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【グラニュース】


ボスコヘッドコーチ、プロの仕事貫く

2013年11月1日 紙面から

 ピクシーの右腕としてチームを支えてきた名古屋グランパスのボスコ・ジュロヴスキーヘッドコーチ(51)が10月31日、戦術に特化した集中練習でラストスパート態勢を整えた。ストイコビッチ監督は自宅のあるフランスへ一時帰国中。指揮官とともに今季限りで退任する同コーチは練習で新布陣をテストし、「最後までプロとしての仕事を貫く」と熱い決意を語った。

 グランパスに注いできた情熱はストイコビッチ監督にも劣らない。確かな戦術眼でチームを側面から盛り立ててきた参謀が、不在の指揮官に代わり、最後の奉公とばかりに精力的に動いた。

 「私はプロ。いい形でグランパスでの仕事を終えたい。次の指導者にもいいものを見てもらいたいからね」。チーム内で「ボスコ」と親しみを込めて呼ばれるヘッドコーチはにこやかに語った。

 ピクシーは練習でコンディショニングに重きを置くが、ボスココーチが指揮を執ったこの日は違った。午前、午後の2度の練習はほとんどが戦術メニュー。ボランチのダニルソンを左サイドハーフに置く新布陣も試した。

 「攻撃の形を練習したかった。ダニルソンをサイドに置く形は監督とも相談済み。スペースがある方が彼の良さを生かせる」と説明した。

 ボスココーチはセルビアの名門・レッドスターで監督を務めたこともある。08年からはピクシーとともにグランパスを支えてきた。主将のGK楢崎は「ボスコさんは(戦術的な)引き出しが多い。練習で足りないものを補ってくれる」。選手からの信頼は厚い。

 1カ月後には教え子たちとたもとを分かつ。ボスココーチは「先のことは分からない。日本でやりたいという気持ちもある」と日本での将来も見据えている。残り4試合。名参謀は一分のスキもなく準備を整える。 (木村尚公)

 

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