小説
第八話
第八話 N再び/時空管理局の少年執務管
前回までのあらすじ
特殊なドーパントの殺人方法に翻弄されるが白き魔導師の一言で解決の糸口を見つけ、二人の魔導師の力を借り倒すのに成功するが、最後の抵抗で魔石を砕き暴発させるが、Wの咄嗟の判断で事は大きく成らずに済んだ、だがこの結果で次元を管理する組織が動き出す
場所 海鳴公園
翔&フィリップside
翔
「ふ〜う、身体の方は完全復活だな…(しかしフィリップお前にしては妙な風の吹きまわしだな、フェイトに料理を教えるなんて?)」
シャドードーパントの事件から三日後、暫く身体を休めて居た為、近くの公園に足を伸ばし、ランニングしながら尋ねる
フィリップ
≪ああ、それはフェイトに頼まれたんだ、翔が目を覚ました時はお腹が減って居るだろうって、消化に良いモノはおかゆだと思ってね、勿論事細かに説明したよ、彼女ホントに君の事心配してたよ≫
倒れてる間の事を説明する
翔
(そっか、心配かけちまったな…無茶をしないってのが約束なのに、ダメだな)
心配掛けた事に気にかかり自分を罵倒する
フィリップ
≪君が無茶するのは何時もの事さ…しかし奴らの動きが進んで来たね、あのシャドーを使った彼は何者なのか…それに【彼等】が動き出した可能性も高い≫
その彼等の動きを考え始める
翔
(ああ、【アイツ等】だな、まぁ仕方ないさまさか管理局外世界でこれだけデカイ事をやったんだ、そろそろ腰を上げる時だと思うぜ)
走りながら今後来ると思う組織の事を考える
フィリップ
≪彼等がどう動くか今後の事が決まる…後、翔、君の魔力はあの時強制封印でかなり消費してる、大抵回復はしてきてるが恐らく今夜位で戻ると思うが≫
翔
(ああ、解ってるよ…今使えるのはロスト・モード位だろ?今はまだドーパント達が出ない事を願ってるぜ)
視線を真っ直ぐ伸ばし先を見据え走り続ける、今出来る事を考えながらただ足を踏み出した
翔
「さてと、今夜は何が良いかな」
それから暫くし、ランニングが終わり、商店街に足を伸ばす、今夜の献立を何にしようか考える
翔
「アルフは良く食うから、此処はがっつり行く奴で行くか」
アルフの事を考え肉のコーナに行き、肉を選び別の食材を選び会計を済まし、マンションに向かい足を向ける
翔
「倒れてる間、二人には家事任せぱなしだったからな、頑張るか!」
そう思い走り出すが、偶然スーツの男にぶつかる
翔
「あ、すみません、大丈夫ですか?」
ぶつかった男の安否を気遣う、その男の首にはたった一つ赤い点が有る白いスカーフを巻いて居た
スカーフの男
「いえ、大丈夫ですよ」
心配無いと言う表情を浮かべ、翔の方を見る
翔
「そうですか、なら良かったです、それでは俺はこれで」
一礼し男の元を立ち去る
スカーフの男
「ええ、それでは…【仮面ライダー君】」
その言葉を聞き後ろを振り向く
翔
「!…居ない?」
振り向いた時、スカーフを巻いた男は姿が無かった、自身の正体を知っている魔導師関係ではフェイトとなのは達のみで有る、後もう一人は…
翔
「ナスカ…また来たか今度は何を…」
何故自分に会いに来たのか、そして何が目的なのか、その事を考えマンションに戻る、しかし物影では
スカーフの男
「ふふふ、また会うのが楽しみですね…仮面ライダー君、次の闘いの舞台でね…」
その言葉だけを残し再び姿を消す
翔&フィリップsideEnd
場所 フェイト宅マンション
翔&フィリップ&フェイト&アルフside
翔
「さてと、今日は二人の為に頑張るぜ!」
今夜は二人にお礼を込めて腕を振る、メニューの献立を見てテキパキと腕を動かし、そして二人は居間の方でTVを見て居た、翔曰く後でビックリさせると事らしく台所に近づいて居なかった、時間が経ち次第に良い匂いが漂って来た
アルフ
「翔、今日凄く気合入ってるね、何が出来るか楽しみだね」
ウキウキしながら出来るのを楽しみに待つ
フェイト
「そうだね…ちょっと楽しみかな」
普段とは違い、フェイトも少し期待していた
それから暫く経ち
翔
「お待ちどう!翔特製メニューが出来たぜ!」
料理が完成しテーブルに運ぶ、メニューは特製デミグラスソースのハンバーグ、具沢山のグラタン、オムライスだった
フェイト
「うわぁ、凄いね」
そのメニューを見て驚いた
アルフ
「早く食べようよ、アタシはドックフード我慢したんだからさ」
腹部を抑え、早く食べようとせがむ
翔
「まぁまぁ、料理は逃げないからさ…じゃ食べようぜ」
全員席に座り両手を合わせ
翔&フェイト&アルフ
「「「いただきます!」」」
フェイトアルフはそれぞれ一口食べ、一言
フェイト&アルフ
「「やっぱり、美味しい」」
お互い同じ感想を述べる
翔
「ああ、その一言が聞けるなら作った甲斐が有ったってもんだぜ」
その言葉を聞き軽く笑一口食べ【我ながら良い出来】だと零す
フェイト
「でも、どうして急に?」
普段は違い手の込んだと料理を作ったので少し気になって居た
翔
「ああ、看病のお礼さ、だって倒れてる間二人は俺の事、看病してくれただろ?だからさ、それに居候の身だからさ、これ位しないとバチあたりだからな」
飲み物を飲みゆっくり呟きお礼を込めて作った料理を見てフェイトは翔を見上げて
フェイト
「良いよ、だって翔…何時も私達の為に頑張ってくれてるし…ねぇ翔、翔はどうして仮面ライダーをしてるの?」
フェイトはこの間の事が気になり尋ねたあの無茶な封印を見て思った、何故そこまで誰かを助けるのか
翔
「どうして仮面ライダーをしてるか…難しい質問だな、そうだな一言で言うなら誰かの涙は見たくない、だってよ誰かが泣いているのは辛いだろ?もしその悲し涙を少しでも止められるなら、俺は闘うよ、それがライダーの力を持つ者の使命だからさ」
拳を軽く握り、真顔で自分の決意を言う
フェイト
「そっか、翔ってやっぱり優しいよね…だから何時もフィリップにハーフボイルドって言われるのかな?」
何時もフィリップが呟く言葉を思い出し呟く
翔
「一応言っておくが、【ハーフ】ではなく【ハード】な、俺はハードボイルドを目指してるからな、男の中の男、決して心揺るがず決断出来る男、それがハードボイルドさ」
ふっと笑い、少し決めて見る
フェイト
(ん〜翔に悪いけどハーフボイルドだよね?)
それに相槌を打つように
アルフ
(確かに…翔って甘くて優しくて頼りになる、そんなイメージだよね)
念話でお互い翔の事を語る、やがて食事を終え食器を洗おうとするがその時
フィリップ
『ん?この魔力反応は…みんな近くでジュエルシードの反応だ!』
翔&フェイト&アルフ
「「「!」」」
その言葉を聞き全員の表情が変わる
翔
「やれやれ、タイミングが良いのか悪いのか…それより近くだったな、ならハードボイルダーに」
そう呟き、二人の方を見て頷く事を確認し、玄関から出て、幸い夜なので変身せず、駐輪場に止めて居たハードボイルダーに跨り現場に向かう
翔&フィリップ&フェイト&アルフsideEnd
場所 海鳴公園
ナスカside
ナスカ
『さてと、そろそろ彼等が来る頃ですね」
先程見つけジュエルシードを握り願いを念じる
ナスカ
『貴方には彼の力を見る為にその力を使って下さい、それでは』
近くの木に投げやがってその姿は変わる
巨大植物
「ウオォォォォォォ!!!!」
巨大なツタを操る異形な巨大植物の姿に変わる
ナスカ
『では…仮面ライダー君、今の君の実力見せて貰いますよ』
その言葉だけを残し立ち去るナスカ
ナスカsideEnd
翔&フィリップ&フェイト&アルフside
ハードボイルダーを走らせ海鳴公園に着き、結界を張る
翔
「さてと、今回はどんな発動だ?」
公園の辺りを見渡す
巨大植物
「ウオォォォォ」
そして巨大なツタが襲いかかって来た
フェイト
「翔!」
バルディッシュを握り、BJの装着準備に入るが
翔
「すまない、フェイト今の俺達じゃWに変身出来ない…」
申し訳ない顔で呟き、帽子を深く被り目線を隠す
アルフ
「え?じゃあ、どすんのさ?」
今回は二人で闘うのかと思った
翔
「大丈夫さ、Wに変身する事が出来ないが…【切り札】にはなれるさ!」
帽子を深く被り、呟き翔の言葉に「?」マークを浮かべる二人
翔
「まぁ見ときな、フィリップ!」
何時もの様に相棒に指示を送る
フィリップ
『ああ、今回は仕方ない…あんまり無理はするなよ』
リンクを断ち、左手を腹部に当てる
翔
「行くぜ、ロスト・モード・セット・アップ!」
フェイト達の前で違うキーワードを口にする
そしてフィリップの黒のリングの部分が輝き、リングの緑の部分が残りやがて一つの赤いドライバーが出来るが右スロットが有るだけのドライバーに変わり腰に巻き付き、やがて黒のライダースーツジャケットを身に纏い右肩にWのロゴマークが付く
フェイト
「翔?」
アルフ
「それって?」
普段と違うドライバーとジャケットに驚く二人
翔
「初めて見せるな、俺個人のを…行くぜ」
左手にJOKERメモリが現れ空に投げ右手でキャッチし、スイッチを入れる
『JOKER』
そして左手の拳を顔の方まで持って行きあの言葉を口にした
翔
「変身!」
そのままメモリを右スロットに差し込み、左拳の親指と一指し指を伸ばし【J】のマークを作ったと同時に
『JOKER』
その音声の後黒の鎧が全身に纏い、黒の仮面を被り赤い複眼と銀のV字の角飾りが現れ、複眼に光が走る
二人の前に全身黒の鎧と仮面を付けた戦士の姿を現した、二人はその戦士に尋ねた
フェイト&アルフ
「「しょ、翔?/その姿は?」」
そしてその答えを呟く
ジョーカー
『今の俺はジョーカー…仮面ライダー…ジョーカーさ』
この姿の名所を言い、巨大植物の前に立ち、左手で何時ものピストルのポーズを取り、お決まりのセリフを呟く
ジョーカー
『罪を犯しちゃ居ないが…コイツは、決まり文句でな…さぁ、お前の罪を…数えろ!』
ジョーカーのその一言で流れが変わった…二人はジョーカーの変身を見て驚いた、何故ならW以外の変身方法を初めて見るからである
ジョーカー
『行くぜ!』
駆け出しそのままジャンプをし一発パンチを咬ますが
巨大植物
「ウオオォォ」
自身のツタを使い盾を作り攻撃を防ぐ
ジョーカー
『ちっ、やっぱりそう簡単に行かないか』
一旦下がり相手の出方を伺う
フェイト
「!…いけない」
ジョーカーの闘いを見とれ居たので、ハッと気づきバルディッシュを握り叫ぶ
フェイト
「バルディッシュ・セット・アップ!」
セット・アップが完了しサイトフォームで構え、アルフも横で拳を構える
ジョーカー
『さてと、どう攻めるかフェイト多分だと思うが電撃の技は奴には通じない、植物は電気を通し難いからな、此処は格闘戦で行くぞ!』
巨大植物を見て、電撃では勝ち目無い事を考え、ツタを避け続ける
フェイト
「わかった、行くよアルフ!」
アルフ
「あいよ!」
金色の刃でツタを切り裂き、フェイトの後ろを守りながらツタを叩く、だが
巨大植物
「ウオオォォ!」
切った先からツタが再生し再び襲い始める
ジョーカー
『くっ、これじゃイタチごっこだぜ、どうする?』
敵の攻撃を避け、二本のツタが同時に襲い空にジャンプし避けた、その下の方ではツタ同士絡まり解け無くなって居た
ジョーカー
『ん?ツタ同士が絡まって解けない!…これは使えるぞ!』
何かに気付き着地する
ジョーカー
『アルフ、狼モードになってくれ俺に一つ手が有る』
アルフの方に叫び指示を送る
アルフ
「?別に良いけど、どうすんのさ?」
言われた通り狼モードに変身する
ジョーカー
『ああ、お互い奴の左右のツタ達を引き寄せるのさ…とにかく俺の指示通り動いてくれ』
ジョーカーの言葉に頷きお互い左右のツタ達を引き寄せ走る、公園至る所に走りツタを伸ばし続ける
巨大植物
「ウオオオオォォォ!」
獲物を追い掛けて更にツタを伸ばし様々な所に絡ませる、それがジョーカーの狙いである
フェイト
「そうか、そう言う事か!」
フェイトも作戦に気付き同じようにツタを引き寄せ引っかかる所にツタを誘う、そして次第にツタが至る所に絡まり身動きが取れなくなる
巨大植物
「ぐ?ウオオオォ!」
気付くが時既に遅し
ジョーカー
『ざまぁ見ろってな!フェイト!最後は決めるぞ?』
拳を握りガッツポーズを取り、横目でフェイトを見て頷いた
フェイト
「うん!一緒に決めるよ!」
JOKERメモリを取り出しマキシマムスロットに差し込んだ
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
右拳前に構えエネルギーを集約させ、それに続く様に、サイトフォームのバルディッシュの鎌の部分が高速回転させ、先ずジョーカーが踏込ツタの壁を突破しそして
鎌状のブーメランを紙一重で避けた、そして巨大植物目掛けて一直線に向かう
ジョーカー&フェイト
『「ライダアァァァァパンチィィィィ!/アークセイバアァァァァァ!」』
殆ど無茶苦茶コンビネーション攻撃だがフェイトを信頼しきってこの攻撃にかけた、それを見て居たアルフも思わずガッツポーズを取る
アルフ
「良し!」
そして巨大植物の後ろに金色の刃が消え、やがて巨大植物の銅の部分が横一閃に斬られ倒れ、ジュエルシードが現れる
ジョーカー
『後は封印だな、フェイト!』
フェイト
「うん、ジュエルシード、封…」
そう言いかけた時、蒼い影がジュエルシード奪い封印をする
ナスカ
『流石ですね、貴方達は相変わらず良い動きしますね』
その声の主は蒼い騎士の怪人ナスカで有った
ジョーカー
『またか、ナスカ今度は何の真似だ!』
指を突き刺し、出方を伺う
ナスカ
『ええ、今の貴方達の実力が見たくなりましてね、しかし仮面ライダー君、君はまだ本気を出して居ませんね?やはりあの程度では君の実力を測る事は出来ません、それで一つ提案が有ります』
ジュエルシードを空に投げ固定する
ジョーカー
『提案だと?何をする気だ?』
拳を構え警戒する
ナスカ
『簡単ですよ、このジュエルシードを賭けて貴方に決闘を申し込みます、貴方の依頼人に取って必要では有りませんか?』
ジュエルシードを指し、ジョーカーの方を見る
フェイト
「翔、ダメだよ…アイツがまともに決闘を申し込むなんて」
罠だと思い、呼びとめるが、だが
ジョーカー
『大丈夫さ、例え罠でも俺は依頼人の願いを叶える義務が有る、だから俺に任せてくれ』
仮面越しに笑みを浮かべ、再びナスカの方に視線を移す
ジョーカー
『良いぜ、その決闘受けて立つ!』
決意を決めナスカの方に指を刺す
ナスカ
『フッ、君は相変わらずですね、さぁW以外の力を見せて貰いましょう』
剣を構え、何時でも動けるようにする
ナスカ
『さぁこの前の続きです、ですが今の貴方で私に勝てるかどうか』
不敵な笑みを浮かべ勝利を確信し剣を握る
ジョーカー
『闘いってのは性能の差で決まるんじゃない決断の差で決まるんだ!』
グッと拳を握りじりじりと間合いを詰める
雲が通り過ぎ月明りが二人を照らし同時に動き出す
ナスカ
『はっ!』
刃が刺し迫る
ジョーカー
『くっ!でやぁ!』
片手で防ぎ、そのまま左手で拳を出すが
ナスカ
『当たりませんよ、やはり今の貴方では役不足ですね!』
首を横に傾け、そのまま切り込み鎧に傷が入る
ジョーカー
『[くっ、やはり…早いWでも防ぐのでいっぱいだったからな、正直今勝てる策が浮かばない、どうする?]』
内心焦りながら構えるが、ナスカは更に攻めの手を上げる
ナスカ
『どうしたんですか?闘いは決断の差で決まるんじゃなかったんですか?』
笑いながら徐々にダメージを蓄積される
その頃フェイトとアルフは
アルフ
「く、アタシ達はただ見る事しか出来ないの?」
歯がゆい視線を向けジョーカーの闘いを見るが一方フェイトは
フェイト
「次は右?更に左?ダメ、次は…」
ナスカの剣の太刀筋を読む、アルフはその言葉に気付く
アルフ
「フェイト、あの蒼い奴の動き見えてるの?」
フェイト
「え?うん、でも全部じゃないけど大間かな部分は」
その質問に答える
アルフ
「だったら一つ良い手が有るよ、フェイトが翔の目になれば…」
その言葉は逆転の一手に繋がる
ジョーカー
『[マズイなこれ以上ダメージを喰らえば持たないぞ…]』
攻撃を防ぎながら思考を巡らせるが、その時
フェイト
(翔?聞こえる?)
フェイトからの念話を受ける
ジョーカー
(フェイト?何だよ今念話してる場合じゃ)
そう言いかけた時
ジョーカー
(次は右、更に左最後に正面)
その言葉を聞きナスカは予想の位置に振るい、全て避ける
ジョーカー
(え?今のって…)
驚き、ナスカを見るしかし何処か余裕の表情を見せ片手で剣を滑らせ
ナスカ
『ほ〜う、今のを避けましたか…ですが所詮まぐれ、直ぐに真っ二つにして上げますよ』
再び剣を構え、刃が襲う
フェイト
(翔、全てじゃないけどアイツの動き少しなら解るよ、だから私が今から翔の目になるから、余計なお世話だったかな?)
やや、遠慮しながら尋ねるが…しかし
ジョーカー
(いや、正直助かるぜ…こっちがお願いしたかった位さ…だから次も頼むぜ!)
再びファイティングポーズを取り、闘士が蘇る
フェイト
(うん、次は右から来るよ、更に上から三歩下がって)
フェイトの指示通り動き、ナスカの攻撃を紙一重で避ける
ナスカ
『何?また、だが三度目は無い!』
やや焦りながら剣を握り、振るうが
フェイト
(翔、相手は焦ってるよ、避けて左が空いてるから)
そのまま避け、左の腹部に右ストレートが入る
ナスカ
『は、反撃だと?いったいどう言う事だ!?』
腹部を抑えジョーカーの方を見る
ジョーカー
『三度目は無かったんじゃないのか?じゃあ反撃返しだ!』
勝てると確信付ける言葉を言い拳を力強く握る
ナスカ
『ふふふふ、面白い…実に面白いよ仮面ライダー君、それでこそ倒し甲斐が有る私の好敵手だ!さぁ闘いのワルツを踊ろう!』
闘いを楽しむかのように笑い、剣を力強く握り刃が襲うが
ジョーカー
『悪いが俺はお前と踊る趣味は無い…そろそろFINALEだ!』
JOKERメモリを抜き腰のマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
しかしその時一瞬の隙を付かれた
ナスカ
『そう、釣れない事を言わずに!』
最高スピードを出し刃がジョーカーの頭部の部分を切り裂く
フェイト&アルフ
「!」
二人は言葉を失った、だがまだ彼は倒れては居なかった
ジョーカー
『言ったろ?闘いは決断の差で決まるってな!』
ギリギリ所を回避し、ジョーカーの左の角が切り落とされ、そのままジョーカーの左肘のカウンターを胸に受けナスカは後ずさりをしそして左拳を腰に添え右腕を左肩の方に伸ばし右足に力を込め一気に駆け出した、走って行くごとに足に青紫の魔力光の力が蓄積され大きく地面を蹴りそして叩き込む一撃を放つ
ジョーカー
『決めるぜ!ライダァァァキィィィィィィック!!!』
今出せる渾身の一撃をナスカの腹部に当り吹き飛ばされる
ナスカ
『!!!!!!!』
叫び声を上げられずその威力は身体で地面を抉られる程の一撃で有った
ジョーカー
『どうやら、ハードボイルドに決まったな!』
フェイト達の方を見て左手で何時ものピストルポーズをする…が
フェイト&アルフ
「全然ハードボイルドじゃないよ!/でしょ!」
この闘いはかなり心配させれたが、何故か二人は笑顔で同じ言葉を言った
ナスカ
『ふふふふ、やりますね差し詰め、そのお嬢さんの指示ですね、いやはやコレは盲点でした、お約束通りあの石は貴方達のモノですよ』
全身がボロボロで肩で息をしジュエルシードをジョーカーの手元に置かれる
ジョーカー
『一つ聞きたい、何故お前たちはジュエルシードを狙う…石の力で世界征服でもするのか?』
相手の狙いが解らず問いただす
ナスカ
『さぁ、それはまだ言えません…近いうちに伝えますよ』
ナスカはそう呟き立ち去ろうとするが
なのは
「デバイン・バスター」
桃色の砲撃魔法がナスカに襲う、だが
ナスカ
『おやおや、騒々しいお嬢さんですね』
まだ力は残って居たので避ける
なのは
「翔君、フェイトちゃん大丈…ふぇえええ、翔君全身真っ黒だよ?それに角のほうだって、どうなってるの?」
なのはは、高い魔力を感じこの場に来て、先程の激しい戦闘の後なので先程の事を知らない
ジョーカー
『まぁ色々有ったって事さ、後で話すよ、どうするナスカ?先の返答じゃ俺は納得出来ないぜ?』
再び拳を構える、だが
ナスカ
『いえ、残念ですがこの話しは此処までですよ』
ナスカの言葉の後
???
「時空管理局だ詳しい事を聞かせて貰うぞ!」
黒髪の少年が上空に居た、遂に時空管理局がこの世界に来た、果たして仮面ライダーと二人の魔導師はどうなる?
続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは
クロノ「待て、逃げるな!」
砲撃がフェイトを襲うだが
W/翔『悪いが、その子は俺達の依頼人でな、手を出すなら容赦しないぜ?』
マグナムで撃ち落とし、クロノと対峙する
第九話「KY(クロノ)との対決/容疑者は仮面ライダー?」コレで決まりだ!
前回までのあらすじ
特殊なドーパントの殺人方法に翻弄されるが白き魔導師の一言で解決の糸口を見つけ、二人の魔導師の力を借り倒すのに成功するが、最後の抵抗で魔石を砕き暴発させるが、Wの咄嗟の判断で事は大きく成らずに済んだ、だがこの結果で次元を管理する組織が動き出す
場所 海鳴公園
翔&フィリップside
翔
「ふ〜う、身体の方は完全復活だな…(しかしフィリップお前にしては妙な風の吹きまわしだな、フェイトに料理を教えるなんて?)」
シャドードーパントの事件から三日後、暫く身体を休めて居た為、近くの公園に足を伸ばし、ランニングしながら尋ねる
フィリップ
≪ああ、それはフェイトに頼まれたんだ、翔が目を覚ました時はお腹が減って居るだろうって、消化に良いモノはおかゆだと思ってね、勿論事細かに説明したよ、彼女ホントに君の事心配してたよ≫
倒れてる間の事を説明する
翔
(そっか、心配かけちまったな…無茶をしないってのが約束なのに、ダメだな)
心配掛けた事に気にかかり自分を罵倒する
フィリップ
≪君が無茶するのは何時もの事さ…しかし奴らの動きが進んで来たね、あのシャドーを使った彼は何者なのか…それに【彼等】が動き出した可能性も高い≫
その彼等の動きを考え始める
翔
(ああ、【アイツ等】だな、まぁ仕方ないさまさか管理局外世界でこれだけデカイ事をやったんだ、そろそろ腰を上げる時だと思うぜ)
走りながら今後来ると思う組織の事を考える
フィリップ
≪彼等がどう動くか今後の事が決まる…後、翔、君の魔力はあの時強制封印でかなり消費してる、大抵回復はしてきてるが恐らく今夜位で戻ると思うが≫
翔
(ああ、解ってるよ…今使えるのはロスト・モード位だろ?今はまだドーパント達が出ない事を願ってるぜ)
視線を真っ直ぐ伸ばし先を見据え走り続ける、今出来る事を考えながらただ足を踏み出した
翔
「さてと、今夜は何が良いかな」
それから暫くし、ランニングが終わり、商店街に足を伸ばす、今夜の献立を何にしようか考える
翔
「アルフは良く食うから、此処はがっつり行く奴で行くか」
アルフの事を考え肉のコーナに行き、肉を選び別の食材を選び会計を済まし、マンションに向かい足を向ける
翔
「倒れてる間、二人には家事任せぱなしだったからな、頑張るか!」
そう思い走り出すが、偶然スーツの男にぶつかる
翔
「あ、すみません、大丈夫ですか?」
ぶつかった男の安否を気遣う、その男の首にはたった一つ赤い点が有る白いスカーフを巻いて居た
スカーフの男
「いえ、大丈夫ですよ」
心配無いと言う表情を浮かべ、翔の方を見る
翔
「そうですか、なら良かったです、それでは俺はこれで」
一礼し男の元を立ち去る
スカーフの男
「ええ、それでは…【仮面ライダー君】」
その言葉を聞き後ろを振り向く
翔
「!…居ない?」
振り向いた時、スカーフを巻いた男は姿が無かった、自身の正体を知っている魔導師関係ではフェイトとなのは達のみで有る、後もう一人は…
翔
「ナスカ…また来たか今度は何を…」
何故自分に会いに来たのか、そして何が目的なのか、その事を考えマンションに戻る、しかし物影では
スカーフの男
「ふふふ、また会うのが楽しみですね…仮面ライダー君、次の闘いの舞台でね…」
その言葉だけを残し再び姿を消す
翔&フィリップsideEnd
場所 フェイト宅マンション
翔&フィリップ&フェイト&アルフside
翔
「さてと、今日は二人の為に頑張るぜ!」
今夜は二人にお礼を込めて腕を振る、メニューの献立を見てテキパキと腕を動かし、そして二人は居間の方でTVを見て居た、翔曰く後でビックリさせると事らしく台所に近づいて居なかった、時間が経ち次第に良い匂いが漂って来た
アルフ
「翔、今日凄く気合入ってるね、何が出来るか楽しみだね」
ウキウキしながら出来るのを楽しみに待つ
フェイト
「そうだね…ちょっと楽しみかな」
普段とは違い、フェイトも少し期待していた
それから暫く経ち
翔
「お待ちどう!翔特製メニューが出来たぜ!」
料理が完成しテーブルに運ぶ、メニューは特製デミグラスソースのハンバーグ、具沢山のグラタン、オムライスだった
フェイト
「うわぁ、凄いね」
そのメニューを見て驚いた
アルフ
「早く食べようよ、アタシはドックフード我慢したんだからさ」
腹部を抑え、早く食べようとせがむ
翔
「まぁまぁ、料理は逃げないからさ…じゃ食べようぜ」
全員席に座り両手を合わせ
翔&フェイト&アルフ
「「「いただきます!」」」
フェイトアルフはそれぞれ一口食べ、一言
フェイト&アルフ
「「やっぱり、美味しい」」
お互い同じ感想を述べる
翔
「ああ、その一言が聞けるなら作った甲斐が有ったってもんだぜ」
その言葉を聞き軽く笑一口食べ【我ながら良い出来】だと零す
フェイト
「でも、どうして急に?」
普段は違い手の込んだと料理を作ったので少し気になって居た
翔
「ああ、看病のお礼さ、だって倒れてる間二人は俺の事、看病してくれただろ?だからさ、それに居候の身だからさ、これ位しないとバチあたりだからな」
飲み物を飲みゆっくり呟きお礼を込めて作った料理を見てフェイトは翔を見上げて
フェイト
「良いよ、だって翔…何時も私達の為に頑張ってくれてるし…ねぇ翔、翔はどうして仮面ライダーをしてるの?」
フェイトはこの間の事が気になり尋ねたあの無茶な封印を見て思った、何故そこまで誰かを助けるのか
翔
「どうして仮面ライダーをしてるか…難しい質問だな、そうだな一言で言うなら誰かの涙は見たくない、だってよ誰かが泣いているのは辛いだろ?もしその悲し涙を少しでも止められるなら、俺は闘うよ、それがライダーの力を持つ者の使命だからさ」
拳を軽く握り、真顔で自分の決意を言う
フェイト
「そっか、翔ってやっぱり優しいよね…だから何時もフィリップにハーフボイルドって言われるのかな?」
何時もフィリップが呟く言葉を思い出し呟く
翔
「一応言っておくが、【ハーフ】ではなく【ハード】な、俺はハードボイルドを目指してるからな、男の中の男、決して心揺るがず決断出来る男、それがハードボイルドさ」
ふっと笑い、少し決めて見る
フェイト
(ん〜翔に悪いけどハーフボイルドだよね?)
それに相槌を打つように
アルフ
(確かに…翔って甘くて優しくて頼りになる、そんなイメージだよね)
念話でお互い翔の事を語る、やがて食事を終え食器を洗おうとするがその時
フィリップ
『ん?この魔力反応は…みんな近くでジュエルシードの反応だ!』
翔&フェイト&アルフ
「「「!」」」
その言葉を聞き全員の表情が変わる
翔
「やれやれ、タイミングが良いのか悪いのか…それより近くだったな、ならハードボイルダーに」
そう呟き、二人の方を見て頷く事を確認し、玄関から出て、幸い夜なので変身せず、駐輪場に止めて居たハードボイルダーに跨り現場に向かう
翔&フィリップ&フェイト&アルフsideEnd
場所 海鳴公園
ナスカside
ナスカ
『さてと、そろそろ彼等が来る頃ですね」
先程見つけジュエルシードを握り願いを念じる
ナスカ
『貴方には彼の力を見る為にその力を使って下さい、それでは』
近くの木に投げやがってその姿は変わる
巨大植物
「ウオォォォォォォ!!!!」
巨大なツタを操る異形な巨大植物の姿に変わる
ナスカ
『では…仮面ライダー君、今の君の実力見せて貰いますよ』
その言葉だけを残し立ち去るナスカ
ナスカsideEnd
翔&フィリップ&フェイト&アルフside
ハードボイルダーを走らせ海鳴公園に着き、結界を張る
翔
「さてと、今回はどんな発動だ?」
公園の辺りを見渡す
巨大植物
「ウオォォォォ」
そして巨大なツタが襲いかかって来た
フェイト
「翔!」
バルディッシュを握り、BJの装着準備に入るが
翔
「すまない、フェイト今の俺達じゃWに変身出来ない…」
申し訳ない顔で呟き、帽子を深く被り目線を隠す
アルフ
「え?じゃあ、どすんのさ?」
今回は二人で闘うのかと思った
翔
「大丈夫さ、Wに変身する事が出来ないが…【切り札】にはなれるさ!」
帽子を深く被り、呟き翔の言葉に「?」マークを浮かべる二人
翔
「まぁ見ときな、フィリップ!」
何時もの様に相棒に指示を送る
フィリップ
『ああ、今回は仕方ない…あんまり無理はするなよ』
リンクを断ち、左手を腹部に当てる
翔
「行くぜ、ロスト・モード・セット・アップ!」
フェイト達の前で違うキーワードを口にする
そしてフィリップの黒のリングの部分が輝き、リングの緑の部分が残りやがて一つの赤いドライバーが出来るが右スロットが有るだけのドライバーに変わり腰に巻き付き、やがて黒のライダースーツジャケットを身に纏い右肩にWのロゴマークが付く
フェイト
「翔?」
アルフ
「それって?」
普段と違うドライバーとジャケットに驚く二人
翔
「初めて見せるな、俺個人のを…行くぜ」
左手にJOKERメモリが現れ空に投げ右手でキャッチし、スイッチを入れる
『JOKER』
そして左手の拳を顔の方まで持って行きあの言葉を口にした
翔
「変身!」
そのままメモリを右スロットに差し込み、左拳の親指と一指し指を伸ばし【J】のマークを作ったと同時に
『JOKER』
その音声の後黒の鎧が全身に纏い、黒の仮面を被り赤い複眼と銀のV字の角飾りが現れ、複眼に光が走る
二人の前に全身黒の鎧と仮面を付けた戦士の姿を現した、二人はその戦士に尋ねた
フェイト&アルフ
「「しょ、翔?/その姿は?」」
そしてその答えを呟く
ジョーカー
『今の俺はジョーカー…仮面ライダー…ジョーカーさ』
この姿の名所を言い、巨大植物の前に立ち、左手で何時ものピストルのポーズを取り、お決まりのセリフを呟く
ジョーカー
『罪を犯しちゃ居ないが…コイツは、決まり文句でな…さぁ、お前の罪を…数えろ!』
ジョーカーのその一言で流れが変わった…二人はジョーカーの変身を見て驚いた、何故ならW以外の変身方法を初めて見るからである
ジョーカー
『行くぜ!』
駆け出しそのままジャンプをし一発パンチを咬ますが
巨大植物
「ウオオォォ」
自身のツタを使い盾を作り攻撃を防ぐ
ジョーカー
『ちっ、やっぱりそう簡単に行かないか』
一旦下がり相手の出方を伺う
フェイト
「!…いけない」
ジョーカーの闘いを見とれ居たので、ハッと気づきバルディッシュを握り叫ぶ
フェイト
「バルディッシュ・セット・アップ!」
セット・アップが完了しサイトフォームで構え、アルフも横で拳を構える
ジョーカー
『さてと、どう攻めるかフェイト多分だと思うが電撃の技は奴には通じない、植物は電気を通し難いからな、此処は格闘戦で行くぞ!』
巨大植物を見て、電撃では勝ち目無い事を考え、ツタを避け続ける
フェイト
「わかった、行くよアルフ!」
アルフ
「あいよ!」
金色の刃でツタを切り裂き、フェイトの後ろを守りながらツタを叩く、だが
巨大植物
「ウオオォォ!」
切った先からツタが再生し再び襲い始める
ジョーカー
『くっ、これじゃイタチごっこだぜ、どうする?』
敵の攻撃を避け、二本のツタが同時に襲い空にジャンプし避けた、その下の方ではツタ同士絡まり解け無くなって居た
ジョーカー
『ん?ツタ同士が絡まって解けない!…これは使えるぞ!』
何かに気付き着地する
ジョーカー
『アルフ、狼モードになってくれ俺に一つ手が有る』
アルフの方に叫び指示を送る
アルフ
「?別に良いけど、どうすんのさ?」
言われた通り狼モードに変身する
ジョーカー
『ああ、お互い奴の左右のツタ達を引き寄せるのさ…とにかく俺の指示通り動いてくれ』
ジョーカーの言葉に頷きお互い左右のツタ達を引き寄せ走る、公園至る所に走りツタを伸ばし続ける
巨大植物
「ウオオオオォォォ!」
獲物を追い掛けて更にツタを伸ばし様々な所に絡ませる、それがジョーカーの狙いである
フェイト
「そうか、そう言う事か!」
フェイトも作戦に気付き同じようにツタを引き寄せ引っかかる所にツタを誘う、そして次第にツタが至る所に絡まり身動きが取れなくなる
巨大植物
「ぐ?ウオオオォ!」
気付くが時既に遅し
ジョーカー
『ざまぁ見ろってな!フェイト!最後は決めるぞ?』
拳を握りガッツポーズを取り、横目でフェイトを見て頷いた
フェイト
「うん!一緒に決めるよ!」
JOKERメモリを取り出しマキシマムスロットに差し込んだ
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
右拳前に構えエネルギーを集約させ、それに続く様に、サイトフォームのバルディッシュの鎌の部分が高速回転させ、先ずジョーカーが踏込ツタの壁を突破しそして
鎌状のブーメランを紙一重で避けた、そして巨大植物目掛けて一直線に向かう
ジョーカー&フェイト
『「ライダアァァァァパンチィィィィ!/アークセイバアァァァァァ!」』
殆ど無茶苦茶コンビネーション攻撃だがフェイトを信頼しきってこの攻撃にかけた、それを見て居たアルフも思わずガッツポーズを取る
アルフ
「良し!」
そして巨大植物の後ろに金色の刃が消え、やがて巨大植物の銅の部分が横一閃に斬られ倒れ、ジュエルシードが現れる
ジョーカー
『後は封印だな、フェイト!』
フェイト
「うん、ジュエルシード、封…」
そう言いかけた時、蒼い影がジュエルシード奪い封印をする
ナスカ
『流石ですね、貴方達は相変わらず良い動きしますね』
その声の主は蒼い騎士の怪人ナスカで有った
ジョーカー
『またか、ナスカ今度は何の真似だ!』
指を突き刺し、出方を伺う
ナスカ
『ええ、今の貴方達の実力が見たくなりましてね、しかし仮面ライダー君、君はまだ本気を出して居ませんね?やはりあの程度では君の実力を測る事は出来ません、それで一つ提案が有ります』
ジュエルシードを空に投げ固定する
ジョーカー
『提案だと?何をする気だ?』
拳を構え警戒する
ナスカ
『簡単ですよ、このジュエルシードを賭けて貴方に決闘を申し込みます、貴方の依頼人に取って必要では有りませんか?』
ジュエルシードを指し、ジョーカーの方を見る
フェイト
「翔、ダメだよ…アイツがまともに決闘を申し込むなんて」
罠だと思い、呼びとめるが、だが
ジョーカー
『大丈夫さ、例え罠でも俺は依頼人の願いを叶える義務が有る、だから俺に任せてくれ』
仮面越しに笑みを浮かべ、再びナスカの方に視線を移す
ジョーカー
『良いぜ、その決闘受けて立つ!』
決意を決めナスカの方に指を刺す
ナスカ
『フッ、君は相変わらずですね、さぁW以外の力を見せて貰いましょう』
剣を構え、何時でも動けるようにする
ナスカ
『さぁこの前の続きです、ですが今の貴方で私に勝てるかどうか』
不敵な笑みを浮かべ勝利を確信し剣を握る
ジョーカー
『闘いってのは性能の差で決まるんじゃない決断の差で決まるんだ!』
グッと拳を握りじりじりと間合いを詰める
雲が通り過ぎ月明りが二人を照らし同時に動き出す
ナスカ
『はっ!』
刃が刺し迫る
ジョーカー
『くっ!でやぁ!』
片手で防ぎ、そのまま左手で拳を出すが
ナスカ
『当たりませんよ、やはり今の貴方では役不足ですね!』
首を横に傾け、そのまま切り込み鎧に傷が入る
ジョーカー
『[くっ、やはり…早いWでも防ぐのでいっぱいだったからな、正直今勝てる策が浮かばない、どうする?]』
内心焦りながら構えるが、ナスカは更に攻めの手を上げる
ナスカ
『どうしたんですか?闘いは決断の差で決まるんじゃなかったんですか?』
笑いながら徐々にダメージを蓄積される
その頃フェイトとアルフは
アルフ
「く、アタシ達はただ見る事しか出来ないの?」
歯がゆい視線を向けジョーカーの闘いを見るが一方フェイトは
フェイト
「次は右?更に左?ダメ、次は…」
ナスカの剣の太刀筋を読む、アルフはその言葉に気付く
アルフ
「フェイト、あの蒼い奴の動き見えてるの?」
フェイト
「え?うん、でも全部じゃないけど大間かな部分は」
その質問に答える
アルフ
「だったら一つ良い手が有るよ、フェイトが翔の目になれば…」
その言葉は逆転の一手に繋がる
ジョーカー
『[マズイなこれ以上ダメージを喰らえば持たないぞ…]』
攻撃を防ぎながら思考を巡らせるが、その時
フェイト
(翔?聞こえる?)
フェイトからの念話を受ける
ジョーカー
(フェイト?何だよ今念話してる場合じゃ)
そう言いかけた時
ジョーカー
(次は右、更に左最後に正面)
その言葉を聞きナスカは予想の位置に振るい、全て避ける
ジョーカー
(え?今のって…)
驚き、ナスカを見るしかし何処か余裕の表情を見せ片手で剣を滑らせ
ナスカ
『ほ〜う、今のを避けましたか…ですが所詮まぐれ、直ぐに真っ二つにして上げますよ』
再び剣を構え、刃が襲う
フェイト
(翔、全てじゃないけどアイツの動き少しなら解るよ、だから私が今から翔の目になるから、余計なお世話だったかな?)
やや、遠慮しながら尋ねるが…しかし
ジョーカー
(いや、正直助かるぜ…こっちがお願いしたかった位さ…だから次も頼むぜ!)
再びファイティングポーズを取り、闘士が蘇る
フェイト
(うん、次は右から来るよ、更に上から三歩下がって)
フェイトの指示通り動き、ナスカの攻撃を紙一重で避ける
ナスカ
『何?また、だが三度目は無い!』
やや焦りながら剣を握り、振るうが
フェイト
(翔、相手は焦ってるよ、避けて左が空いてるから)
そのまま避け、左の腹部に右ストレートが入る
ナスカ
『は、反撃だと?いったいどう言う事だ!?』
腹部を抑えジョーカーの方を見る
ジョーカー
『三度目は無かったんじゃないのか?じゃあ反撃返しだ!』
勝てると確信付ける言葉を言い拳を力強く握る
ナスカ
『ふふふふ、面白い…実に面白いよ仮面ライダー君、それでこそ倒し甲斐が有る私の好敵手だ!さぁ闘いのワルツを踊ろう!』
闘いを楽しむかのように笑い、剣を力強く握り刃が襲うが
ジョーカー
『悪いが俺はお前と踊る趣味は無い…そろそろFINALEだ!』
JOKERメモリを抜き腰のマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
しかしその時一瞬の隙を付かれた
ナスカ
『そう、釣れない事を言わずに!』
最高スピードを出し刃がジョーカーの頭部の部分を切り裂く
フェイト&アルフ
「!」
二人は言葉を失った、だがまだ彼は倒れては居なかった
ジョーカー
『言ったろ?闘いは決断の差で決まるってな!』
ギリギリ所を回避し、ジョーカーの左の角が切り落とされ、そのままジョーカーの左肘のカウンターを胸に受けナスカは後ずさりをしそして左拳を腰に添え右腕を左肩の方に伸ばし右足に力を込め一気に駆け出した、走って行くごとに足に青紫の魔力光の力が蓄積され大きく地面を蹴りそして叩き込む一撃を放つ
ジョーカー
『決めるぜ!ライダァァァキィィィィィィック!!!』
今出せる渾身の一撃をナスカの腹部に当り吹き飛ばされる
ナスカ
『!!!!!!!』
叫び声を上げられずその威力は身体で地面を抉られる程の一撃で有った
ジョーカー
『どうやら、ハードボイルドに決まったな!』
フェイト達の方を見て左手で何時ものピストルポーズをする…が
フェイト&アルフ
「全然ハードボイルドじゃないよ!/でしょ!」
この闘いはかなり心配させれたが、何故か二人は笑顔で同じ言葉を言った
ナスカ
『ふふふふ、やりますね差し詰め、そのお嬢さんの指示ですね、いやはやコレは盲点でした、お約束通りあの石は貴方達のモノですよ』
全身がボロボロで肩で息をしジュエルシードをジョーカーの手元に置かれる
ジョーカー
『一つ聞きたい、何故お前たちはジュエルシードを狙う…石の力で世界征服でもするのか?』
相手の狙いが解らず問いただす
ナスカ
『さぁ、それはまだ言えません…近いうちに伝えますよ』
ナスカはそう呟き立ち去ろうとするが
なのは
「デバイン・バスター」
桃色の砲撃魔法がナスカに襲う、だが
ナスカ
『おやおや、騒々しいお嬢さんですね』
まだ力は残って居たので避ける
なのは
「翔君、フェイトちゃん大丈…ふぇえええ、翔君全身真っ黒だよ?それに角のほうだって、どうなってるの?」
なのはは、高い魔力を感じこの場に来て、先程の激しい戦闘の後なので先程の事を知らない
ジョーカー
『まぁ色々有ったって事さ、後で話すよ、どうするナスカ?先の返答じゃ俺は納得出来ないぜ?』
再び拳を構える、だが
ナスカ
『いえ、残念ですがこの話しは此処までですよ』
ナスカの言葉の後
???
「時空管理局だ詳しい事を聞かせて貰うぞ!」
黒髪の少年が上空に居た、遂に時空管理局がこの世界に来た、果たして仮面ライダーと二人の魔導師はどうなる?
続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは
クロノ「待て、逃げるな!」
砲撃がフェイトを襲うだが
W/翔『悪いが、その子は俺達の依頼人でな、手を出すなら容赦しないぜ?』
マグナムで撃ち落とし、クロノと対峙する
第九話「KY(クロノ)との対決/容疑者は仮面ライダー?」コレで決まりだ!
13/13
プロフィール
- 血液型
- 血液型はB型
- 自己紹介
- どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
- 趣味
- 漫画・アニメ・ゲーム・特撮
- 特技
- 特に無い
- 職業
- 食品関係
- 小説について
- 俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!
カテゴリー
最近のコメント
アーカイブ
携帯用QRコード