仏BNPパリバ 第3四半期は2.4%増益、コスト削減が寄与
[パリ 31日 ロイター] - フランスの銀行大手BNPパリバ の第3・四半期決算は、純利益が前年同期比2.4%増加した。収入は減少したものの、コスト削減が寄与した。
純利益は13億6000万ユーロ(18億7000万ドル)。前年同期は13億3000万ユーロだった。
収入は4.2%減の92億9000万ユーロ。ユーロ圏のぜい弱な景気回復に加え、債券・為替・コモディティ(商品)のトレーディング収入減少で、リテールバンキング部門と投資銀行部門の両方が打撃を受けた。
トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリストの予想平均は純利益が約13億2000万ユーロ、収入が約93億1000万ユーロだった。
BNPパリバの投資銀行部門は、ライバルのクレディ・スイス 、JPモルガン・チェース と同様に、米量的緩和の縮小懸念を背景に債券・為替・コモディティのトレーディング収入が振るわなかった。同部門の税引き前利益は22%減だった。
銀行の新自己資本規制「バーゼルIII」に基づく狭義の中核的自己資本(コアTier1)比率は10.8%に上昇、レバレッジ比率は3.8%に上昇した。
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