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最終更新:2013年10月31日(木) 19時34分

後絶たぬメニュー不適切表示、京都の名門ホテルでも

 メニューの表示と異なる食材を客に提供していたケースが後を絶ちません。31日、JNNの取材で明らかになった京都の名門ホテルでは、ロコ貝という貝を、チリアワビと表示。この表示は、客が高級食材アワビと混同するとして、水産庁が使わないよう指導していました。

 「本当に申し訳なく思っておりますし、関係各所にはご迷惑かけた、反省しております」(京都ブライトンホテル 桑名弘二総支配人)

 京都ブライトンホテルによりますと、中華料理レストランで、メニューに車エビや芝エビと表示しながら、実際は、バナメイエビを使った料理を提供していたということです。

さらに・・・

 「『チリアワビのオイスターソース煮込み』・・・。実際には『ロコ貝』と」(マーケティング部 松本圭司部長)

 アワビとは全く異なるロコ貝を使った料理を、「チリアワビ」と称して客に提供していたといいます。

 市場関係者によりますと、アワビの値段はロコ貝の5倍以上はするということです。

 「実際提供し始めたのは2年前くらいだと思う。アワビというのは人気食材の一つ。利用者はかなりいたかもしれない」(京都ブライトンホテル 桑名弘二総支配人)

 ブライトンホテルは、表示を見直すなどして対応しているということです。

 また、近鉄グループのシェラトン都ホテル大阪やウェスティン都ホテル京都など7つのホテルと旅館1軒でもメニューの不適切な表示が明らかになりました。

 「ご心配とご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。誠に申し訳ございません」(近鉄ホテルシステムズ 二村隆社長)

 バイキングなどで表示していた「ビーフステーキ」は、牛の脂肪を注入した加工肉を使っていたにもかかわらず、明示していませんでした。

 このほか、オーストラリア産の加工肉を「和牛」と表示していた例もありました。

 近鉄グループの各ホテルでは、既に食材や表示を変更し、改善したということです。(31日18:05)

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