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達成校から

達成校から(10月)

過去の学校訪問へ

1200万点達成校


高松市立栗林小学校
規模をいかして努力が実る

800万点達成校


静岡市立中田小学校
児童会とPTAが両輪で活動 「心むすび君」も協力

700万点達成校


堺市立金岡小学校
140年超す伝統校、熱心に活動

さいたま市立芝川小学校
一般保護者約300人が応援、集計・送票は年3回

600万点達成校


広島市立南観音小学校
インクカートリッジ回収が好調

富山市立大沢野小学校
「風の子」奮闘、PTAと両輪で活動

500万点達成校


相模原市立大野台中央小学校
1年生もグループ別に仕分け、児童委員会が回収
クラス対抗で集票アップ

400万点達成校


神奈川県横須賀市立桜小学校
ベルマーク週間を設けて回収お願い

大分市立津留小学校
被災した仙台・鶴谷東小を息長く支援

名古屋市立比良西小学校
クラス対抗戦で活動展開、預金で朝読み図書を購入

岡山市立三勲小学校
「しっかりバトンをつないでいきたい」

大阪府東大阪市立楠根東小学校
児童が仕分け、PTAにバトンタッチで集計・送付

千葉県船橋市立法典東小学校
珍しい蜂の巣型校舎が健在
テトラパック製紙容器の回収に期待

兵庫県尼崎市立武庫小学校
児童が仕分け、近隣16店の協力で集票アップ

1200万点達成校を訪ねました!

高松市立栗林小学校    規模をいかして努力が実る

感謝状を手にする古賀法和PTA会長とクラス部の中尾美紀子部長、大山友美部長たち役員 高松市立栗林小学校(藤本泰雄校長、1227人)のベルマークの累計点数が1200万点の大台を達成しました。1961(昭和36)年の運動参加以来52年がかり。もちろん香川県では一番です。県内随一の大規模校が地道にコツコツと継続してき成果です。PTAの古賀法和(みちあき)会長は「みなさんの協力のたまものです。小さなマークですが、子どもたちの思いと保護者の協力で大きな形になったのだと思います」と感謝しています。
 ベルマーク収集は、PTAの「クラス部」が担当しています。クラス部は学級懇談会の司会と次の年度のPTA役員を決めることも担当しているそうです。2人いる部長の中尾美紀子さん、大山友美さんたちが活動を紹介してくれました。
 マーク回収は、毎月10日前後に一週間ある「ベルマーク週間」に、児童に封筒を配り、学校へ持ってきてもらいます。各学級にはクラス部の部員が1人います。部員は牛乳パックなどを再利用して「回収箱(大きく10番台ごとに仕分けする)」を手作りして、教室の隅に置いています。ベルマークを持ってきた児童職員室の前にある回収箱たちは、自分たちでこの回収箱に大まかに仕分けして入れておくそうです。こうして集まったマークは、休み時間にPTAの部屋に届けてもらうということでした。
 子どもたちが仕分けしたベルマークは、6、7、9月と11、1、2月の年6回、保護者が点数計算までします。学校の多目的室に午前中の2時間余り集まって作業する「仕分けと集計の日」を設け、当番の学年ごとに「ベルマーク作業ボランティア」を募集。1年に1回PTAの行事に参加して下さいという「1人1役」という申し合わせもあって、1回40~50人ぐらいの保護者が参加してくれるそうです。作業日には、全員で点数計算までしてビニール袋などに入れておき、10月と2月末の年2回、合計計算をして発送するそうです。
 1200万点達成について中尾部長は「びっくりしています」。大山部長は「年間の集票点数は県で3番目。1位を目指してがんばらないと、と改めて思いました」と振り返ります。クラス部副部長の岡田真千子さんは「ベルマークを使って、こういうものが買えました、クラスに置いてある手作り回収箱。子どもたちが学校へ持ってきたベルマークは、自分たちがこの箱に仕分していますと聞くと、役に立っているんだなと、やりがいを感じています」。会計の竹内祥子さんは「ベルマークってひとつひとつは小さいのですが、みんなが集めるとかなりなものになるのだなと感じます」。やはり会計の広野泰枝さんは「若者たちの認識がいまひとつ広がっていないのか、コンビニの回収箱にごみが入っていた時はがっかりしました」と話してくれました。
 ベルマーク収集は、校内だけでなく校区にある琴電「栗林公園前駅」や病院、郵便局、スーパーマーケットにも協力をお願いして、回収箱を置かせてもらっているそうです。
 栗林小は、高松市中心部のやや南にあります。団地やマンションなど住宅も多く、北には中心商店街につながる商業地、西には国の特別名勝・栗林公園があります。高松第一高校も近くにあり文教地区にもなっています。1884(明治17)年に、種徳小と上村小が合併して栗林小学校として創立。総合的な学習で栗林公園を学び、「ボランティアガイドコース」を選んだ6年生は、公園を訪れる観光客に公園の見どころなどを案内しているのも特色になっているそうです。学校の廊下にある「学校の沿革」には、「平成14年6月 1000万点達成」など、活動の節目も掲示しています。
 ベルマークでこれまで入手したのは、投げると音が出るボールやドッチボールのほか、掃除機や長机などで、そのつど朝会で校長先生が紹介しているそうです。

≪写真上から≫
・感謝状を手にする古賀法和PTA会長とクラス部の中尾美紀子部長、大山友美部長たち役員
・職員室の前にある回収箱
・クラスに置いてある手作り回収箱。子どもたちが学校へ持ってきたベルマークは、自分たちがこの箱に仕分しています

800万点達成校を訪ねました!

静岡市立中田小学校    児童会とPTAが両輪で活動 「心むすび君」も協力

 静岡市駿河区の市立中田小学校(橋本ひろ子校長、722人)のベルマーク送票点数が、1962(昭和37)年の運動参加から51年間の累計で、800万点を突破しました。県内で2番目の快挙です。児童会とPTAの委員会が両輪となって活動し、人気者のキャラクター人形もベルマーク運動への協力を呼びかけて、大きな実を結びました。
人気キャラクター「心むすび君」と、福祉委員会の青島麗奈委員長(中央)ら6年生委員たち
 ベルマーク運動を展開しているのは、児童会の「福祉委員会」(青島麗奈委員長)と、PTAの「ベルマーク委員会」(青木美木子委員長)。児童の福祉委員会は、5、6年生で構成され、委員は現在31人です。
 PTAベルマーク委員会は、全クラスから一人ずつ選出され、現在23人です。「副委員長」が1年間、委員長の仕事を手伝いながら活動の仕組みを覚え、翌年に「委員長」として委員会をまとめていくシステムになっています。さらに、PTAの各委員会に入っていない保護者たちも各学年から5人ずつが、活動をサポートすることになっています。
毎週水曜日が、「ベルマーク回収日」になっています。
 福祉委員たちが朝、校内3か所の出入口に回収箱をもって、ベルマークを持参して登校する児童たちを出迎えます。児童た仕分けや集計をサポートする一般の保護者と委員たちちは袋に入れたベルマークをベルマーク委員に手渡します。
 委員たちは、そのべルマークを回収箱に入れて保管します。休み時間や委員会活動日などの時に、地域集会室などに集まります。8班に分かれて担当教諭らの指導を受けながら仕分け作業に取り組みます。
 児童たちで仕分けできなかったベルマークは、PTAベルマーク委員会にバトンタッチされます。
 学校には、児童たちの人気キャラクター「心むすび君」がいます。
 発泡スチロールで作られ、高さ1メートル。足元には、ローラーをつけたボードが設置され、移動できます。
 「心むすび君」は、正面玄関に飾られ、来訪者を笑顔で迎えます。児童たちが仲良く団結する「シンボル」になっており、校内の様々な活動の場で活躍しています。その一つがベルマーク運動のPRです。ベルマーク運動への協力を笑顔で訴えてくれています。
 PTA委員会の活動日は、6、9、11、1月が活動月間。活動の月に、「仕分け作業の日」と、翌日に「集計作業の日」があり、年に8回活動しています。
青木委員長らの指導で、テキパキと仕分け作業が進められ、青木委員長が年に4回発送しています。
 福祉委員会の児童たちが話し合って、ベルマーク預金で買う設備品を購入することにしています。昨年度はソフトボールや充電式感謝状を持つ青木美木子委員長(前列右)と小松順子副委員長(同左)ら委員のみなさんクリーナー、雑巾ワイパー、フットボールなどを購入しました。
 青島委員長は「学校や社会のために役に立つ活動をしたくて、この委員会に入りました。みんなで力を合わせて学校に必要な物を購入し、国内や国外の困っている仲間たちも支援していきたいです」と話しています。
 PTAの委員たちは同校の卒業生が少なくありません。青木委員長もその一人。「先輩の保護者の方たちや卒業生、地域の方たちの努力の賜物で、感謝しています。小学生のころ、友だちと競い合うようにベルマークを集めました。親子で協力できてうれしいです。子どもたちの教育環境がより良くなるために、今後も頑張っていきたいです」と話しています。
 同校は1937(昭和12)年に創立されました。「心豊かにたくましく生きる子」を教育目標に定め、「チャレンジしよう」を今年度の重点目標にして、児童の育成に取り組んでいます。
 地域の高齢の方たちと昔の遊びを楽しむ「ふれあい活動」や、通学路にある神社などに泊まる通学合宿「心むすび合宿」などを実施しています。
校区はJR静岡駅の南側にあり、再開発も進んでいます。共働きの家庭も多いですが、保護者の学校教育に対する関心は高いそうです。
 橋本校長は「ベルマーク活動はとても細かな作業で、すぐに報われるものではありません。息長くつなぐ熱意がなければ達成することができなかったもので、保護者の方々の努力に頭が下がる思いです。小さな活動が子どもたちに還っていくということを信じて、保護者のみなさんが活動していることに感謝したいです。子どもたちと一緒に頑張っていることは、活動のモデルにもなっており、教育的な意義も大きいです」と話しています。

≪写真上から≫
・人気キャラクター「心むすび君」と、福祉委員会の青島麗奈委員長(中央)ら6年生委員たち
・仕分けや集計をサポートする一般の保護者と委員たち
・感謝状を持つ青木美木子委員長(前列右)ら委員のみなさん

700万点達成校を訪ねました!

堺市立金岡小学校    140年超す伝統校、熱心に活動

PTA主催の親子清掃では、ベルマーク付きのお茶を配り、渡したその場で「ベルマーク下さいね!」と回収しました 堺市北区の市立金岡小学校(高塀=たかへい=敬子校長、1193人)のベルマーク累計点数が700万点を超えました。1961(昭和36年)の運動参加以来、52年かけての大台達成です。PTAの森本典志=のりゆき=会長は「ほかの学校も参加するPTAの会合でも自慢させてもらっています。700万点が達成できたことは、保護者だけでなく、子どもたちも集める楽しさを感ベルマークで買った竹馬がずらり。大きさ、足を置く所の高さが微妙に変えてありますじてくれているからだと思います。このままみんなで頑張って行きたいです」と喜んでいます。
 ベルマーク活動についてPTAの本部役員で学年代表担当の泉野有生子=ゆみこ=さんと、今年は副会長で昨年度学年代表担当を務めた巽京子さんたちからうかがいました。PTAでベルマークを担当するのは、各学年1人の学年代表と本部役員の学年代表担当、クラスの学年委員の計39人だそうです。
 年5回の「ベルマーク収集日」に、子どもたちが家から学校にベルマークを持ち寄ります。1、2年生は、子どもたちにベルマークを知ってもらう機会になればと、実際に会社別に仕分ける作業をしてもらうそうです。各クラスに学級代表が2人ずつ手伝いに加わって、朝の授業が始まるまでの間に、鉢植えを運ぶプランターに会社番号をふった紙コップ1、2年生の子どもたちが使うベルマーク仕分け体験セットを並べて行います。3~6年生は、各クラスの回収箱にベルマークを入れ、学年委員がPTA会議室に持ち寄り、会社別に仕分けるそうです。仕分け終わったベルマークは、学年委員が会社ごとに家に持ち帰って点数計算をして、年3回の「集計の日」に持ち寄って計算・発送しているということでした。ベルマークの収集は、地域のスーパーや薬局のほか、今年度からは小児科の医院にも収集箱を置かせてもらえるようになったそうです。
 テトラパック製紙容器の回収は昨年度、「子どもたちの目に付く、かわいらしくて、開けてみたくなるような回収箱に」と、小松優子さんたち役員が相談して巨大容器風の回収箱をデザイン。プラスチック製のごみ箱を使ったと思わせない凝った飾り付けの「テトラちゃん」を作り、「いつでも持って来てもらえるように」と玄関わきに置いています。
 泉野さんたちによると、「中学校で購入した靴に付いていたよ」と卒業生がベルマークを届けてくれたり、「買ったリコーダーにベルマークが付いている」と気感謝状を手にするPTAの森本典志会長と役員のみなさん付いた保護者が学校に連絡、すぐにベルマーク回収を徹底したりと関心の高さを披露してくれました。
 約150人が参加した親子清掃の時には、ベルマーク付きお茶を配り、「この場でベルマークを回収させて下さいね」と呼びかけて、容器を包むフィルムに付いているベルマークをフィルムごと集める熱心な役員たちの姿がそこここにありました。
 ベルマークで購入するものは、「子どもたちに役立つものを」と学年委員会で検討。クラブや休み時間に楽しめるように、一輪車や竹馬などをそろえてきたということです。森本PTA会長は「子どもたちが使える素敵なものを毎年いただいています。ありがとうございます」と話してくれました。
 金岡小は1872(明治5)年、「郷小学校」として創立、昨年140周年を祝ったという歴史ある学校です。南海高野線と大阪市営地下鉄御堂筋線の「中百舌鳥(なかもず)駅」の北東にあり、宅地開発が進んでいます。1980年には校区の南を分離して金岡南小学校が開校。それでも市内4番目の児童数を抱える大規模校です。 

≪写真上から≫
・PTA主催の親子清掃では、ベルマーク付きのお茶を配り、渡したその場で「ベルマーク下さいね!」と回収しました
・ベルマークで買った竹馬がずらり。大きさ、足を置く所の高さが微妙に変えてあります
・1、2年生の子どもたちが使うベルマーク仕分け体験セット
・感謝状を手にするPTAの森本典志会長と役員のみなさん

700万点達成校を訪ねました!

さいたま市立芝川小学校    一般保護者約300人が応援、集計・送票は年3回

 さいたま市立芝川小学校(藤沢美智子校長、688人)のベルマーク活動が、累計で700万点を超えました。1974年から39年をかけての達成です。ことに2012年度は、リコーダーのマークや紙製容器回収などが順調で、年間25万3366点(全国37位)を集めま切りそろえ、仕分け作業に取り組む、お手伝いのベルマーク係した。1095校・団体が参加する埼玉県では、11番目の700万点達成校です。
 さいたま市大宮区(旧・大宮市南部)にある学校は、巨大な沼だった見沼を干拓して江戸時代中期に完成した「見沼田んぼ」の中の市街化調整区域にあります。JR大宮駅から2、3キロという地域ですが、周辺は緑の多い環境です。恵まれた自然を利用した活動の一つに、ホタル飼育があります。5・6年生による、ホタル委員会です。79年に始まり、34年目の2013年も、地域の人たちを招待して校内の観察園でゲンジボタル鑑賞会を行ったほか、老人ホームへの出前鑑賞会も行いました。
 ベルマーク活動は、PTAベルマーク部が取り組んでいます。部員は1年生、5年生、6年生児童の保護者が各クラスから1人ずつ選ばれる取り決めになっています。13年度は、佐藤裕子部長以下9人という構成です。
 仕分け・集計作業を年3回、6月、10月、12月に行います。各回、3日間の作業日が設けられています。10月は11日、16日、17日という具合で、年通算では9日間となります。マークの収集、回収はこの日程に基づいて行われます。
 各月活動日の初日から1週間前、収集封筒をクラス担任に託し、回収日を記載したベルマーク新聞を配布します。取りまとめも担任にお願いして、クラス分をプラスチックケースにまとめ、PTAが借用している第2会議室へ運び入れてもらいます。収集封筒は12年度から、卒業するまで使ってもらう方式に改めました。
 3日間の仕分け・集計作業には、一般保護者の応援があります。ベルマーク係です。PTA(家庭数534)の執行部役員、専門部なベルマーク部員は片隅で、インクカートリッジの整理どの部員・委員を除く一般保護者は、学校やPTA行事を手伝う約束になっています。「ベルマーク活動には大人数の応援が必要」との考えから、はじめに、人数が決められている運動会、校内除草、防犯パトロールなどの要員を決め、それ以外の保護者にベルマーク係をお願いします。13年度は307人で、応援参加は1回のみです。
 ベルマーク部は9日間の活動日に均等の支援を受けるため、307人を2年生・6年生保護者、3年生・4年生、1年生・5年生の3グループに分け、さらにグループを3班に編成します。1班は30数人という構成になります。
 活動日、ベルマーク部員は午前9時に登校し、第2会議室に3ブロック6コーナーの作業台を準備します。午前9時半、当番のベルマーク係がはさみ持参で登校、まず、不ぞろいなマークを切りそろえながらの、協賛会社別の仕分けにかかります。仕分けケースは果物の空パックを利用しています。1ケース、4×5列のくぼみにベルマーク番号を書き、3つで1セット。これを各ブロックに1セットずつ置きます。
 次に協賛会社ごと、点数別に枚数を数えながら10枚つづりの作成です。薄手のマークはホチキスで、それ以外はテープ止めします。1.5点のマークが何枚あったかなどを集計メモ用紙に記入していきます。キユーピーなど枚数の多い企業分は、ベルマーク部員が担当します。
 この仕分け作業では、処理量が均等になるよう、ベルマーク部の工夫があります。というのは、回収されるマークは、6月は前年度1月~5月の5カ月分、10月は6月~9月の4カ月分、12月は10、11月の2カ月分です。そのままでは3つのグループの処理量に不公平が生じます。そこで、時間制を取り入れています。作業開始から40分経ったところで仕分け作業を打ち切り、集計作業にかかってもらいます。こうして、各班の作業が公平になるよう調整します。ベルマーク係の人の作業時間は1時間半程度となります。
 各回の3日目、ベルマーク部員は集計メモ用紙をもとに整理袋を完成させ、その後、部長が送り状を作成し、郵便局から財団へ送ります。
感謝状を持つ部長の佐藤裕子さんを囲むベルマーク部員と、ベルマーク部担当のPTA副会長、小熊有紀さん(前列左)
 使用済みインクカートリッジは、児童に昇降口に置いた専用回収箱に入れてもらい、回収しています。活動月ごとに、ベルマーク部員が数を確認しながら箱詰めして、満杯になるのを待ってメーカー送りします。
 一方、紙製容器は毎月15日のリサイクル・デーに回収します。この日、子どもたちは芝川小オリジナルのリサイクル・バッグに牛乳パックや古新聞2~3日分などを入れて登校します。ベルマーク部は、牛乳パックを仕分け、テトラパック製品を回収します。また、昇降口に専用回収箱を置き、通年でも受け付けています。
 学外では、3つのスーパーマーケットに、ベルマーク収集箱、使用済みインクカートリッジ回収箱を置かせてもらい、卒業生家庭や地域の方たちの協力を得ています。これらは、近くに住むベルマーク部員が回収、あわせてベルマーク新聞を掲示して、ベルマーク預金での購入備品を報告し、協力への感謝を伝えてきています。
 700万点達成について、部長の佐藤裕子さんは「ものすごい数字ですね。取り組んでこられた皆さんが頑張られた、その積み重ねの成果ですね。私たちも、小さなマークを1枚でも見逃さないで、と周知を図って、さらに頑張ってゆきたいです」と話していました。20クラス全部に空気清浄器設置――の目標を立てています。

≪写真上から≫
・切りそろえ、仕分け作業に取り組む、お手伝いのベルマーク係
・ベルマーク部員は片隅で、インクカートリッジの整理
・感謝状を持つ部長の佐藤裕子さんを囲むベルマーク部員と、ベルマーク部担当のPTA副会長、小熊有紀さん(前列左)

600万点達成校を訪ねました!

広島市立南観音小学校    インクカートリッジ回収が好調

 広島市西区南観音6丁目の市立南観音小学校(須賀卓也校長840人)のベルマークの累積点数が600万点になりました。1967(昭和42年)の運動参加以来、46年かけての成果で、県内では4番目の記録となります。PTAベルマーク部の村中愛部長は「600感謝状を手にする須賀卓也校長、(手前左)、ベルマーク部の村中愛部長、荒井君代副部長と理事のみなさん万点というと、ベルマークそのもので考えるとすごい枚数になります。過去のみなさんの大変な作業の積み重ねの成果だと思います」と驚きを口にしていました。
 ベルマーク部は、PTAにある専門部のひとつ。村中部長や荒井君代副部長たちが説明してくれました。毎年各クラスから学級理事として4人の専門部理事を選び、4人のうちの1人がベルマーク部理事を務めることになっているそうです。今年度は6学年28クラスあることから、ベルマーク部理事は28人。理事の中から互選で正副部長を決めて活動するそうです。
 今年度のベルマーク収集は7月、11月、2月の3回。7月上旬の収集時は、6月上旬にベルマークの切り方やテトラパック製紙容器、使用済みインクカートリッジ回収への協力などを呼びかける「収集のお知らせ」を配っておいたそうです。子どもたちは7月になったころから、教室に置いてある「回収箱」に家から持ってきたベルマークを入れていたそうです。集まったベルマークは、下級生だと授業参観日の日にベルマーク部理事を務める保護者が、上級生だと理事の子どもが家に持ち帰り、集計の日までに各家庭での仕分け・点数計算作業になるということです。
 家庭での作業は、クラスで集まった分のベルマークを会社別に仕分け、それぞれ点数計算をしてメモ書き。「集計の日」に会社別のベルマークと点数計算したメモを持ち寄って、ベルマークは会社別に事前に用意しているプラスチックケースに入れ、点数は南観音小オリジナルの「会社ごとクラス別ベルマーク集計表」に書き入れてゆきます。オリジナル集計表は各クラス分が記入されると、計算が得意な人が電卓を駆使して集計して送付用の「整理袋」表に記「中身が見えるように」「ベルマーク一覧も添えて」「かわいさ重視」とクラスごとに工夫をこらしたベルマークの回収箱入、ベルマークはプラスチックケースからこの「整理袋」に移して、発送する仕組みにしています。クラスごとの集計記録が残るので「ベルマークだより」には、トータルで上位5番目までに入ったクラスを発表しているということです。
 600万点達成を「驚きました」という荒井副部長は「まとめ役をするまでは、集計が大変だろうと思っていました。それ以上に、うれしいことですが、使用済みインクカートリッジを出していただく個数が思いのほか多く、数えるのも大変です」と話してくれました。
 須賀校長は「何十年もかかっての大台達成と聞き、すばらしいことだと思います。最近は子どもたちの給食配ぜん用のエプロンやボールを購入させてもらいました。学校生活を豊かにしていただいていると感謝し、これからも有効に使わせていただきたいと改めて思いました」と話しました。
 南観音小は広島市西区の南部、江戸時代からの干拓・埋立地にあり、西は太田川放水路に、東は天満川に接し、近くでは平坦な砂地を生かして育てる「観音ネギ」も有名だそうです。学校は1873(明治6年)に創設。
 1989年と翌年、文部科学省の音楽科研究指定校となったのも手伝って、ブラスバンドや合唱など音楽活動で好成績を残しています。最近ではミニバスケットボールの全国大会で男子が優勝、女子も全国で3位になっています。国際交流として1994年からタイのバンコック近くのプラチャニウエット小中学校との交流を続け、今秋もタイから小学生26人、教員12人が来日し交流を深めるということです。

≪写真上から≫
・感謝状を手にする須賀卓也校長、(手前左)、ベルマーク部の村中愛部長、荒井君代副部長と理事のみなさん
・「中身が見えるように」「ベルマーク一覧も添えて」「かわいさ重視」とクラスごとに工夫をこらしたベルマークの回収箱

600万点達成校を訪ねました!

富山市立大沢野小学校    「風の子」奮闘、PTAと両輪で活動

 富山市の市立大沢野小学校(久保雅則校長、648人)のベルマーク送票点数が、1963(昭和38)年の運動参加から50年の累計で600万点を突破しました。県内4番目の快挙です。児童たちは「風の子」と呼ばれ、PTAの委員会とともに両輪で活動を展開。各学年のワークスペースに設置された専用ベルマーク分別回収ケース地道な努力の積み重ねが実を結びました。
 富山市南部に位置する大沢野地区(旧大沢野町)では、南風が強く吹き、元気で通学する児童たちは昔から「風の子」と呼ばれてきました。
 ベルマーク運動も、児童たちは「風の子」魂で取り組んできました。担当しているのは、児童会の「ボランティア委員会」(坂田洸委員長、20人)とPTA「六葉会」の「ベルマーク委員会」(上西裕美子委員長、24人)が中心です。
 今年度から運動を強化しました。PTA広報誌「クローバー通信」などを通じて、保護者たちの理解と協力を求め、ベルマークを回収する「ベルマークの日」を毎月1回から2回に増やしました。1日と15日に回収しています。
 児童たちは「ベルマークの日」に備えて家庭でベルマークを集め、回収袋に入れて登校します。1年を除く2年から6年までの各学はさみ、電卓など持参で仕分け・集計する委員たち。お父さんの姿も年にある共有の「ワークスペース」に、専用のベルマーク分別回収箱が設置されています。
 1年生はベルマーク委員たちがサポートして回収しますが、2年生から6年生は、各学年の専用回収箱に自ら仕分けしながら、企業別のケースに入れていきます。仕分けされたベルマークはPTAの「ボランティア委員会」にバトンタッチされます。
 PTAの態勢も今年度から強化しました。これまで委員長一人が活動を取りまとめてきましたが、負担が大きいため、副委員長を新たに選出。前委員長が指南役として加わり、活動を「三役」で指導しながら運営することになりました。また、学年委員たちも活動をサポートしてくれるようになりました。さらに、出欠確認や集計をとりまとめる「学年リーダー」も決めました。
 これにより、校内の会議室に集まる年4回の仕分け・集計活動は、格段とスムーズに進められるようになりました。
集計のための模範サンプルを作成した西村朋代・前委員長 また、経験豊富な前委員長が、新しく仕分け、集計する委員たちのために、セロハンテープやホチキスでベルマークをまとめる模範サンプルを作成しました。不慣れな委員たちも、サンプルを参考にしながら、ベルマークを10枚ずつ組み合わせ、点数計算する作業が手際よくできるようになりました。
 活動に参加できなかった委員たちには、「宿題」として、残されたベルマークを自宅で集計し、提出してもらうことにしています。
 活動日には、委員たちは各自、筆記用具や電卓、はさみ、ホチキスなどを持参して校内の会議室に集まります。作業時間は午後7時から8時45分までで、夜の作業となります。仕事を持っている委員も多く、家事や子どもの面倒をお父さんに任せて参加する方も多いそうです。
 委員たちは「地道な作業ですが、同じ学年同士で、楽しいコミュニケーションと貴重な情報交換の場になっています」と話していました。
 1882(明治25)年創立の歴史ある学校です。校区がある旧大沢野町は、「平成の大合併」で2005年に富山市に合併され、校舎も2000年に新築されました。「風の子運動会」や「風の子音楽会」、近くの猿倉山を全児童たちで踏破する「風の子ウォークラリー」などが催されています。
感謝状を持つ西村前委員長(前列中央)と上西裕美子委員長(同右)、下井舞・副委員長(同左)ら委員会メンバー
 さらに、地域の人たちとともに育てる「花壇づくり」も盛んで、県の花壇コンクールでたびたび入賞しています。
 600万点到達について、上西委員長は「長年にわたる先輩の保護者や『風の子』児童たちの努力のたまものです。ベルマーク委員会の態勢も強化され、心強いです。子どもたちの笑顔を楽しみにしながら、学校の教育環境を良くするために頑張っていきたいです」と話しています。

≪写真上から≫
・各学年のワークスペースに設置された専用ベルマーク分別回収ケース
・はさみ、電卓など持参で仕分け・集計する委員たち。お父さんの姿も
・集計のための模範サンプルを作成した西村朋代・前委員長
・感謝状を持つ西村前委員長(前列中央)と上西裕美子委員長(同右)、下井舞・副委員長(同左)ら委員会メンバー

500万点達成校を訪ねました!

相模原市立大野台中央小学校    1年生もグループ別に仕分け、児童委員会が回収
クラス対抗で集票アップ

 相模原市立大野台中央小学校(田中秀樹校長、851人)のベルマーク活動が、累計で500万点を超えました。学校創立=1978(昭和53)年=の翌年、79年に参加してから、34年での達成です。1401校・団体が取り組む神奈川県で、54番目の成績です。
担当クラスのベルマークを、協賛会社別に仕分ける児童ベルマーク委員 神奈川県北部にある相模原市は、2007年までに津久井郡津久井、相模湖、城山、藤野の4町を吸収合併し、人口70万人を突破しました。市内の小学校は75校(市立72校)を数えます。また、市内には日本の宇宙科学の研究拠点があります。小惑星探査機「はやぶさ」を宇宙に送り出し、運用したことで知られる宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(旧・文部省宇宙科学研究所)で、中央区由野台にあります。
 ベルマークは、児童のベルマーク委員会と、PTAの文化委員会(下境奈保委員長)で取り組まれています。
 ベルマーク委員会は5年生、6年生による委員会です。2つの学年、各4つのクラスから、それぞれ3人が選出され、24人構成です。
 マークはいつでも入れてもらえるよう、各教室に収集箱を置き回収しています。1リットルの牛乳パックを利用したもので、12個で1セットです。1個ずつに0、10、20、30などと数字が書かれます。グループ別に入れてもらうのです。0の箱には、ベルマーク番号一般保護者P―ハンズの応援を得て進められる集計作業02から09までのマークを、20の箱には20から29までのマークを入れてもらう、という具合です。枚数の多いベルマーク番号07のみ、単独に07の箱を設け回収します。グループ別仕分けは、1年生にもお願いしています。収集封筒は利用しません。
 収集箱は毎週木曜日、各委員が担当クラスから回収します。委員は午後1時からの45分休みに、メディアルーム(多目的教室)に集まり、協賛会社ごとに仕分ける作業にかかります。仕分け終わったマークは、職員室前に置かれる整理棚の協賛会社別ケースに収納します。 2学期からは、各クラスの提出枚数をまとめる作業が加わりました。「1学期、集まりが少なかったので、増やすことをみんなで考えました。そこで、枚数の多いクラス順に成績を校内放送で発表することを思いつき、数えることにしました。発表するようになってから、対抗意識が高まって、多く集まるようになりました」と委員長(6年生)は説明してくれました。委員長は、さらに「協力呼びかけも、2学期から始めました」と話します。
 毎週金曜日、授業が始まる前に、ベルマーク実物を持って各クラスを回り、収集の呼びかけをします。委員長は6学年などと担当す点数計算には、20枚張れる用紙を使いまする学年を決め、担当となった委員は、第1週は1組の教室で説明し、翌週は2組の教室へと巡回し、これを2学期いっぱい繰り返すことにしているそうです。活動を伊藤恵子、船元ますみ両先生が見守ります。
 子どもたちの活動を受け、PTA文化委員会が集計に取り組みます。文化委員会は2年生、3年生、5年生、6年生の保護者で、という決まりになっていて、各クラスから1人ずつ選ばれ、今年度は16人での構成です。外部講師らを招いての保護者向け研修会の企画・運営や給食試食会なども担当します。
 ベルマーク活動は、学期ごとに1回の活動で、今年度は6月、10月、2月です。マークを切りそろえ、点数別に集計用紙に張る方法で10枚つづりを作ります。用紙はA4用紙、横4分の1の大きさで、マス目が5列×4段に印刷され、20枚張れます。午前10時から正午前までの作業時間内に終わることができるよう、委員長の下境さん、副委員長の1人・松田多美代さんは、一部のマークを自宅に持ち帰り、切りそろえをしました。この後、整理袋を完成させて、ベルマーク教育助成財団への送票は副委員長の松田さんが担当します。
 10月の活動には、P―ハンズの応援を得ます。P―ハンズは、PTA(家庭数654)本部の、運動会はじめ学校行事やPTA活動のお手伝いなどの要請に応えた一般保護者です。ベルマーク活動には30人募ります。参加要請は、年度内1度だけですので、文化委員会は10月に協力を得ます。というのは、大野台中央小では6年生が卒業する前に、年度内で得た資金で備品を購入しています。そのためには11月初めまでに送票する必要があり、10月の集計・送票は必須となっているのです。購入備品の選定は、児童ベルマーク委員会に一任しています。
集計作業を終え、ひと息入れる文化委員会のみなさん。右から6人目が下境奈保委員長
 使用済みインクカートリッジは、職員室わきに専用回収箱を置き、随時、メーカー送りしています。テトラパック製紙容器は、収集していることが保護者に十分、浸透していません。500万点達成を機に取り組みを深めることにし、きめ細かい周知を図ることにしました。
 累計500万点達成について、委員長の下境奈保さんは「聞かされた時、数字が大きすぎて驚きました。皆さんが、コツコツと貯めてくださった成果と受け止めています。1枚の点数は小さくても、みんなで協力して積み上げれば大きな数字になるという教えを得ました。子どもたちにも分かりやすく伝わりますね。これを機に、さらに頑張ってゆきたいです」と話していました。

≪写真上から≫
・担当クラスのベルマークを、協賛会社別に仕分ける児童ベルマーク委員
・一般保護者P―ハンズの応援を得て進められる集計作業
・点数計算には、20枚張れる用紙を使います
・集計作業を終え、ひと息入れる文化委員会のみなさん。右から6人目が下境奈保委員長

400万点達成校を訪ねました!

神奈川県横須賀市立桜小学校    ベルマーク週間を設けて回収お願い

 神奈川県横須賀市坂本町の市立桜小学校(松浦和代校長、395人)のベルマーク累積点数が400万点を達成しました。
 桜小は1999(平成11)年に坂本小と青葉小が統合して誕生。この時に2つの学校のベルマーク点数を合わせてちょうど300万点を記録しました。
 100万点(県内349番)と200万点(253番目)は、坂本小が達成、300万点は県内では107番目と上がりました。その後、14年半かけた400万点は県内で120番目です。
 学校は京急汐入駅から急坂を上った高台にあります。駅の近くにはアメリカ海軍基地や明治時代に日露戦争で活躍した記念艦「三笠」などがあり、ペリー来航以来160年余、軍港として栄えた横須賀の歴史を学ぶことができます。
 学校の周りには坂本中、不入斗中と二つの中学校、幼稚園があり、小中学校はいずれも災害時の避難場所に指定されています。児童数は開校時476人で、10年前には506人を記録しましたが、その後は次第に減り、今年度初めて400人を割りました。
 光のなかを回っている 地球は子どもが好き―。こう歌い出す校歌(水野るり子作詞、横山潤子作曲)は、新たなスタートに合わせつくられました。多くの学校にある地名や結びの学校名がなく、現代感覚あふれる、魅力的な曲です。
 作詞にあたって水野さんは当時の約500人の児童が鳥や昆虫、魚、花などを生き生きと描いた7枚の絵を見て、イメージをつかんだといいます。絵は陶製のタイルを組み合わせた大きな壁画になり、体育館(アリーナ)の正面に飾られていました。
 校区には横綱白鵬の属する宮城野部屋の親方と親しい人がおり、部屋のサマーキャンプやイベントを通じて交流、校庭わきに屋根つきの土俵もあり、相撲熱が高いそうです。5月にあった市内相撲大会女子の部団体(5年生2人、6年生3人)で見事2連覇しました。大会史上2校目の快挙です。
 ベルマーク活動はPTAの保健成人委員会が担当しています。委員は各クラスから立候補で1人ずつ選出、前任者の推薦で決まる正副委員長がいます。藤井照枝委員長は委員1年の後、昨年は副委員長、今年は委員長に就きました。「来年は新しい人にお願いします」と話していました。中村幸子副委員長は昨年の委員でした。
 委員会の活動は5月、9月、2月の3回で、そのつど2日集まり、仕分け、集計、点数計算の作業をします。取材に訪れた日は9月の2回目で、和室で集計作業をしていました。9時半から正午まで作業、藤井さんと中村さんが残って点数確認などをして財団に送りました。
 児童が家庭で集まったマークを学校に持ち寄る日はいつでも自由でしたが、今年から委員会に合わせて年3回のベルマーク週間を設けるように変えました。藤井さんは「自由方式だと児童の熱意も低かったからで、変更後は点数がかなり増えました」と喜んでいました。
 昨年から始めた給食の牛乳のテトラパック製紙容器回収は、松本剛教頭が集計して財団に送る役を担当しています。1カ月平均7千枚前後になるそうです。家庭用の紙パック回収は来年度から計画しています。毎年、マークを郵送してくれる方もいるそうです。
貯金で児童用の雨傘、来客用スリッパ、電子ピアノ、体育館のストーブを購入。次回はもう一つストーブを買うことを検討しています。

≪写真上から≫
・感謝状を手にした松浦校長を囲む保健成人委員会のみなさん。校長の右が藤井委員長、左が中村副委員長
・和室で集計作業するみなさん
・10月の地域イベントに備え、特別活動室で出し物の練習する児童たち
・玄関には市内相撲大会で2連覇した女子の部に贈られた表彰状とカップが飾られていました

400万点達成校を訪ねました!

大分市立津留小学校    被災した仙台・鶴谷東小を息長く支援

 大分市立津留(つる)小学校(井手由美校長、558人)のベルマーク累計点数が400万点を超えました。大分県では29番目の400万点達成です。津留小は東日本大震災のあと、被災校の支援を決定。仙台市立鶴谷東(つるがやひがし)小学校(狩野一男校長、220人)に昨年夏、購入した運動用具を寄付し、今年の夏には1万点のベルマークを贈りました。

 津留小は大分市の中心部から東に約2キロ、近くに県立芸術会館や能楽堂、高校、平和市民公園などがあり、文化的な環境です。創立は1873(明治6)年4月。戦時中は周辺に海軍航空隊の関連施設があったため、米軍の空襲を受けました。このため、地ベルマーク番号(協賛会社)ごとに仕分けした「缶」域の方々に平和に対する思いは強く、津留小の教育目標は「ふるさとと平和を愛し、自ら進んで学ぶたくましい児童の育成」です。3学期には1年間の学習のまとめとして「人権・平和集会」が行われます。
 ベルマーク運動に参加したのは1967(昭和42)年1月で、活動の中心はPTA環境部(河野亜紀部長、17人)です。各クラスに一人ずつ環境部役員がいて、毎月、自分のクラスのベルマーク収集分と、校区内のスーパーや病院などに設置している収集箱から回収した分を自宅で仕分けします。これは学期末に全員がPTA事務局に集まって作業する部会の事前準備なのです。
 9月24日、学校のPTA事務局を訪ねて、環境部を担当している穴井まゆみ副会長にベルマークの作業手順「1カ月の流れ」について説明を聞きました。それによると、まず毎月25日ごろ、先生がベルマーク収集袋を子どもたちに配ります。家庭で収集袋にベルマークを入れ、子どもたちが学校に持ってきます。その翌月の7日に先生がクラス分をまとめて、子どもたち経由でクラス役員に渡します。役員は自宅で協賛会社ごとに仕分けして、15日までに学校のPTA事務局に行き、ベルマーク番号で分けている協賛会社ごとの「缶」に仕分け分を入れます。今度は、20日ごろまでに自分の担当協賛会社の缶からベルマークを持ち帰り、自宅で枚数、点数を集計して保管します。
 そして学期末の部会に、各自が自宅で整理・集計した担当の協賛会社分を持ち寄るわけです。この全体の「送り状」作成と「マーク箱」発送準備は河野部長、大津美智子副部長が行い、ほかの役員は使用済みインクカートリッジの整理や牛乳パックの整理、ベルマークだより作成などを分担して手際よく進めます。穴井副会長は「事務局での作業は、あまり時間をかけないようにしますので、2時間もかかりません」と説明しました。
400万点達成校の環境部の記念撮影。感謝状を持つのは河野亜紀部長
 最近、ベルマーク預金で購入したのは将棋盤や大玉用エアポンプ、竹馬、デジタルカメラなどです。環境部は「今後も学校と相談して子どもたちに必要なものを中心に考えていきたいと思っています」と話しています。
 津留小PTAが東日本大震災の被災校に寄付することを決めたのは、発生約2カ月後の2011年5月です。財団の呼びかけに対して、部会などで話し合って、「私たちもぜひ支援しよう」と決めたそうです。
 実際に支援校を決めたのは11年度末の12(平成24)年2月のことです。支援校は、校名の音読「ツル」つながりで、仙台市立鶴鶴谷東小から送られたDVD2枚谷東小として、同校が希望する品物を津留小のベルマーク預金で購入して、協力会社から鶴谷東小に届けてもらおうと考えました。そこで、11年度末から12年度初めにかけて、鶴谷東小に連絡して承諾を受け、津留小が11年度に集めたベルマーク分全額を使って、鶴谷東小から希望があった、鉄棒の逆上がりを練鶴谷東小からのお礼、写真の一部を見る河野部長(右)と大津美智子副部長習する補助器「クルットSC型」と、陸上のランニングの技術を学ぶ「アジェスタブルハードルミニ5台セット」を昨年夏、寄付しました。
 今年1月末、鶴谷東小の狩野校長とPTA会長の連名で、津留小にお礼とDVDが届きました。「遠く九州でも私ども被災地、被災校を応援いただいておりますことをうれしく思いました」とお礼を述べ、DVDには被災直後の鶴谷東小の写真や仙台の沿岸部で被災した3小学校の様子、復旧工事の中、児童たちが頑張って取り組んだ鶴谷東小の学芸会の様子などが収められていました。
 津留小PTA環境部では今年2月、12年度最後の部会を開き、「今後も鶴谷東小との交流を続け、息の長い支援をしていきましょう」と支援事業を続けることを決め、無理のない形で、年間収集分のうち1万点を鶴谷東小へ送ることになりました。
この思いを引き継いで6月末に、前年度分としてベルマーク1万点をまとめ、鶴谷東小の名称で送り状・マーク箱を作り財団に郵送しました。これは運動用具寄付に続く2回目の支援になります。
 鶴谷東小の狩野校長によると、震災から約2年間、校舎の半分が使用できず、学習に不便を感じながらの生活が続いたそうです。ようやく校舎の復旧工事が今年春に完了。今年度から大震災前の授業・生活に戻ったそうです。

≪写真上から≫
・ベルマーク番号(協賛会社)ごとに仕分けした「缶」
・400万点達成校の環境部の記念撮影。感謝状を持つのは河野亜紀部長
・鶴谷東小から送られたDVD2枚
・鶴谷東小からのお礼、写真の一部を見る河野部長(右)と大津美智子副部長

400万点達成校を訪ねました!

名古屋市立比良西小学校    クラス対抗戦で活動展開、預金で朝読み図書を購入

 名古屋市西区の市立比良西小学校(鬼頭賢二校長、353人)のベルマーク送票点数が、1978(昭和53)年の運動参加から35年間の累計で、400万点を突破しました。ベルマークの収集を競う「クラス対抗戦」が運動の柱になっており、集票を地道に伸ばして真剣な表情で仕分けする部員たちきました。預金で図書を多数購入しており、児童たちの読書力を向上させています。
 ベルマーク運動は、PTAの厚生部(大竹智恵子部長、11人)が中心となり、児童たちと連携しながら展開しています。運動の大きな柱になっているのが、各クラスでベルマークの収集枚数を年間で競う「ベルマーククラス対抗戦」(クラスラリー)です。十年ほど前までは、各クラスで定期的に集めるだけでしたが、収集が伸び悩み、運動を活発化するために、クラス対抗戦を導入しました。
 対抗戦の期間は4月から12月まで。対抗戦に寄せるクラスの取り組みや熱意は様々。あくまでも「任意の活動」ととらえ、児童たちの自主性に任せて運動を展開していますが、ベルマークの回収増を意識して熱心に取り組んでいるクラスも多くあるそうです。
 厚生部では毎月1回、校内に集まります。児童たちが繰り広げる対抗戦のために、集めたベルマークをクラス別に集計する一方、財団に発送するため、協賛会社別に仕分け、幼児もお母さんのお手伝い集計する作業も効率的に進められています。
 今年3月の集会で、前年度のクラス対抗戦の表彰式があり、ベルマーク委員長から、優勝と準優勝、3位のクラス代表に、ベルマーク預金で購入したトロフィーが贈られました。
 1977(昭和52)年に創立された比較的新しい学校です。名古屋市の西北部にあり、新川左岸沿いに新興住宅地が広がっています。「人間性豊かな調和のとれた、たくましい子供の育成」を教育目標にして、「よく考え仲良く正しくたくましく」をモットーに活動しています。
 とくに力を入れているのが読書活動です。「読書に親しむ子の育成」を目指し、総合的な学習の中で、読書意欲を高める指導をしています。学校予算に限りがあるため、長年にわたりベルマーク預金で図書類を購入してきました。
ベルマーク預金で購入したベルマーク対抗戦のトロフィー 校内では、毎週火曜、水曜、木曜日の始業時間前の15分間を「国語タイム」と定め、自由読書をしています。さらに、保護者ボランティアの方たちが、校内で児童たちに読み聞かせを熱心に行っています。これらの実績が認められ、昨年度に文部科学大臣賞を受賞しました。
 PTA厚生部では、読書活動をさらにサポートしようと、3年間貯めてきたベルマーク預金で、全クラスの児童が読める図書類(約7万7500円)を購入しました。さらに、クラス対抗戦の優勝トロフィー(5120円)も新調しました。
 このように、厚生部では、自分たちの学校を充実した環境にするため、貴重なベルマーク預金の効率的な活用に努めています。
 卒業生でPTA会長の大浦卓矢さんは「ベルマークで教育環境がよくなることは素晴らしいこと。自分が集めたベルマークもこの累計点数に含まれていることを考えると、感慨深いです。小学生時代に一生懸命に集めた記憶がよみがえってきます」と話していました。
 大竹委員長も「長年の先輩たちの努力のおかげです。地道な作業ですが、子どもたちの笑顔を楽しみにしながら、みんなで協力して、明るく楽しくやっていきたいです」と話しています。
厚生部員たちで記念撮影。感謝状を持つ大竹智恵子・厚生部長(前列右)と大浦卓也・PTA会長(同左)
 やはり小学生時代に集めた経験のある鬼頭校長も「学校予算が厳しくなっている中で、ベルマーク運動は極めて貴重な存在です。特にわが校が力を入れている読書活動への支援は大変にありがたいこと。社会的にも意義のあるこの運動への感謝を忘れず、今後も大切にしていきたいです」と話しています。

≪写真上から≫
・真剣な表情で仕分けする部員たち
・幼児もお母さんのお手伝い
・ベルマーク預金で購入したベルマーク対抗戦のトロフィー
・厚生部員たちで記念撮影。感謝状を持つ大竹智恵子・厚生部長(前列右)と大浦卓矢・PTA会長(同左)

400万点達成校を訪ねました!

岡山市立三勲小学校    「しっかりバトンをつないでいきたい」

 岡山市中区徳吉町1丁目の市立三勲小学校(岡田英三校長、559人)のベルマーク累計点数が400万点に到達しました。1961年に運動に参加して52年、県内16番目の大台達成です。担当の古谷玲子PTA厚生部長は「ベルマークを見つけ、切り取り、回収感謝状を手にする岡田英三校長(手前左)、川口達也PTA会長(手前右)と役員のみなさん日に持たせて下さる保護者の方々、子どもたちの小さな手。繰り返す歴史の中で先生や先輩方から受け継いできました。つよく、やさしく、心をこめてしっかりとバトンをつないでいきたいと思っています」と感謝の言葉を寄せてくれました。
 三勲小のベルマーク運動について、川口達也PTA会長や副会長の藤田瑞穂さんたちが活動を紹介してくれました。
 ベルマーク回収には専用の回収袋を使うようになって4~5年たつということです。「専用袋を使うようになって、袋に判を押してもらうのが楽しみになるのか、子どもたちから『ベルマークを入れて』と声をかけてくるようになったように思う」と話してくれました。今年度使っている「ベルマーク収集袋」回収した袋は先生が職員室にある回収箱にまとめるということです。集まったベルマークは、月1回ある授業参観の日に合わせて仕分けをします。
 三勲小では、PTA役員以外の保護者は、年1回は学校行事を手伝う「ちょこっとボランティア」をもじった愛称「チョボラ」という役割分担があります。保護者は年度初めに知らされる大まかな行事予定をもとに、どの「チョボラ」にするか心づもりをしておくということでした。
 「チョボラ」なので日によって集まる人数は変動し、70人の時も、30人の時もあるそうです。「働いているお母さんでも、授業参観の日に合わせるとチョボラに参加しやすい」そうです。当PTAだよりに載せたベルマーク協力のお願いと「チョボラ」の案内日は、会社別に仕分けして、点数別に10枚ずつテープ留めしていきます。できるところまでして、時間が来ると次に託すことになり、最終的に発送できるようにするということでした。
 これまでベルマークでは、ドッチボールや一輪車を買ってきたそうです。三勲小の卒業生でもある川口会長は「児童会の活動としてベルマークをしていたように覚えています。400万点達成はうれしいですね」。やはり卒業生という副会長の藤田さんは「子どもたちで仕分けしていたのを覚えています。400万点と聞いてびっくりしました。協力的な保護者が多いので、その成果かなと思いました」と喜んでいました。
 三勲小は、岡山市の中心部、日本三名園のひとつ後楽園や「烏城」の別名のある岡山城の南に位置しています。江戸期からの武家屋敷や商家などもあります。戦災でも焼け残った街並みに、国公私立の高校などがある文教地区になっています。学校は1923年に創立。総合的な学習として能楽を学び、毎年秋、後楽園にある能舞台での発表会も特色になっています。

≪写真上から≫
・感謝状を手にする岡田英三校長(手前左)、川口達也PTA会長(手前右)と役員のみなさん
・今年度使っている「ベルマーク収集袋」
・PTAだよりに載せたベルマーク協力のお願いと「チョボラ」の案内

400万点達成校を訪ねました!

大阪府東大阪市立楠根東小学校    児童が仕分け、PTAにバトンタッチで集計・送付

 大阪府東大阪市の市立楠根東小学校(門脇英幾校長、742人)が、ベルマーク累計点数400万点の大台を達成しました。1970年午後の明るい日差しを浴びて、委員会活動が始まりましたの参加で、43年かけて、コツコツと着実に積み重ねてきた結果です。
 ベルマーク運動は、児童のベルマーク委員会(5、6年生、21人)が、毎月1回の委員会活動の中で、仕分け作業を行っています。
 活動日は、第一木曜日の6時限目です。委員の児童は、5時限目の授業が終わると休み時間返上で各教室を回ります。各クラスに1つずつ置いているベルマーク回収箱を、委員会活動を行う1年1組の教室まで集めるためです。
 回収箱には、児童1人に1枚ずつ配られる回収封筒に、ベルのマークのはんこを押します封筒が入っています。家庭で集めたマークをこの中に入れ、いつでも好きなときに持ってきていい決まりです。
 委員会活動が始まると、児童たちは封筒からマークを机の上に出します。封筒にベルのマ業務用のケチャップ(?)の缶を使ったベルマーク回収箱ークの印鑑を押す子、はさみでマークを切りそろえる子、そしてそのマークを協賛会社ごとに分ける子と、分担して作業を行います。
 仕分け作業をしている児童に話を聞いたところ、「夏は扇風機の風でマークが飛んでしまうので大変」。また、はさみでマークの周りを切っている児童は、「細かいマークがあるから、慎重に切らないといけない」。もちろん「楽しい」「おもしろい」「やりがいがある」という意見もありました。
 45分間の委員会活動は、出席をとり、仕分け作業をし、後かたずけと大忙しです。最後に、教室を貸してくれた1年1組に感謝しながら、ほうきを使いきれいに掃除をしました。
 その後PTAにバトンタッチ。児童が仕分けしきれなかったマークを会社ごとに分け、点数の集計をし、財団に送付するところまで行っています。
 これまでにベルマーク預金で、CDラジオや黒板ふきクリーナーを購入しました。これからは東日本大震災の被災校支援のために使っていきたいと考えているそうです。
400万点の感謝状を囲んで記念撮影。2列目左が杉本律香先生、1列目右が高橋佳代美先生、同じく左が下竹正司先生
 楠根東小のある長田駅周辺は「紙と文具の街」と呼ばれています。駅から学校までの道のりには、工場兼倉庫がいくつも建ち並んでいます。その中にはベルマーク運動の協賛会社であるサンスター文具やクツワがあります。同小では、3年生になると近隣地域にある大正や明治時代の建物を見学します。そこで地域とつながりを作っていった児童は、総合学習で、4年生から6年生までの間に、工場や商店を回ります。クツワも楠根東小学校のために工場を開放していて、学習の大きな手助けになっています。

《写真上から》
・午後の明るい日差しを浴びて、委員会活動が始まりました
・封筒に、ベルのマークのはんこを押します
・業務用のケチャップ(?)の缶を使ったベルマーク回収箱
・400万点の感謝状を囲んで記念撮影。2列目左が杉本律香先生、1列目右が高橋佳代美先生、同じく左が下竹正司先生

400万点達成校を訪ねました!

千葉県船橋市立法典東小学校    珍しい蜂の巣型校舎が健在
テトラパック製紙容器の回収に期待

 千葉県船橋市立法典東小学校(上田義光校長、600人)のベルマーク累積点数が400万点を達成しました。開校が1967(昭和42)年で、73回の送票を重ねての成果です。100万点達成は県内で85番目。200万点で54番、300万点で51番と順位を上げましたが、今回は60番でした。船橋市内では9番目になります。
感謝状を持つ上田校長を囲んだベルマーク委員会のみなさん。校長の左が石原さんとPTA学年部副会長の池田直子さん、右側は坂本美穂さん、木村和美さん
 開校当時の児童数は547人。宅地開発が進み、69年には千人を突破。75年に1921人と急増しました。76年に丸山小が分離、84年に千人を割ってから減り続け、98年には367人に。その後は増えたり減ったりして、最近は増加傾向にあり、ちょうど600人。「これからどんどん増えそうです」と上田校長は予測しています。
 校舎は全国でも珍しい「蜂の巣型」です。狭い校地を有効利用するため、廊下と階段を中央に集め、その周りに六角形の教室を配狭い会議室で立ったまま仕分け作業する委員のみなさん置しています。当時としては斬新なデザインで、上空からは蜂の巣のように見えるので、「蜂の巣校舎」と呼ばれたそうです。
 インターネットで調べると、東京都武蔵野市の千川小や盛岡市、奈良市などに同じ校舎が5校建てられたようです。教室が広く、鬼ごっこが楽しいなどの利点がありましたが、教室によって明暗の差が大きい、通風が悪く、隣の騒音が響くなどの弊害が指摘され、同じ形の校舎はそれ以上建てられず、千川小は住民の強い要望で改築されました。
 校歌は「ちいさい秋みつけた」「かわいいかくれんぼ」「リンゴの唄」などで知られるサトウハチローの作詞です。初代校長の鈴木晃夫さんがサトウと親しく、依頼したと伝えられています。サトウとコンビの作品を残す渡辺浦人が作曲しています。
 校長室にはサトウが書いた「丘に輝く蜂の巣校舎 窓にやさしくあふれる光」で始まり、4番まである歌詞が飾ってありました。
 ベルマーク活動はPTAのベルマーク学年部(田中久世部長、18人)が担っています。取材に訪れた日は田中部長は用事が開校時に植え、大きく成長したシンボルツリーのメタセコイアが並ぶ校庭と児童たちあって出られず、代わって部員の石原美奈さんに取り組みを説明していただきました。
 ベルマークの回収は毎月1回、10日に児童が家で集め、企業、点数ごとに10枚ずつ切った分をまとめて学校に持ち寄ります。それを学年部がまとめ、年に2~3回ある作業日まで保管します。
 今年の作業日は10月17日、11月29日と2月の3回で、取材に訪れた日が今年度最初の作業日でした。午前9時に会議室に集まった部員たち全員がベルマーク回収は初体験。財団から贈られた映像で作業の仕組みを知り、先輩たちが残した「マニュアル」で注意点などを再確認後、立ったままで、仕分け作業を始めました。
 マークはチラシなどを折り紙のように折った箱に分けていました。「何年もこの箱を受け継いでいます。終わったら簡単に折りたため、狭い場所でも保管できます」と石原さん。なるほどと納得。間もなく座って正午まで集計作業に取り組んでいました。時間内に終わら開校時に植え、大きく成長したシンボルツリーのメタセコイアが並ぶ校庭と児童たちなかった分は11月に持ち越されます。
 作業日程がほかの学校より少なく感じますが、その理由を石原さんは「学年部の仕事は、ベルマークだけするのでありません。親睦会や運動会などPTAがかかわるほかのイベントのお手伝いもするためです」と説明してくれました。
 テトラパック製紙容器の回収は2011年度から始めました。給食のテトラは出していないので、家庭での回収が頼りですが、浸透していないため、昨年2月は10キロまでたまらず送ることができませんでした。
 今年9月「マークと同じように点数になります。回収に協力してください」という手紙を全家庭に配りました。石原さんは「効果は大きく、3箱ぐらい集まりそうです」と喜んでいました。11月の集計が楽しみですね。

≪写真上から≫
・感謝状を持つ上田校長を囲んだ学年部のみなさん。校長の左が石原さんとPTA学年部副部長の池田直子さん、右側は坂本美穂さん、木村和美さん
・狭い会議室で立ったまま仕分け作業する部員のみなさん
・開校時に植え、大きく成長したシンボルツリーのメタセコイアが並ぶ校庭と児童たち
・蜂の巣のような六角形の教室

400万点達成校を訪ねました!

兵庫県尼崎市立武庫小学校    児童が仕分け、近隣16店の協力で集票アップ

 兵庫県尼崎市立武庫小学校(濱田康助校長、428人)のベルマーク累計点数が、400万点を達成しました。
宮地留美代表(前列右から2人目)らベルマーク委員と学年メンバーのみなさん。中央が濱田康助校長、後列右が菅由美子育友会会長
 1873年(明治6)年、「常松小学校」として開校し、今年度で創立140年を迎えます。尼崎市内で最初に開校した最も歴史のある学校です。1962年の運動参加から51年間、通算113回の送票で大台に乗りました。
 ベルマーク活動の中心は、PTAにあたる「育友会」事業部会のベルマーク委員(宮地留美代表)の5人のお母さんたちです。
廊下の「ベルマーク仕分けコーナー」。マヨネーズの容器を上手に利用しています 5月に「ベルマークだより」で集計月とそれを担当する学年や回収時の注意点などを案内して、1年間の協力をお願いします。ベルマークだよりは、学期に1回の発行です。また、育友会のプリントには必ずベルマークを入れるなど、意識づけも忘れません。
 各教室の回収箱に集められたベルマークは、マヨネーズの容器を利用して作られた校内4か所の「ベルマーク仕分けコーナー」に集めます。毎月20日まで、児童に仕分けしてもらいます。たくさん集まる12種類とその他に仕分ける作業ですが、児童たちは興味を持ってやってくれているそうです。2学期からは、1年生にも手伝ってもらっています。
 ベルマーク委員がそれらを育友会室に回収、ボート型にくり抜かれた協賛会社別のペットボトルに仕分けし、牛乳パックを積み重ね牛乳パックで作った「ベルマーク整理棚」。ボート型にくり抜かれたペットボトルが横にちょうど入りますて作った「ベルマーク整理棚」に保管します。
 集計作業は、6月から2月まで(8・12月はお休み、9・2月は各2回)の計9回、年度初めに各月を担当する学年・部会を決めて行います。この日は、担当の3年の有志11人とボランティアとして昨年度のベルマーク委員2人が参加してくれました。ベルマーク委員が1人欠席でしたが、育友会会長の菅(すが)由美子さんが特別出席しました。
 整理棚からボート型ペットボトルを取り出し、中のマークを切りそろえ、点数別に10枚ずつセロテープでまとめていきます。まとめられたマークは、整理棚の前でベルマーク委員が集計し、袋に入れて保管します。学年メンバーにとっては初めての作業でしたが、楽しくおしゃべりしながら、手際よく順調に進められました。学年メンバーはベルマーク作業の後に「茶話会」を行うそうで、それもこの作業に加わる楽しみになっているようです。
 インクカートリッジとテトラパック紙容器については別にまとめられ、1年に1回、メーカーに回収依頼します。点数計算と送票も、1年分をまとめて2月に行います。
楽しくおしゃべりをしながら進む集計作業 昨年度から、学校近くにある郵便局やスーパーなど16店に「回収箱」を設置してもらい、協力をお願いしています。ベルマーク委員が各学期に一度マークを回収します。昨年度は集票点数6万2000点のうち、地域分は8500点にもなり、その結果は協力店にも報告されました。また3月には、集めたマークの1割を「友愛援助」の震災支援に送ってくれました。今後5年間、支援を継続することを決めています。
 この11月から「奇数月を収集強化月間」として取り組むことにしており、「そのために『ベルマーク収集袋』を復活・リニューアルしました」と宮地さんが話してくれました。各家庭に配る準備も終えているそうで、今後が楽しみです。
 武庫小は、学校教育目標に「心豊かに自立する子ども」を掲げています。学校は尼崎市の北西部に位置し、住宅地と商業地が混在する地域です。校区内には田畑が点在し、近くには武庫川も流れ、市内での中でも四季の変化が感じられる環境にあります。地域の方の自然を守る活動によって、武庫川から良質な水を取り入れた水路では、夏にゲンジボタルも鑑賞できるそうです。濱田校長は「子どもたちは地域の財産です。地域のホタルを学ぶことで、環境を学びます。育った町に誇りを持って欲しいです」と語ってくれました。

≪写真上から≫
・宮地留美代表(前列右から2人目)らベルマーク委員と学年メンバーのみなさん。中央が濱田康助校長、後列右が菅由美子育友会会長
・廊下の「ベルマーク仕分けコーナー」。マヨネーズの容器を上手に利用しています
・牛乳パックで作った「ベルマーク整理棚」。ボート型にくり抜かれたペットボトルが横にちょうど入ります
・楽しくおしゃべりをしながら進む集計作業

(2013/09/09)

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