CSで敗れた広島選手が証言 「巨人のウィークポイントは阿部」
2013年10月21日 掲載
巨人は阿部次第/(C)日刊ゲンダイ
不安は扇の要でもある捕手の方。今季の盗塁阻止率.368はリーグ2位も、9月に右肩から背中にかけて帯状疱疹(ほうしん)を発症。その後しばらく試合を欠場したのは投げられなかったから。その影響が今も送球に表れているという。
CSを戦った広島の某選手は「(それまでの)阿部さんから走れる気がしなかったけど、欠場明けから送球が緩くなった気がするんです。だからCSでも『走れるヤツは積極的にゴー』という指示が出ていた。もっと仕掛けていればよかったんですが……」と言う。
広島は第1戦で菊池が、第3戦で梵が盗塁を成功させた。阿部は一度も刺せていない。
仙台にしろ、千葉にしろ、日本シリーズでは新たに寒さという敵が加わる。首脳陣は阿部をパ・リーグの本拠地ではDH起用も視野に入れているという。宮崎のフェニックスリーグに参戦中の第2捕手の実松を呼び寄せるのは、そのためだともっぱらだ。
楽天のチーム盗塁数はリーグ最少だが、聖沢など走れる選手も多い。ロッテはリーグ3位の盗塁数で機動力がウリ。寒空の中、ちょこちょこ走られれば、もともと腰痛の持病もある阿部の体がパンクする可能性もある。
阿部の肩の状態は24日のドラフト戦略にも直結する。1位は即戦力投手が濃厚も、外れ1位か2位で社会人ナンバーワン捕手の日本生命・小林を指名するプランがある。
ある球団関係者は「本当は投手より捕手の方が逼迫(ひっぱく)しているんだけど」と漏らしている。巨人のスカウトは「阿部が来年は一塁専任になるつもりで、今年一年は即戦力捕手を探した」と言う。それほどヤバイ状況なら、最長7試合の日本シリーズだって最後までもつかどうか。
阿部の打棒が巨人の最大の武器なのは言うまでもない。が、「投げられない捕手」は最大のウイークポイントにもなりかねない。主砲として打撃に専念させるか、要として捕手も任せるか。近く、原監督は大きな決断を迫られる。