試験操業シラスの放射能サンプル検査時のバックグラウンドにヨウ素131
FNNローカル 2013/10/27
福島市の市場で、恒例の「市場まつり」が開かれ、多くの買い物客でにぎわった。
2013年で30回目となる「わくわく市場まつり」では、旬の野菜や魚介類が、通常の店頭価格よりも、2割から3割ほど安く販売された。
買い物客は「いくら買ったかな。結構、買ってるんじゃないかな。箱1つ買ったから」と話した。
マグロの解体ショーも行われ、多くの人が、さばきたてのマグロを買い求めていた。
また、一般の買物客が、競りで商品を購入するイベントも行われ、会場は盛り上がった。
競りで商品を購入した人は「失敗して、『1,000円』と言ってしまった。(別の商品を購入できて)良かったです」と話した。
福島水産取締役の東 功史さんは「福島のものが、量が少ないんですよ。水揚げが増えてくれたらと思います」と話した。
27日は、試験操業で水揚げされた、福島県沖のシラスやコウナゴなども販売され、人気を集めていた。
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このニュースを見た時、一番気になったのが最後の
「試験操業で水揚げされた、福島県沖のシラスやコウナゴなども販売した」というところ。
試験操業の魚も市場に出ているんだということを改めて自覚しちゃったので、
試験操業のシラスやコウナゴの放射性物質の検査がどのようにされているのか、とても気になり、
検査結果を探してみました。
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相馬沖でシラス試験操業 放射性物質は検出されず
FNNローカル 2013/10/11
福島第1原発の汚染水問題を受けて、実施を見合わせていた相馬沖でのシラスの試験操業が行われ、
水揚げされたシラスから、放射性物質は検出されませんでした。
歳森康広 FNN取材団 :
試験操業を終えた漁船が続々と港に帰ってきました。
これからシラスの水揚げが行われます。
11日午前9時すぎ、松川浦漁港にシラスが水揚げされました。
相馬沖でのシラスの試験操業は、福島第1原発の汚染水問題を受けて、9月1日から延期されていましたが、
モニタリング検査で安全性が確認されたため、11日に再開されました。
相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長は
「待ちに待っていたこのシラス漁を再開できたということで、
みんな、試験操業に対する意識も高まっていると思います」と語った。
水揚げされたシラスは、生と加工品に分けて、漁協の検査室で放射能のサンプル検査が行われ、
いずれも放射性物質は検出されませんでしたた。
このため、シラスは加工されたあと、週明けにも、地元や東京・築地などの市場に出荷される予定です。
ーーー
ニュース内に検査結果の画面があったので、
その検査結果の表を繋げてみました。(クリックすると大きく見る事が出来ます)
まず私は、カルシウムの多いシラスなのに、ストロンチウムを測っていないことは絶対に納得できません。
そして、この表を見てみると
総計数値-BG(バックグラウンド)=正味系数値(counts)
セシウム137 159.00counts-152.93counts=6.07counts
セシウム134 149.00counts-155.69counts=△6.69counts
ヨウ素131 220.00counts-208.75counts=11.25counts
私は全くの素人なのでよく分からないのですが、
ヨウ素131が総計数値で220.00countsあり、
そのうちバックグラウンドが208.75countsということに引っ掛かりました。
「漁協の検査室で放射能のサンプル検査が行われた」という事ですので、
この検査結果をみる限り、「漁協の検査室にはヨウ素131がある」という事でいいのでしょうか?
もしもそうならば、
今でも新しいヨウ素がどんどん生まれて福島第一原発から飛んできている証拠なのではないか?
ここで私が気になったのはシラスの結果よりバックグラウンドにヨウ素131がある?ということ
(※本当にヨウ素があるのかどうか…この表の見方が正しいのかチョット自信がないので、
どなたか詳しい方、教えて下さったらうれしいです。)
追記
ブログを見て下さった方から早速、
「K40と同等のセシウム137の存在するのは初めて見た」
「こんなに高いバックグラウンドはない」というお声を頂きました。
「バックグラウンドを高くすれば、何でも不検出になる」
また、「いまバックグラウンドにヨウ素があるのはおかしい」と。
バックグラウンドの数値を実際より高くしているのだとしたら、
もし、ありもしないヨウ素をバックグラウンドに入れたのだとしたら、
シラスにヨウ素が220.00counts入っているということになる。
バックグラウンドを高くすればすべて不検出になるマジック。
行政や省庁が公表する測定結果にはバックグラウンドの数値は書かれていないので、
もしも大元のこの部分がインチキだとものすごく恐ろしいことになってしまうΣ(゚д゚lll)
追記2
コメントを頂きました。ありがとうございます。
「カウント」というところで私も悩んでいました。
●ヨウ素のBGカウントですが、これはヨウ素のROI(関心)領域、
ヨウ素のピークが出る所の範囲のカウント数です。
ヨウ素のエネルギーピークは365keVなので、スペクトルのグラフでは左側に位置しますので、
エネルギーピークが右側のより平らなところにあるセシウムよりカウント数が多くなると思います。
●放射性物質は核種によって決まったγ線のエネルギーを出します。
例えばセシウム137は662KeV(キロ電子ボルト)、ヨウ素131は364.4KeVです。
ところが自然界からのγ線にも同じエネルギーが含まれます。
そこで同じKeVについてバックグラウンドと測定物で差が出るかどうかをみて、
差(引き算した値)があればその分が、自然由来ではない人工の放射性物質のものと見なすのです。
ですから208.75countは、自然由来の364.4KeVのエネルギーを持つ放射線の量であり、
ヨウ素131由来ではありません。
話は魚に戻ります。
これからどんどん堂々と海へ汚染水を流そうと東電と国がもくろんでいる中、
試験操業の魚種が増えるというニュースもありましたので、貼り付けておきます。
福島沖の試験操業 27魚種に拡大へ
NHK 10月30日 23時45分
原発事故のあと、福島県沖で行われている試験的な漁について、福島県内の漁協の組合長でつくる会議は、
対象の魚介類を現在の18種類から27種類に拡大することを正式に決めました。
主力のアカガレイなどが新たに追加されるため、
水揚げの大幅な増加が見込まれ、漁業の復興の後押しになると期待されています。
これは30日、福島県いわき市で開かれた漁協の組合長の会議で決まりました。
会議では、相馬市といわき市のそれぞれの漁協から、震災前に主力だったアカガレイなど、
9種類の魚介類を来月から漁の対象に加え、27種類に拡大するという提案が出されました。
これについて、対象の9種類は、
いずれも放射性物質の検査で、1年半以上にわたって国の基準を大きく下回っており、
安全性は確保できているとして承認されました。
対象の魚介類が1.5倍に拡大されることで、水揚げも大幅に増えると見込まれ、
本格操業に向けた後押しになると期待されています。
福島県漁連の野崎哲会長は、
「対象魚種の追加は大きな前進だ。商業的に採算が合うか検証もできる」と話していました。
提案した相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長は、
「これからの季節は、アカガレイが多くとれ、よい値段も付くので漁業者の意欲向上につながる。
ほかの魚介類も、できるだけ早く対象になるよう要望していきたい」と話していました。
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福島第一原発から常に漏れて海洋に出ている汚染水、
そして台風や大雨のたびに当然のように海へ流している汚染水は、
そのほとんどがストロンチウム90だという。
これからどんどん、どんどん、太平洋にストロンチウム90が溜まっていくと思うと、
やはり、ストロンチウムの検査は必須なのではないか?
私が魚介類を食べられない理由は、ストロンチウムをきちんと測っていないから。
ストロンチウムを調べるには何ヶ月もかかるとよく聞くけれど、
東京電力の福島第一原発では即日で数値が出るのは何故なんだろう?
福一では「全ベータ」という検査結果だけど、魚介類だって、全ベータを出すならすぐにわかるのかな?
ならば、セシウムと同じように常に測定できるんじゃないか?
などと思っているこのごろです。
「魚介類の放射線量全ベータがいくつ」という公表の仕方でも全く構わないのだけど・・
ついでにトリチウムも分かったらいいのにd(◕‿-。) ネ❤
(トリチウムは東電は全ベータより若干遅く公表されています)
<ちょっと余談>
先日テレビで若い漁師さん達が、「どうすれば魚を買ってもらえるか」
いろいろなアイディアを出して、頑張っている姿が報じられていました。
美味しい魚の食べ方のレシピや、一緒に船に乗って漁をするツアーの計画など、
原発から海へだらだらジャージャーと毒物が流れていなければ、
どんなに楽しいだろうと思えるものばかりでした。
けれど、番組では海が汚れている事には一切触れませんでした。
私は、そうじゃないと思いました。
海が汚れているとを隠すのではなく、テレビで堂々と、
今福島第一原発が海を汚している。けれど海は広い。魚は泳ぐ。
薄まっているかもしれないが、これからはストロンチウムが心配だ。
だからきちんとストロンチウムの検査もする。
売り手は買い手が本当に望んでいるものに対して、
一番強くアピールしていくべきだと思う。
調べた結果、放射能で汚れていたのならば、どうやってそれを取り除くか。
魚ならば、どの部分を食べなければいいのか。
煮魚ならば煮汁を捨てるなど、放射性物質を体内に取り込まない魚料理を同時に伝えていく。
テレビは単純に漁師のみなさんが頑張っている姿を映し出して、
私たちに「大変だしすごく頑張っている。かわいそうだから魚を食べよう」と思わせるのではなく、
これだけきちんと、国よりもしっかり私たちの健康を考えてくれているならば、
「安心して購入できるわ」と思わせるような番組作りをしたらいいのにと思いました。
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