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巨人元監督・川上哲治さん(93)の訃報を受け、伝説の野球漫画「巨人の星」で作画を担当した川崎のぼるさん(72)は30日、スポーツ報知の取材に応じ「今にして思えば、川上さんがいたからこそ『巨人の星』はあった」と語った。キャラクター「川上哲治」が主人公・星飛雄馬に王者の野球道を示したことで不朽の名作は生まれた、と回想した。
巨星の死を伝えるニュースを耳にして、川崎さんの胸に去来したのは、かつて自らが描いたキャラクター「川上哲治」のことだった。
「今にして思うと、川上さんがいたからこそ『巨人の星』はあったんだと思います。冒頭から登場し、巨人という王者の野球道を飛雄馬に示してくれました」。飛雄馬が背負ったのは「打撃の神様」の永久欠番「16」。思いつきや偶然でつけられた背番号ではなかった。
連載開始は1966年。少年時代、メンコの表面に刷られていたスーパースターを、まさか自分で描くとは思わなかった。「少年誌でしたけど、大人も納得できる川上さんを描かなくては、と。一回一回が勝負でした」。野球には詳しくなかったが、写真や映像を研究し尽くし、オリジナルな「川上哲治」を造形していった。「信念の強さ、神様の領域、というイメージで描きました」
第1巻で描いた名シーンを、今も指先が覚えている。自宅の壁にあるボール1個分の小さな穴から飛雄馬が投げ込んだ白球を、家の外にいる「川上」が打ち返し、再び穴を通過させる名場面だ。「川上さんでなくてはならないシーンでした。現役時代の星一徹(飛雄馬の父)を叱咤(しった)する場面も、川上さんだからこそ成立したのだと思います」
さらには意外な事実も明かした。作中には「2人の川上」がいたようだ。「(原作の)梶原一騎さんは、(飛雄馬のライバル)左門豊作のモデルに川上さんを想定していました。貧しいながらも九州人の『もっこす』魂で努力する、というのは明らかに川上さんなんです」
93歳での大往生。川崎さんは死を惜しみながらも、歩んだ足跡に敬意を表する。「驚きはしましたが、お年を聞いて、野球道を全うした人生だったんだなあ、と」
(2013年10月31日06時05分 スポーツ報知)
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