使えばカットが生きたのかなと思うけど。特長のある球は出していた」

 担当の北村スカウトがうなずいた。中尾、平塚両スカウトもスタンドから熱視線。その素材に改めて、ほれた。

 6月の全日本大学野球選手権を制した上武大に一回、2点を奪われた。しかし以降は立ち直り、四回には自己最速に2キロと迫る146キロを計時。七回まで毎回13奪三振、うちカットボールなどスライダー系で7K。9回8安打2失点、156球を投げ切った。27日の神奈川大との練習試合では不甲斐ない投球で、佐々木正雄監督(64)の指示で5厘刈りに。結果は無念も、内容ではしっかりと雪辱した。

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