【太田航】大阪・淀川にかかり、貨物列車の線路と歩道が並行して通る橋として親しまれてきた「赤川鉄橋」で26日、歩道部分の仮橋の閉鎖を前に「さよなら赤川鉄橋」のイベントがあった。住民や鉄橋ファンら約3千人が集まり、列車が通過するたびにハンカチを振ったり、写真を撮ったりして楽しんだ。

 赤川鉄橋は大阪市の東淀川区、都島区、旭区の境にある。歩道は地元住民の生活路として使われたが、今月いっぱいで閉鎖される。

 家族4人で訪れた近くの望月麻紀子さん(43)は「小さかった娘を自転車に乗せて何度も渡り、夏には家族みんなで花火を見た。思い出が詰まった橋です」。会社員の塩田充さん(39)は「通学と通勤で20年間、毎日のように渡った。見慣れた橋だが、もう通れなくなると思うとさみしい」と語り、橋との記念写真に納まっていた。

 歩道部分は線路として整備され、JRおおさか東線が乗り入れる予定だ。