Tシャツくんはシルクスクリーン印刷の原理を使った家庭用印刷機の決定版。難しかった製版、印刷がこれ一台で出来ちゃうスグレモノ!!エッジの効いたインパクトのあるオリジナルTシャツを作って仲間に差をつけよう!!
原稿作りにパソコンや特別なソフトは一切不要。手描きでもコピーでも、
もちろんパソコンからのプリントアウトでも可。とにかく黒一色のモノクロでデザインを作れば完成。
え!黒いデザインなんて嫌だって?
ご心配なく。後でちゃんと色は着きますから・・。残念ながら写真やグラテーションのあるデザインはうまくプリントできない。またフルカラープリントも1回のプリントではちょっと無理。くっきりが際立つエッジの効いた単色デザインがTシャツくんの自慢です。
今回は画用紙の上に手描き&切り貼りでデザインを製作してみた。これなら誰にでも始められるはず。当然手描きだって大丈夫。ただし使うのは黒一色だけですよ!
気になるデザインサイズは最大で22cmを超えないように気をつけてね。デザインのサイズバランスは後で調整できるからまずは思うがまま腕を振って行きましょう。
パソコンが得意な貴方!
お気に入りのデザインソフトがあるならパソコンでデザインしてもOK。その場合プリントアウトは必ずTシャツくんインクジェット専用原稿用紙を使ってください。
デザインが完成!!
完成したデザインはコピーするのがポイント。コピーすることで切り貼りの凹凸や色のムラがなくなり、製版に適した原稿になります。コピーは必ずTシャツくん専用原稿用紙 手描き・コピー用を使用してください。デザインのサイズバランスもコピーの際に調整しておきます。手描き一発で決めたい人は最初からTシャツくん専用原稿用紙 手描き・コピー用を使って油性マジックで描いてくださいね。
Q 専用用紙じゃなきゃダメ?
A 後で出てくるけど露光の時、露光不良が起きて
版が崩れたり抜けなかったりする原因になります。
必ず専用用紙を使用しましょう。
原稿をスクリーンに密着させるために専用スプレーのりを吹いておきます。吹くのは表面です。
このスプレーのり、結構ベタベタするので飛び散らないようにダンボールなどで囲いを作って吹くのがコツ。原稿はベタベタになってしまうので大事なオリジナルは使わないこと。吹き終わったらのりの中の水分を飛ばす為に2~3分そのままにします。待っている間に次の製版準備に進みましょう。
フレームは組み立てた状態で本体にセットされて出荷されています。スクリーンを取り出す前にフレームの内枠、外枠 ネジ4本を先に分解しておこう。スクリーンを開封したら跡は時間と勝負になりますので出来る作業は少しでも先に済ませておくのがコツです。
スクリーンは薄い繊維のシートの上に感光乳剤を塗ったものです。感光乳剤はそのままでは水で流れ落ちますが紫外線が当たると硬化し水に耐えます。感光乳剤が流れ落ちた部分は繊維が露出しインクを通します。この差を利用したのがシルクスクリーン印刷の原理です。袋からスクリーンを取り出します。
スクリーンは室内照明下では即座には露光しないので慌てずシワにならないように取り出してください。
ただし、日光には要注意!!実は今回、窓際で作業してて大失敗してしまいました。露光してしまうと版が抜けません。日光、恐るべしです。取り出したら袋は素早く閉めて光の当たらない所に保管してください。また水も大敵!絶対に濡らさないこと。
実は窓辺で作業してしまい一回失敗しました。全体に露光してしまうこれ以上版が抜けませんでした。
さっき分解したフレームの外枠 内枠 ネジ4本を用意してスクリーンを貼って行きます。スクリーンはまさにTシャツくんの心臓部。シワにならないよう慌てずしっかり貼って行こう!!ただし日光にくれぐれも要注意!!窓際での作業は厳禁です。
さっき分解したフレームの外枠 内枠 ネジ4本を用意してスクリーンを貼って行きます。スクリーンはまさにTシャツくんの心臓部。シワにならないよう慌てずしっかり貼って行こう!!ただし日光にくれぐれも要注意!!窓際での作業は厳禁です。
デザイン原稿とスクリーンができあがりました。それでは、それらを貼り付ける作業にはいりましょう。それほど難しい作業ではないので曲がらないことだけに気をつけてスピーディに作業しましょう。
さぁ!いよいよTシャツくん本体が登場します。
Tシャツ本体はそれ自体が専用露光機(紫外線ランプ)になっています。今まで初心者には難しかった製版露光が ワンタッチで簡単に完了します。ここがTシャツくんの凄いところ!!紫外線がたっぷり出るので絶対に蓋を開けた状態でスタートさせないようにしてください。
紫外線の当たった部分の感光乳剤は水に流れなくなります。黒で描いたデザイン部分は光が遮られ露光せず感光乳剤は水で流れ落ちます。感光乳剤が流れ落ちた部分はベースの繊維が露出しインクを通します。ブラッシングで感光乳剤を落とし、版を完成させましょう。
ハケに水をつけてスクリーンの両面からぬらしブラッシングしていきます。フレーム内に水が入らないようになるべく平らにして持ちます。フレーム内に水が入るとフレーム内の感光乳剤が固まりスクリーンがフレームから外れなくなることがあるので注意しましょう。
10秒ほどすると少しデザインが浮き出てきました。ほっと一安心。でも一度これ以上抜けずに失敗した記憶が・・・。はたして上手く抜けてくれるのか?と、その心配をよそにだんだんと絵が見えてきました。この調子でブラッシングしていけばしっかりと抜けてくれそうです。
泡が出始めたらう抜け始めた証拠。どんどん抜けて行く感触はちょっと快感。抜けているところ、いないところを見極めながらブラッシングをしていきましょう。これ、楽しいんですよ。
出来た版はドライヤーで乾燥させます。ここで絶対注意して欲しい事、それは乾燥は徹底的に行うこと。残った感光乳剤が紫色の液になって垂れる事があります。 この液がTシャツに着くと絶対取れません。焦る気持ちを抑えて乾燥はしっかり行いましょう
インクはたっぷり使用して、できるだけ一気に一回のストロークでプリントできるようにしてください。余ったインクは回収して再利用できます。あまり何度もゴシゴシストロークさせるとインクが透過しすぎてTシャツの裏面にまで色がついてしまい、汚れの原因になります。適度な力加減は、経験も必要ですね。
いかがでしたでしょうか。
当Webスタッフも一度は失敗してみたりもしましたが、無事クオリティの高いオリジナルTシャツを作ることができました。Tシャツくんは名前からくる印象とは裏腹にかなりレベルの高い作品を作ることができます。プライベートなTシャツ制作からビジネスまで幅広く使うことができます。
ぜひ、一度お試しください。
正しい手順をふめばまず失敗する要素はほとんどない・・って感じですね。ただ、乾燥不足で乳液が垂れたり、インクが溢れてTシャツを汚したりちょっとした油断や横着は禁物です。
さぁ次はあなたの番です。あなただけのかっこいいオリジナルTシャツを作ってみましょう!!