鎌倉市:ネット通販延期 佐賀の武雄市、資料請求に回答なく /神奈川
毎日新聞 2013年10月31日 地方版
鎌倉市は30日開かれた市議会総務常任委員会の協議会で、31日に予定していた名産品を通信販売するインターネットのサイト開設を延期すると報告した。
市は、佐賀県武雄市と民間2社で構成するF&Bホールディングス企業連合(福岡市博多区)に通販サイトの開設と運営を業務委託していた。ところが、同委員会の中沢克之委員長は今月18日に開いた協議会で、消費税の支払いが記載されている同連合との契約について「納税義務のない武雄市に消費税を支払う必要はない」と指摘。企業連合の出資比率や分配比率などの資料を武雄市などに請求していた。
しかし、武雄市側から文書による回答がなかったことから、鎌倉市が開設の延期を決めた。
文書回答しなかった背景について、企業連合の協定書の違法性を問う住民訴訟を武雄市が起こされているためと鎌倉市は推察している。
通販サイトに参加を予定していた8業者について、市は「延期を了承してもらった」としている。開設時期は「疑問点を明らかにし一定の理解を得た上で、一日も早く開設したい」と述べるにとどまった。【松永東久】