DSU/MCAData Storage Unit(市販のワンチップマイコンに計測用にデータRAMやUSB-IF等を組み込んだモジュール)の略称です。26(W)mm x 43mm(D) x 8mm(H)のサイズの中に弊社のADCモジュールインターフェース回路やMCS、TIMEリスト、マルチパラメータ、カウンター・タイマなどワンチップマイコンのファームウエアを書き換える事で対応出来ます。ADC5105と組み合わせた物がMCA5105です。ピン配置を工夫して有りますので単に2段重ねにしてMCAとして動作させるPHAのファームウエアを書き込むだけでMCAとして機能します。

最近は何でもかんでもFPGAを使うのが流行っている様ですが、弊社でもFPGAは25年以上も前(一撃必殺のOneTimeの世代)から使用していますが、正確には使用していましたが・・・ ”タバコは二十歳でやめた!”と言う様なきざなセリフでは有りませんがFPGAの限界と適材適所の使い方から現在は殆ど使っていません。理由は、使う必要が無いのと消費電力、ノイズの問題等でマイナス面の影響の方がが大きいので使用する機会が無いだけです。
FPGAとワンチップマイコンについて

DSPマルチと呼んでいるMCAは、実際には殆どの物が正確にはDSPではなくFPGAを使ったFPGAマルチと言った方が正しい呼び方かもしれません。ルーツは米国のXIA社(コマーシャルベースで世の中にDSP(FPGA)マルチを普及させた功労者として勝手にルーツとしています)だと思いますが、最初にこれを開発した人は”クールとかスマート”と言う形容詞がピッタリの放射線計測の”ウイルキンソン”の様に名を残すほどの天才的な研究者だと思います。現在はその後の進歩が停滞していてチョット寂しい。

弊社ではFPGAでは無くワンチップマイコンの方を選択しました。その理由は消費電力とノイズの問題とあと1つ”餅は餅屋に任せなさい”と言うのが理由です。何で餅やねん!と突っ込まれそうですが最近はFPGAでCPUを作るのが流行りと言うかカッコイィと勘違いする愚を犯している様に思います。私も同じ事を20年程前にはやっていました。FPGAでCPUを作っていた様なもんです。MCAは別名AddOneコンピュータとも言います。昔は今みたいに速いワンチップマイコンが無かったので32ビットALUとかをFPGAで作るしか無かった。

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FPGAのノイズはハンパでは無く、自分が出した動作電力によるノイズで暴走する”味方のゴールにボールを蹴り込む”自滅点の様なもんです。現在のMPU(ワンチップマイコン)は32ビットの加算が100ns程度で出来る物が幾らでもあるのにわざわざFPGAでMPUを作るメリットは無い。相手はMPUのプロですぜ!”餅は餅屋に任せなさい”と言うのが理由です。それと32ビットや64ビットのMPUではなく16ビットを使うのが正しい選択だと思います。32ビットが一斉に転ぶ時のノイズと16ビットではノイズの点で有利だからです。16ビットのディメリットはソフトを工夫すれば何とでもなります。65536回に1回だけ実行すれば良いだけの事で毎回バタバタしてノイズ振りまく必要はまったく無いと言うのが理由です。

多分この問題だと思うのですが、SDD検出器メーカのKETEKはFASTCOM社のアナログMCAをOEMで採用しているのですが面白いのはこのMCAのメモリは16bits/chで数秒毎にパソコンに読み込んでパソコンで32ビットにしているんです!PCIバスでバリバリ32ビットのMCAや高速MCSを作っている会社が32ビットのMCAを作れない事はまず考えられない。最初は32ビットのメモリだったんではないかと思います。しかしながら非同期の見本みたいなランダムな放射線計測とパソコンへスペクトル表示の為のメモリ読み出しが重なるとノイズで分解能が出なかったと言うのがFBI方式のパターンファイリングからの結論です。